信用回復ローンの利用を検討しているなら、上限借入金額や支払回数を知っておくことが重要です。具体的な数はローン会社によっても異なるため、相場や自分の希望を確認し、条件に合うローン会社を選ぶと後悔のない買い物ができるでしょう。
この記事では、信用回復ローンの上限借入金額や、上限支払回数などについて詳しく解説します。また、銀行系マイカーローンや自社ローンなど、ほかのローンとの比較も行うため、信用回復ローンについて気になる方は、参考にしてみてください。
信用回復ローンの上限について解説
信用回復ローンの上限は、ローン会社によってさまざまです。
上限が高く設定されていると選択肢を広く持てますが、支払回数や借入金額が増えるほど総支払額は膨らんでしまうため注意が必要です。
この記事を最後まで読むことで、信用回復ローンの上限借入金額や、最大支払回数について理解できます。利用を検討している方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
信用回復ローンとは?

信用回復ローンとは、その名の通り「信用を回復させるローン」です。一般的なローンの審査に通りにくい方を対象に、完済実績を積みながら信用情報の回復に貢献することを目的としています。
しかし、信用回復ローンでも審査はあり、希望する全ての方が利用できるわけではありません。
ここからは、信用回復ローンの仕組みや特徴について、詳しく解説します。
信用回復ローンは、債務履歴や延滞歴などの信用情報よりも借入を行う時点での返済能力を重視しています。信用情報機関は通していますが、審査基準はローン会社独自に設けているもので、一般的なローン審査よりも柔軟に対応してくれることが特徴です。
自社ローンと間違われることが多いですが、信用情報に関与しない自社ローンと違って、完済歴を実績として信用情報に登録できることが信用回復ローンならではの強みです。
傷付いてしまった信用情報をなかったことにはできませんが、完済した実績を登録することで、今後のローン審査を受けるときのプラス材料になるでしょう。
ローン会社からすると、収入が不安定だったり金融トラブルを抱えていたりする申請者に融資を行うことはリスクがあります。
信用回復ローンは審査基準が柔軟である一方で、金利は相場よりも高めに設定されていることが多いため気を付けましょう。
金利が低いとされる銀行系マイカーローンの相場は1~4%、ディーラーローンで4~8%が目安とされていますが、信用回復ローンの金利は5~15%程度です。
金利の違いは総支払額に大きく影響し、長期に渡って支払いを続けることで利息が大きく膨らんでしまいます。ローン会社によっても違いがあるため、よく比較してお得に購入できる業者を選ぶことが重要です。
信用回復ローンの審査は独自基準であることから、審査を受けて数時間で結果が出ることも特徴のひとつです。
例えば、銀行系マイカーローンだと、信用情報機関に登録されている個人の情報を確認して審査を行うため、申込から審査結果が出るまで数日~数週間の期間を要します。
急なライフスタイルの変化や、これまで乗っていた車の不具合など、早急に新しい車が必要になったときには納車スピードも重視したいポイントでしょう。
信用回復ローンなら、原則頭金や保証人も不要であるため、スピーディーな納車が可能です。早めの納車を希望する際には、事前に提出書類を揃えておくことがおすすめです。
債務整理や長期延滞などの金融トラブルによって傷ついた信用情報の回復に貢献するローンのひとつであり、一般的なローンの使用が難しい方にとってメリットの大きい選択肢です。
もちろんデメリットもあるため、特徴をよく理解したうえで使用することが後悔しないためのポイントです。
車のローンを組むときの注意点

ローンを組むと支払い回数に応じて毎月支払いが継続されるため、無理な計画を立ててしまうと生活を圧迫してしまいます。
また、年収と借入のバランスが合っていない内容で申請を行っても、そもそも審査に通れない可能性もあるため、注意が必要です。
ここからは、車選びから完済に向けて、車のローンを組むときの注意点について解説します。
高級車のような車両価格の高過ぎる車は、借入金額が必然的に高くなってしまうことからローン審査に通りにくくなります。
「高級車」と感じる目安には個人差がありますが、世間的に高級車とされる目安は500万円以上する車を指していることが多いです。
とくにスポーツカーや高級車に位置付けされる車はメンテナンス費用も高く、もし不具合を起こしてしまった際には毎月の支払に加えてまとまった出費が必要になります。
車両価格の3割以上の頭金を準備できるなら、残りの金額をローンで購入することも可能ですが、無理をしてランクの高い車を購入することはおすすめできません。
購入するときの車両価格だけでなく、その後の維持費も考慮して購入する車を選ぶことが重要です。
車の購入時には、車両価格だけでなく、書類手続きの手数料やオプションを選んだ際のオプション代金も含まれます。さらにローンを組んで支払うとなると、金利による利息分も上乗せされるため、総支払額は想定していたよりも高額になってしまう可能性があります。
200万円の予算であった場合、車両価格が200万円の車を選んではいけないということです。
ちなみに、2023年10月からは支払総額の表示が義務化されているため、オプションや利息を除いた金額はすぐに確認ができます。
一度ローンを組むと原則、途中で辞められないため申請時によく検討を重ねておくことが重要です。

信用回復ローンでは、未払いを防ぐことを目的に車体にGPSが設置されているケースがあります。支払いを滞りなく行っている分にはとくに影響はありませんが、延滞を繰り返してしまうと遠隔操作でエンジンを制御されたり、車を回収されたりします。
なお、エンジンの制御は自宅か契約駐車場でのみ実施されるため、外出先で急に行われる心配はありません。
延滞を行って初めてGPSが活用される仕組みです。普段、位置情報を監視されているということはありませんが、気になる方もいるでしょう。
ローンを完済するとGPSは撤去されるため、この仕組みを理解したうえで信用回復ローンを利用することがポイントです。
これは信用回復ローンに限定されたことではありませんが、銀行系マイカーローン以外のローンを利用して車を購入した場合、基本的には車検証にはローン会社の名義が記載されます。
これは「所有権留保」という仕組みで、支払いの途中で購入者が支払いを行わなくなった際に、所有権を使って車を回収できるようになっています。そのため、ローンが完済されると自分名義に変更が可能です。
基本的に車検証の名義が自分でないと困るシーンは車の売却時くらいですが、これを知らずに車検証を受け取って自分名義でないと驚いてしまうため、事前に頭に入れておきましょう。
信用回復ローンが向いている人の特徴
信用回復ローンは金利が相場よりも高いことから、そもそも一般的なローンを利用できる方には向いていません。そのため、銀行のマイカーローンやディーラーローンの審査が厳しく、過去に金融トラブルがあった方におすすめです。
また、返済能力を重視することから、フリーランスや非正規雇用で働く方にも適しています。
ここからは、信用回復ローンが向いている人の特徴について紹介します。

過去に債務履歴があったり滞納を繰り返したりした人は、信用情報に傷が付いてしまい一般的なローンに通りにくくなっています。このような記録は永久ではありませんが、5~10年程度は残ります。
一方で信用回復ローンは、信用情報よりも現在の返済能力を重視していることから、金融トラブルの経歴がある方でも審査に通りやすいです。
「信用回復」の名前の通り、信用回復ローンを通して完済した実績は、信用情報に登録されるため、信用情報に傷が付いている状態の中でプラス要素となるでしょう。
このようなことから、信用情報に自信の無い方には信用回復ローンが適しています。
カードローンやスマホの分割払いなど、あまり意識していないうちに借入を行っているケースもあり、これがいくつも重なっていると審査時のマイナスポイントになってしまいます。
所有しているクレジットカードには、あらかじめキャッシング機能が搭載されていることがあります。キャッシング機能を利用していなくても、審査に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
生活を送るうえで、車のローン以外にも借入を行っている方は、審査の厳しい銀行系マイカーローンは通りにくい傾向があります。自分自身の借入状況を確認し、複数件ある方は信用回復ローンがおすすめです。

金融トラブルがなかったり、ほかの借入がなかったりしても、収入が不安定と判断されてしまう方は審査基準の厳しいローンは利用できない可能性があります。
収入が不安定と判断されてしまう人の例は、フリーランスとして働いている方やアルバイト・パートタイムのような非正規雇用で働いている方が当てはまります。
正社員であっても、就職をしてまだ間もない方や頻繁に転職を繰り返している方は返済能力が高いとは判断されません。仮にローン審査に通ったとしても、支払い回数や借入上限額が低く設定される可能性もあるでしょう。
このようなことから、世間的に収入が不安定と判断されてしまいがちな人も、信用回復ローンが適しています。
支払い回数が多いと毎月の支払い額を抑えられますが、利息が膨らんでしまい結果的に総支払額が高額になってしまうため注意が必要です。回数が多ければ良いというわけではないため、無理のない範囲で早めの完済を目指すことがポイントです。
それぞれのローンの上限金額と支払い回数

車を購入するときのローンの選択肢には、銀行系マイカーローンやディーラーローン、自社ローンと信用回復ローンがあります。
複数の選択肢がありますが、それぞれに審査の難易度や金利の目安が異なるため、自分に合った種類のローンを選ぶことが重要です。
ここからは、それぞれのローンの上限金額と支払い回数について紹介します。
銀行系マイカーローンは、300万~1,000万円が限度額である銀行が多く、支払い回数の上限は120回(10年払い)です。
銀行系マイカーローンの金利は1~4%が相場であり、これはほかの種類のローンに比べても最も低い水準といえるでしょう。銀行系マイカーローンの魅力は、この金利の安さです。
また、車検証の名義には購入者の名前が記されるため、売却時にもスムーズに手続きが行えます。
一方で、銀行系マイカーローンの審査基準はとても厳しく、債務歴や度重なる滞納歴などがある場合にはまず審査に受かりません。なるべく早くに車を入手したい方にとっては、審査結果が出るまで日数がかかることもデメリットでしょう。
ディーラーローンとは、ディーラーと連携するローン会社から融資を受ける仕組みです。ローン会社によって上限金額や最大支払い回数は異なりますが、基本的には300~500万円の借入額と、120回の支払い回数が上限として設けられています。
ディーラーローンの金利は4~8%と銀行系ローンよりも高く、支払い回数が増えるほど利息が膨らんでしまうため無理のない範囲で早めの完済がおすすめです。
ディーラーローンのメリットは、ローン審査の手続きは基本的に販売店が代行・サポートしてくれることです。また、銀行系ローンよりも審査に通りやすいため審査が不安な方にも適しています。
自社ローンの借入上限額は150万円程度に設定している業者が多く、支払い回数は24~48回払いが目安です。
自社ローンは「ローン」と呼ばれていますが、購入者と販売店が直接分割払いの契約を交わす支払い方法であり、金融商品ではありません。販売店が独自の審査基準を設けており、信用情報よりも返済能力が重視されます。
実質的にはローンでないため金利・利息は発生しませんが、利息相応の手数料が支払金額に上乗せされる仕組みです。金利はゼロ円と謳いつつ、総支払額は銀行系ローンやディーラーローンで購入するよりも高くついてしまう傾向があるため注意が必要です。
信用回復ローンの借入上限額は500万~800万円、支払い回数の上限は24~120回と業者によって異なります。
信用回復ローンでは、頭金や保証人が不要であることが基本ですが、これらを用意しておくことで、上限に融通が利く可能性があります。
信用回復ローンは、一般的なローンでは審査に通りにくい方を対象にしたローンであるため、金利は相場よりも高く設定されていることに注意が必要です。支払い回数が多いと毎月の支払額は抑えられますが、完済するまでに時間がかかり、利息によって総支払額が高額になっている恐れがあります。
信用情報の回復に貢献することが、信用回復ローンならではの特徴です。
なお、信用回復ローンでは、頭金や保証人は不要とされているケースが多いです。
カーリースという選択もひとつの手段!
債務歴や金融トラブルがあり、なかなかローンを組むのは難しいけれど、キャッシュでの支払いも現実的でないという方も多いでしょう。
車の購入が難しい方でも、カーリースという選択肢を視野に入れることで、日常的に車を使用することが可能になります。
ここからは、手軽に車に乗れるカーリースの特徴や魅力について詳しく紹介します。

カーリースは、車を「購入」するのではなく「借りる」仕組みです。リース会社が購入した車を、年単位でレンタルして月額料金を支払っています。
月額料金のなかには車両価格や車検、メンテナンス費用などの料金も含まれていることが特徴です。
カーリースの車両価格が抑えられている秘訣は、「残価設定」を活用しているからです。契約年数後の車両の想定価値を事前に差し引き、残りの金額を車両価格として契約します。
ローンを組んで車を購入するとなると、車両価格全額を支払うため、この違いが支払金額の差として表れています。
審査を受けるときも、カーリースのほうが比較的通りやすいでしょう。
例えば、200万円の車があったとして、ローンで購入するとなると200万円全額でローン審査を受けて決められた回数に分割して支払うことになります。
一方でカーリースの場合は、残価設定を行うため車の市場価値にもよりますが50万円の残価を設定された場合には150万円で審査を受けて分割し月額料金が決められます。
このような違いから、カーリースは毎月の支払金額が抑えられることが特徴です。
しかし、カーリースの場合は月額料金に車両価格だけでなく、メンテナンス費用や税金も含まれているため注意が必要です。急な出費は抑えられますが、プランやオプション次第では月額使用料も安くならない可能性があります。

カーリースの大きな特徴のひとつに、車検費用や税金なども月額料金に含まれていることが挙げられます。
料金のシステムはリース会社によってさまざまですが、メンテナンス費も事前に月額料金に含まれているケースもあり、急な出費を抑えられることがメリットです。
月額料金の内訳には車両価格のほかにあらゆる項目の費用が含まれているため、内容次第では高額になってしまいます。しかし、家計をコントロールしやすく、先の計画も立てやすいでしょう。
ローンで購入した車は、不調時には点検や修理を自ら受けに行かなくてはいけませんが、カーリースの場合はアフターサービスを受けられることも大きな魅力です。
まとめ
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。



