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お金の支払いがルーズな方は「ブラックリストに載ってしまう」というリスクを覚えておくことが大切です。
お金の支払いが滞ると冗談では済まされず、実際にブラックリストに登録されると私生活に様々な影響を及ぼします。例えば、生活必需品である携帯やスマートフォンなどの購入が難しくなるでしょう。
この記事では、ブラックリストに登録されてしまった場合のリスクや生活で感じる不便なシーンを紹介します。
リスクを把握し、滞りなく支払いができる収支状況を整えましょう。
ブラックリスト入りすると携帯やスマホの契約を断られる可能性がある
結論として、ブラックリストに情報が登録されると携帯やスマホの契約を断られたり、一括で購入しなければならなかったりします。
「ブラックリストは携帯の支払いではなく、別のもので登録されてしまったため、スマホは関係ないのでは?」と考える方も見られますが、ブラックリストに登録されるということは「全てにおいて支払いの信用がない」状態です。
スマホだけでなく様々な支払いに対して各機関から懸念されているといった状態にあるため、携帯の契約はもちろん、カーローンや住宅ローンなど様々な支払いに影響を及ぼします。
携帯会社のブラックリストは3つ
ここからは携帯電話、スマートフォンを購入する際に関連するブラックリストについて紹介します。
一般的にブラックリストというと銀行をはじめとした金融機関が加入する信用機関をイメージする方が多いでしょう。しかし、携帯電話においては別途、ブラックリストの概念が見られます。
1つ目は信用情報機関のブラックリストが挙げられます。
信用情報機関はローンの申し込みや契約状態、クレジットカードの利用状態など、支払いに関する個人の情報が登録されている機関です。具体的には以下の3つがあります。
- CIC(シー・アイ・シー)
- JICC(日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
それぞれに銀行や信用金庫、消費者金融など様々な機関が加盟しています。
3つの機関においてブラックリスト登録されてしまうと、スマホの分割払いはもちろん、カーローンや住宅ローンなど様々な審査に影響します。
参考までに、自身の情報がこの3つの機関に登録されているかを確認するには、各機関で情報開示が必要です。開示はインターネットや郵送などで行え、手数料が500円~2,000円程度かかります。
自分の登録情報を確認できるため、不安を抱える場合は一度チェックしておくことがおすすめです。
スマホ・携帯のキャリアでも、独自で支払いに問題を抱える人の情報を登録し共有しています。
過去に携帯電話料金の滞納や強制解約、また書類の偽装など支払いや契約に関して問題があった人は自社ブラックリストに登録されています。その場合は、それ以降の契約に関して不利に働いたり、契約を断られてしまう可能性もあるでしょう。
なお、料金の未納や強制解約だけでなく、契約後90日以内など短期での解約を繰り返した場合もこのブラックリストに登録される可能性があります。
ブラックリストは各店舗で管理しているものではなく、キャリア全体で登録しているものです。そのため、窓口で意見を述べたとしても、ブラックリストの登録解除をしてもらうのは難しいでしょう。
ドコモやau、ソフトバンクなど大手キャリアにおいてはブラックリストを共有しています。
例えば、auで料金の未納があった場合、その情報は他のキャリアでも共有されています。従って、未払いの状態で他のキャリアに移行しようと思っても契約を断られてしまうでしょう。
ただし、共有ブラックリストにおいては大手の3キャリアのみで行われているため、近年注目が集まる格安SIMを扱う業者の場合この限りではありません。しかし、未払いのままキャリア移行するのはリスクが高いため、必ず支払いを済ませてから移行を行いましょう。
携帯電話に関するブラックリストは、一般的な信用情報機関だけでなくキャリアごとにも設けられています。そのため、支払いを済ませなければ広い範囲に影響を及ぼすでしょう。
信用情報機関でブラックリスト入りするリスク
ここからは、信用情報機関でブラックリスト入りするリスクを紹介します。
携帯会社のブラックリストに登録された場合、スマホの購入のみに支障をきたします。しかし、信用情報機関でブラックリスト入りしてしまった場合、日常生活において様々な不自由が発生するでしょう。
信用情報機関でブラックリスト入りしてしまった場合、クレジットカードの新規発行や更新ができません。そのため、一定年数クレジットカードを使用できない状態になります。
クレジットカードが使用できない場合、公共料金の支払いや高額な買い物などにおいて不便さが発生します。特に、これまでクレジットカードのポイントを目的に全ての料金支払いをカード支払いにしていた場合、現金のみでの支払いになるため支出プランを見直す必要があるでしょう。
クレジットカードは信用情報をもとにした後払いの仕組みのため、少々無理な支払いも翌月までに資金を用意すれば支払いが可能でした。しかし、現金払いのみになるとその場で必要なお金をすぐに準備しなければならないため、難しいと感じることもあるでしょう。
また、近年多くの方が使うバーコード決済においても、クレジットカードと結びつけてオートチャージを行っている方もいるでしょう。このバーコード決済においても、クレジットカードがないと使用ができなかったり、不自由になったりする可能性があります。
クレジットカードを使えなくなると、格安SIMを契約できない可能性があります。
格安SIMは契約時にクレジットカード登録が必須なことが多々あります。そのため、クレジットカードが使えない、新たに登録できないといった場合、格安SIM携帯の契約はできません。
格安SIMが難しいからといって大手のキャリアを検討したとしても、大手のキャリアでブラックリストに入ってしまっていては、そちらでも契約ができない可能性があります。
信用情報機関でブラックリスト入りすると、分割払いの対応が不可能になります。
信用情報に傷がつくと「支払いに見通しが持てない」「お金を支払ってもらえるか分からない」と金融機関側は不安を抱えます。そのため、後からお金を払う仕組みである分割購入は認められません。
もしスマホを購入する場合は、一括購入のみになるでしょう。
参考までに、家電や車など金額が高いものを購入する際も分割払いは使用できません。そのため、まとまった金額を用意する必要があります。
ブラックリストに登録されると、支払いの信用が低下していることからカーローンや住宅ローンが組めない状態になります。そのため、近いうちに車や家を買おうとしている方は注意が必要です。
携帯電話の料金支払いが難しい場合、車や住宅などより大きい金額の一括購入は非現実的でしょう。ブラックリスト入りによるローンが組めないといった状態はライフプランにおいて不利に働きます。
「車のローンが組めないのであればカーリースを契約すれば良いのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、カーリースにおいても信用情報の審査があるため、場合によっては通過できない可能性があります。
参考までに、カーリースの審査においても年収や雇用形態、借入状況なども加味されます。
ブラックリストに入ると、賃貸契約を断られる可能性もあります。賃貸契約においても審査が必要で、かつ毎月5万円から10万円など比較的高い金額を支払うことになるため、仲介業者から契約を断られるでしょう。
また、万が一契約できたとしても選べる物件の選択肢が狭まったり、連帯保証人を求められたりする可能性があります。
ブラックリストに登録されるとクレジットカードの利用ができなくなるため、付帯するキャッシング機能やカードローンも使えなくなります。
これまでクレジットカードの支払いが難しい場合や生活費が足りない場合にクレジットカードのキャッシング枠を使っていたのであれば注意が必要です。
クレジットカードが使えない状態になると、普段の買い物が不自由になるだけでなく、万が一の時にお金を借りられる場所もなくなってしまうのです。
自社ブラックリスト入りするリスク
ここからはスマホの契約において、自社ブラックリストに入ってしまうリスクを2つ紹介します。
信用情報機関と比較してリスクは低いものの、スマホを使えない状況に陥る可能性があるでしょう。
自社ブラックリストに入ると、新たな契約や機種変更をする時に契約内容に制限がかかる可能性があります。具体的には、保証金の先払いを求められるケースがあるでしょう。
すでにブラックリスト入りしている場合、直接的に伝えられはしないものの契約を断られる場合がほとんどです。万が一、契約ができたとしても事前に保証金の支払いを求められるかもしれません。
保証金の具体的な金額はキャリアやケースごとに異なりますが、決して安い金額ではないでしょう。
ブラックリスト入りし、かつ過去のやり取りの中で悪質なものが見受けられる場合は契約自体を断られるでしょう。
直接的に「ブラックリストに登録されているので契約できません」といわれることはないものの、様々な事情を含み契約を断られます。
ここで注意したいのは、契約を断られた窓口で抗議したとしても担当者での対応は難しいということです。
契約を断られると「担当者の私情が含まれているのでは?」と考えますが、審査は各キャリアの本社を経由して行われます。そのため、担当者が独自で判断するのは極めて難しいでしょう。
共有ブラックリスト入りするリスク
ここでは、大手キャリアの共有ブラックリストに登録されてしまうリスクを紹介します。
ブラックリスト情報が共有されてしまうと、一般的なスマホの契約が難しくなるでしょう。
信用情報が各キャリアで共有されると、現在契約しているキャリア以外でも契約が難しくなります。
例えば、ソフトバンクでトラブルを起こしブラックリスト入りした場合はその情報がauやドコモにも伝わっています。そのため「次は支払いを確実に行おう」と思っても契約できない可能性があります。
この場合、まずは未納分があれば支払いを済ませて契約できる状態を整えましょう。その上でなお契約が難しい場合は審査のない業者への乗り換えを検討しましょう。
契約を断られるパターン
ここでは、過去に何らかのブラックリストに登録され、スマホの契約を断られてしまう2つのパターンを紹介します。
契約を断られるものとしては、未払いや強制解約の経歴があったり、短期解約を繰り返しているものが挙げられます。
1つ目は強制解約の経歴です。ブラックリストの中でも強制解約の経歴は特に注視されるポイントです。
強制解約は長期間の未払いや何らかのトラブルがあった場合に行われます。そのため、各キャリアにおいても警戒され契約に大きく影響するでしょう。
2つ目は短期解約です。短期解約を繰り返している場合も要注意人物としてみなされます。
具体的には90日以内の解約を繰り返した経歴を指します。料金の未払いではありませんが、短期間に複数の解約を行っていることから何らかの問題があると考えられ、契約時に不利になったり場合によっては断られる可能性もあるでしょう。
分割払いの審査で落ちるパターン
ここからは、スマホの分割払いの審査に落ちてしまうパターンを紹介します。
これまでに未払金や支払いの滞納があった場合、またキャッシングの借入額が大きい場合は「支払い能力が十分でない」と判断され、審査に落ちる可能性があるでしょう。
1つ目は他のローンやクレジットカードの支払いで未払いがあるケースです。
これまで長期にわたり未払金が発生していた場合、ブラックリストに登録され、分割払いができないようになっているでしょう。
毎月のクレジットカード支払いで滞納している場合やローンで滞納実績がある場合は注意が必要です。
2つ目は債務整理の経験があるケースです。
自己破産や任意整理など、いわゆる債務整理を行ったことがある場合、ブラックリストに掲載され分割払いの審査に落ちる可能性が高いでしょう。
参考までに、債務整理の経験がある場合、ブラックリストから登録が解除されるまでは5年~10年など長い期間を要します。そのため、万が一債務整理を行うのであれば慎重な判断が求められるでしょう。
ブラックリスト入りしている場合の対処法
ここからは、自身がブラックリスト入りしてしまった場合の対処法を紹介します。
ブラックリストに登録されると一定年数リスクが伴いますので、確認していきましょう。
まず未払いの料金がある場合は先に支払いを行います。中でも携帯電話の支払いであれば分割払いの審査に大きく影響するため、早めに支払いを済ませましょう。
場合によっては支払いを済ませた後、審査に通るケースも見られます。ただし、滞納が長期間にわたる場合は支払いを済ませたとしてもすぐに契約できる可能性は低いでしょう。
信用機関のブラックリストに登録されている場合、期間を空けると契約できる可能性があります。
例えば、過去の未払いでブラックリストに登録されており、あと1年ほどで登録が解除される場合は、少し待ってから携帯への契約に進むと審査に通る可能性が高まります。
ブラックリストに登録されている、または過去に心当たりがあるのであれば期間を空けて購入を検討しましょう。
ブラックリストに登録されるとクレジットカードを使えない状態になります。その場合はクレジットカードがいらない業者でスマホを契約しましょう。
業者によっては審査なしやクレジットカードや銀行口座なしでも契約できるプランがあります。ただし、料金がやや高くなっていたり、口座振替やコンビニ決済など支払いの手間がかかるデメリットもあります。
スマホのブラックリストには自社のものと共有のものがあります。しかし、これらに該当しないキャリアの場合は契約できる可能性もあるでしょう。
大手キャリア以外やクレジットカードがいらないキャリアで契約を検討しましょう。
まとめ
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