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クレジットカードや税金といった生活でかかる支払いには期限があります。期限を過ぎても未払いの場合は、支払いの催促がかかり、最終的にはブラックリスト登録や差し押さえにまで発展します。
滞納の存在は会社での評価や同僚からの印象が悪いため、知られたくないと考えている方は多いでしょう。しかし、ブラックリストや差し押さえは状況次第でバレることがあるため、注意しなければなりません。
この記事では、ブラックリスト登録が会社にバレやすいのか、バレるとすればどのような条件があるのかについて解説していきます。
ブラックリストに登録されても会社にいきなりばれることはない
結論として、ブラックリストに登録されただけで、会社にすぐバレることはありません。
ブラックリスト登録は信用機関に事故情報が載ることを意味するため、現時点では会社にバレる心配は少ないでしょう。ただし、今後も未払いが続く場合はこの限りではありません。
クレジットカードや税金といった各種支払いの滞納が長引き、かつ本人と連絡がつかないと、職場に電話がかかってくるかもしれません。
クレジットカードの登録や社会保険の加入に所属企業名が必要なため、信用機関や国は勤務先情報を把握しています。そのため、本人と連絡がつかなければ職場に連絡されるのです。
電話口で受付担当に詳細な内容を伝える可能性は少ないといえますが、なぜ連絡がきたのか上司から問いただされる可能性は高いでしょう。
ブラックリスト登録は何が原因?
ここからは、ブラックリスト入りの登録につながる原因を紹介します。
ブラックリスト登録の原因は、料金の未払いだけではありません。事故情報の掲載基準も使用期間によって異なるため、原則として以下の点には注意しましょう。
債務整理とは、借金の返済が不可能と判断されたときに裁判所にて行う支払い免除の制度です。自己破産・任意整理・個人再生といった種類が存在し、いずれも一度起こすと信用機関に事故情報として掲載されます。
債務整理の登録期間はおよそ5年〜10年といわれており、その期間中はローン契約や分割払いといったシステムが利用できません。クレジットカードの登録もすべて解除されるため、未払いを解消する最終手段といえるでしょう。
クレジットカードや携帯料金といった各種支払いを滞納し続けると、信用機関や利用中サービス会社のブラックリストに登録されます。
基本的にブラックリスト入りする滞納期間は2ヶ月程度といわれますが、この基準はクレジットカード会社やサービス会社によって異なります。
会社によっては短期間の滞納を何度か繰り返しても登録される可能性があるため、原則として料金の引き落とし日までに口座残高へお金を入れておかなくてはなりません。
また、信用機関のブラックリスト登録は5年〜10年で解消されますが、サービス会社が独自に保管している「自社ブラックリスト」には半永久的に登録されるケースもあるようです。
携帯の利用料や本体の分割代金を滞納した場合も信用機関のブラックリストに登録されます。数日程度の未納なら問題ありませんが、数ヶ月以上滞納を続けた場合はブラックリストに登録されるとみてよいでしょう。
ブラックリスト登録は本人に通知がいかず、信用機関に開示請求をしなければ分かりません。突然クレジットカードが作れなかったり、ローン審査に落ちたりした場合は、いつの間にかブラックリスト入りしている可能性があります。
携帯料金の支払いにクレジットカードを利用している場合は両方でブラックリスト登録されるかもしれないので注意してください。
信用機関は主に、全国銀行個人信用情報センター (KSC)・株式会社シー・アイ・シー(CIC)・株式会社日本信用情報機構(JICC)の3つが挙げられます。開示請求の手順は各信用機関によって異なるため、公式ホームページで確認するとよいでしょう。
ブラックリストに載るとどうなるのか
ここからは、ブラックリストに登録された場合に、どんな影響があるのかについて紹介します。
前述したようにブラックリスト登録ではローン審査に落ちたり、クレジットカードが作れなかったりしますが、その他にも多数のデメリットが存在します。
ブラックリストに登録されると、新たにローン・キャッシング・分割払いの契約を結ぶのが難しくなります。一度ブラックリストに登録されると審査が大幅に厳しくなるため、原則は借り入れできないと思ったほうがよいでしょう。
借り入れや分割払いの審査では返済能力を見られます。過去に長期滞納や債務整理の経歴がある方は「支払い能力に問題がある」とみなされるため、審査が通らないのです。
少額の借り入れなら通る可能性もありますが、カーローンや住宅ローンといった借入額の大きい契約は、頭金を相当な額用意しないと難しいでしょう。
ローン契約を近々考えている場合、ブラックリスト入りだけは避けなければなりません。
クレジットカードの作成においても審査があるため、年収やローンの有無といった支払い能力を見て判断されます。この時に事故情報があると審査が不利に進むため、カードの新規作成・更新が認可されないのです。
また、クレジットカードの未払い状態が続くと早い段階で利用を停止されるため、カード払いが使えません。海外旅行や大きな買い物のときはクレジットカードを使うケースが多いため、普段のショッピングにも支障をきたすでしょう。
信用機関のブラックリストに登録されると、家族や知り合いの借り入れやローン契約時に保証人になれません。
保証人は借主が返済できなかったときの担保として登録されるため、事故情報を抱える方は不適格と判断されてしまいます。
奨学金・住宅ローン・不動産契約といった金額の大きな契約においては、保証人を必要とするものがほとんどです。いざというときの備えにカウントされないのはデメリットといえるでしょう。
分割払いは信用情報を参照されたうえで契約の有無を判断されるため、ブラックリストに登録されると利用できません。スマートフォンの本体代金はもちろん、クレジットカードを使った高額な買い物の分割払いも使用できなくなります。
分割払いができない場合は、一括払いで購入する必要があります。まとまったお金を必要とするため、購入に対するハードルは上がります。
なお、金額が10万円以下だと「少額店頭販売品」に分類され、分割払いであっても信用情報を参照されない可能性があります。
賃貸契約は本人の返済能力を見られるため、審査があります。ブラックリストに登録されると賃貸契約の審査に落ちやすく、引っ越しの必要に迫られても物件を自由に選べません。
ブラックリスト登録のマイナス要素を上回るだけの年収や勤続年数があるなら審査に通ることもありますが、ある程度物件に制限がかかる事態は避けられないでしょう。
会社にブラックリスト登録がばれるケース
ここからは、ブラックリスト登録が会社にばれるケースをいくつか紹介します。
ブラックリスト登録は原則として会社にばれませんが、ふとしたきっかけで会社にばれてしまうかもしれません。どうしてもばれたくない場合は未納分を支払うのが最善手です。
どうしても支払える余力がないのなら、会社での言動や立ち回りにも注意しなければなりません。
ブラックリストに登録されると、金銭契約の不自由やブラックリストに登録された事実により、精神的なストレスを抱えます。心の負担を減らすためにSNSで発信して心を少しでも軽くしようと考える方も多いでしょう。
匿名アカウントなら、ばれる可能性は低いといえますが、実名アカウントの場合はフォローしている友人や同僚が投稿を見ます。一度判明した事実は噂という形で拡散するため、会社にばれるのも時間の問題です。
料金の滞納は、最終的に財産の差し押さえに発展する可能性があります。例えば、住民税や自動車税といった税金類は、支払いを滞納し続けると財産が差し押さえられます。
差し押さえは銀行口座の凍結や給与からの天引きなど、どんな手段を使うのか本人には分かりません。口座残高が足りない分を給与から天引きする可能性も大いにあり得るため、差し押さえ経由で会社にばれる可能性は高いといえるでしょう。
【実際に起こる!】ブラックリスト登録が会社にバレるシーン
ここからは、ブラックリスト登録が会社にばれるパターン例について紹介します。
ブラックリスト登録のばれ方は個人の事情や身辺情報によって異なりますが、その中でもよくあるのは以下のパターンです。
ブラックリストに登録されると、仲のいい同僚や友人にお悩み相談として話すこともあるでしょう。口の堅い友人や同僚であれば会社にばれる可能性も低いといえますが、話をする場所には注意が必要です。
会社内や居酒屋といった環境だと、関係者に話を聞かれてしまう場合があります。人の悪い噂はすぐに広まるため、第三者にブラックリストの存在がばれると、そのまま拡散して会社まで届くでしょう。
差し押さえが発生すると、給料から天引きされる可能性があります。自治体から会社へ連絡が届くパターンもあり得るため、差し押さえが発生すると高確率で会社にばれるでしょう。
また、差し押さえは自宅の財産を押収して未納分に充当するパターンもあります。会社の関係者が近所に住んでいる場合は、差し押さえの状況を直接目の当たりにしたり、近所の方を経由して話が届くこともあるでしょう。
結論として、未払いを会社に隠し通すのは難しいといえます。
ブラックリスト登録で生活が苦しいとき、ブログやSNSで実情を暴露して心を軽くしようと考えるかもしれません。場合によってはアフィリエイトや配信の投げ銭で得たお金を未払い分に充てるケースもあるでしょう。
SNSやブログの投稿は不特定多数の人が見るため、書き込みの内容や過去の投稿から個人情報を特定されるリスクがあります。
匿名アカウントならばれる可能性は低いですが、アカウントの存在を会社の誰かが知っている可能性も否定できないため、できれば避けたほうがよいでしょう。
勤務先にばれたくない!今すぐできる対処法
ここからは、ブラックリスト入りの存在を勤務先にどうしてもバレたくないと思ったときの対処法を紹介します。
基本的に支払いを滞納したまま会社にバレずに済ませるのは困難です。職場に電話がかかってきたり、噂が広まったりする形でばれるパターンもあるため、早急に支払いを済ませるのが最善手です。
しかし、どうしても未払い金を支払えない場合は、以下の方法を試しましょう。
現時点で現金が用意できなくても家財の一部をリサイクルショップやフリマアプリで売却すれば、ある程度まとまったお金を用意できます。未納分のお金が売却金でカバーできそうなら、早急に家財の売却を実施しましょう。
未払いのお金には、基本的に延滞金が発生します。長く滞納するほど返済の道が遠のくため、払える状況が作れるうちに払っておくのがベストです。
大切な家財を売り払うのは心苦しいですが、また別の機会に買い直せば問題ありません。滞納が長引くほど事態は深刻化するため、なんらかの策を講じて支払いを済ませましょう。
なお「支払いの目処が立っていない」「ある程度期間をもらえればお金を用意できる」といった場合は、滞納しているサービス会社や市役所に相談しましょう。事前に連絡しておけば、返済期間の延長に応じてくれる可能性があります。
どうしても支払いが難しい場合は、差し押さえが発生する前に家族や消費者センターに相談しましょう。税金の場合は、市役所や税務署へ相談することで納付期間を融通してもらえます。
最もよくないのは連絡をしないことです。本人と連絡が取れない場合、登録情報にある職場か、保証人である両親に連絡が届いてもおかしくありません。連絡の無視は会社にばれるリスクを高めます。
また、未払いが続くと延滞金によって総返済額がどんどん増えてしまうため、両親に相談して一度建て替えてもらうのも1つの手段です。未払いの存在を両親にばれてしまいますが、これ以上延滞金が増えることも、差し押さえに発展する心配もありません。
返済が済んだ以上会社にもばれる心配がないため、精神的な負担も減るでしょう。
過去に滞納を繰り返した経験がある場合は、家計の収支バランスを一度見直しましょう。毎月の収入と支出をリストアップすると、無駄遣いやお金の使い方がよく見えてきます。
自分で家計の判断ができない場合は、FPや家計相談の専門家に相談をするとよいでしょう。
単純に支払いを忘れていただけであれば、収支バランスの見直しよりも、支払いを忘れない工夫が必要です。「スマートフォンのリマインド機能を使う」「引き落とし口座の残高の余裕を持たせておく」など、ちょっとした工夫で未払いの発生を防げます。
一方、ブラックリストに登録されるほど支払い能力に乏しい場合は、毎月の収支を見直さなければ同じ経験を繰り返す可能性があります。
外食やコンビニの利用を控える、毎月の予算を決めておくといった方法なら、今からでも取り組めます。大きく節約するなら家賃の低い物件に引っ越す、車ではなく自転車を使うといった手段も挙げられるでしょう。
車は家財のなかでも価値が高く、売却すればまとまったお金を用意できます。中古車であっても状態がいいなら10万円以上の買取額がつく可能性はあります。
しかし、「通勤で使っている」「移動手段が車しかない」といった場合は、車を売却すると生活できません。車を手放すのは、レンタカー・カーリース・公共交通機関といった通勤用の移動手段が用意できるときにしましょう。
まとめ
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