デポジット型クレジットカードの仕組みを理解しておくことで、自分に合ったカードを見つけやすくなります。

デポジット型クレジットカードは、一般的なクレジットカードを持てない方をターゲットにしていることから、カード会社は通常よりもリスクが高く、リスク管理のために保証金のシステムを設けていることが特徴です。

この記事では、デポジット型クレジットカードの仕組みや注意点、利用の流れなどについて詳しく解説します。カードの利用をご検討中の方は、参考にしてみてください。

デポジット型クレジットカードの仕組みを知ろう

デポジット型クレジットカードの仕組みを理解しておくことで、より自分に合ったカードを選ぶことが可能です。クレジットカードを持てない場合の選択肢には、デポジット型クレジットカードのほかにもデビットカードやプリペイドカードなどもあります。

この記事を最後まで読むことで、デポジット型クレジットカードの仕組みに関する疑問が解消され、安心して利用ができるでしょう。

デポジットとは?

デポジットとは?
デポジットとは、「保証金」「一時預かり金」という意味があり、サービスを受ける前に預けて、サービス利用後に返金される仕組みです。

日本ではまだあまり馴染みのあるシステムではありませんが、海外ではホテルやレンタカーなどの利用時にも導入されています。

デポジットの目的は、料金の未払いや損害に備えるためのリスク管理です。サービスの提供者は、デポジットを受け取ることで未払いや損害があったときに費用をデポジットから徴収できます。

支払い方法は現金を預ける方法や、クレジットカードの情報を伝えておく方法などさまざまです。

デポジット型クレジットカードとは?

デポジット型クレジットカードとは?
デポジット型クレジットカードは、保証金を預けて限られた利用枠のなかで使用できるクレジットカードです。事前に保証金が必要なことと、預け入れた保証金額によって利用限度額が決められることが一般的なクレジットカードとの違いです。

ここからは、デポジット型クレジットカードの仕組みや特徴など基本的な情報について紹介します。

利用限度額は保証金で決まる

利用開始前に保証金を預け入れなければいけませんが、この預けた保証金額がカードの利用限度額になります。

カード会社によって預け入れられる保証金額は決められており、最低保証金額も3万円から利用できる会社や10万円入れないと利用できない会社などさまざまです。

また、最低保証金額以上の預け入れも、1万円単位で利用者が好きに金額を設定できるケースもあれば、3万円の次は5万円、5万円の次は10万円と段階が決められているケースもあります。

カードの上限を高くしたいと考えているなら、それだけの現金が始めに必要になることに気を付けましょう。

一般的なカードよりも審査のハードルが低い

デポジット型クレジットカードの審査は、一般的なローン審査と違って信用情報よりも返済能力を重視することや、保証金を預けていることで未払いのリスク管理が行えることなどから、審査のハードルは低めです。

債務歴や複数の滞納歴がある人や、非正規雇用で働く人は審査が厳しくクレジットカードを持てない可能性があります。デポジット型クレジットカードは、このような方をターゲットにしており、一般のクレジットカードの審査に通らなくてもカードが使える手段のひとつです。

審査基準の内容はカード会社によっても異なるため、不安を感じる方は審査の柔軟性を謳っている会社を選びましょう。

信用情報機関に返済実績が登録される

デポジット型クレジットカードは金融商品であり、利用の履歴は信用情報機関に登録されます。滞りない返済実績を積み重ねることで、今後のローン審査や借り入れ時のプラス材料になります。

信用情報に登録された金融トラブルの経歴などは、いくらプラスの情報を記録しても決まった年数が経過するまで消えることはありません。債務歴などが残った状態だと、家や車の購入時、新しくクレジットカードを作るときなどの障害になるでしょう。

返済実績の積み重ねで信用情報の上書きをできるわけではありませんが、審査の合否が微妙なときにプラスに傾ける効果が期待できます。

デポジット型クレジットカードと、一般的なクレジットカードとの違いは何ですか?
申込者の信用情報や返済能力から利用限度額が決められる一般的なクレジットカードと違い、デポジット型クレジットカードは預け入れた保証金額が利用可能枠になります。カード会社が設定した最低保証金額以上の費用を預け入れることで、カードの利用ができます。
金額設定方法はカード会社によって異なるため、カード選びの際には気を付けましょう。

他のカードとの仕組みの違い

他のカードとの仕組みの違い
クレジットカードの審査が通らず利用できなかった方が、カードを使う選択肢として「デポジット型クレジットカード」の他に、「デビットカード」や「プリペイドカード」があります。

それぞれ仕組みや審査の有無、利用できる範囲が異なるため、利用時には違いについて知っておくことが重要です。

ここからは、他のカードとの仕組みの違いについて解説します。

デビットカードとの違い

デビットカードは、決済した瞬間に登録している銀行口座から費用が差し引かれる仕組みです。後払いではないため、原則、信用情報機関の審査が要りません。銀行口座があればカードが作成できる気軽さと、口座の残高分しか利用できないため、使い過ぎを防げることがメリットです。

しかし、指定した口座に残高がないと支払いができず、カードが利用できないため、常に残高は気にしておかなくてはいけません。また、ETCカードの発行ができないこともデビットカードのデメリットです。

デポジット型クレジットカードは、銀行口座の預金状態に関係なく利用限度額まで使用できます。また、付帯サービスによってETCカードも利用可能です。この点がデビットカードとは異なります。

プリペイドカードとの違い

プリペイドカードはチャージ式のカードで、カードに入金された額しか利用できない仕組みです。システム上、銀行口座も不要で、気軽に作成でき、未成年でも所有しやすいです。

金融商品ではなく、信用情報機関は通さないため発行時の審査もありません。チャージ額の上限や更新方法などはカード会社によってさまざまですが、年会費のかからないものが多いこともプリペイドカードの魅力です。

一方で、チャージしていないと残高不足でカードが利用できないため、都度チャージを行わなければいけない、ひと手間を面倒に感じてしまう方も多いでしょう。

デポジット型クレジットカードはチャージの必要性がないことが大きな違いです。

デポジット型クレジットカードの魅力

信用情報や返済能力に自信がなく、一般的なクレジットカードの作成が困難な方でも、デポジット型クレジットカードなら利用できる可能性があります。

発行されたカードは、通常のクレジットカードと同じように使えるため、ネットショップの利用やサブスクの契約も可能です。

ここからは、デポジット型クレジットカードの魅力について紹介します。

信用情報に不安がある方でも持ちやすい

信用情報に不安がある方でも持ちやすい
保証金を預けていることから、カード会社はリスク管理を行いやすく、一般的な後払いのクレジットカードよりも審査に通りやすいことが魅力のひとつです。

ネットショッピングやサブスクの契約時、クレジットカードを持っていないと不便に感じてしまうシーンも多いでしょう。しかし、クレジットカードは審査が厳しく、債務歴や複数にわたる延滞歴があるとなかなか審査は通過できません。

信用情報の傷は年数が経過しないと消えないことから、デポジット型のクレジットカードは信用情報に不安のある方がクレジットカードに代わって使えるカードになるでしょう。

一般的なクレジットカードと同じように利用できる

キャッシング機能や分割払い・リボ払いの支払いサービスなどには対応していませんが、店舗での買い物やネットショッピングは一般的なクレジットカードと同じように使用できます。

近年では、世間的にキャッシュレス化が進んでおり、現金支払いに対応していないお店も出てきました。このような場所でも支払い方法に困ることなくカード払いができることは、デポジット型クレジットカードの大きな魅力でしょう。

また、カードの種類やランクに応じて不正利用の補償やETCカードの発行など付帯サービスもあります。自分が重要視するポイントに応じてカードを選べます。

法人や個人事業主でも気軽に利用可能

デポジット型クレジットカードは、個人だけでなく法人でも利用可能です。

法人カードの発行は経営状況などが影響し、起業したてで間もない会社はカードを作るのが難しい場合もあります。デポジット型クレジットカードであれば、経営状況を問わずに利用しやすく、個人事業主として働く審査に通りにくい方でもカードを持てることが魅力です。

限度額を自分で決められることから経費管理が行いやすく、なかには会計ソフトと同期できるものもあります。

「プライベートで使うカードと、仕事で使うカードを分けたい」と考える方にもおすすめです。

デポジットを支払う目的は何ですか?
デポジット(保証金)を預けることで、未払いのリスク管理を行うことが目的です。カード会社は利用者がカード利用料金を支払わなかった場合、保証金から料金を徴収できます。
国内ではまだマイナーな手段ですが、海外ではレンタカーやホテルの利用時にもデポジットシステムが導入されていることが多いです。きちんと代金を支払うことで、デポジットは返還されます。

デポジット型クレジットカードの注意点

デポジット型クレジットカードの注意点
デポジット型クレジットカードは、通常のクレジットカードを持てない方にとって、とても魅力的なカードですが、良い所ばかりではありません。

後悔しないためにも、初期費用や分割払い・リボ払い機能の制限など注意点は事前に把握しておくことが重要です。

ここからは、デポジット型クレジットカードの注意点について解説します。

預けた保証金が利用限度額になる

預けた保証金額がそのままカードの利用限度額になるため、カードの利用限度額に余裕を持たせたい場合には、それだけの費用が必要になります。例えば、保証金として10万円預けると利用限度額は10万円です。

引き落としのタイミングや利用残高の回復の仕組みは、クレジットカードと変わらないため、少額であると翌月の引き落としが完了しない限りカードの利用残高は回復せず、使い勝手が悪く感じてしまうでしょう。

デポジット型クレジットカードを解約するときに未払いがない限り、預けた保証金は返還されますが、初期費用がかかってしまうことがあるため注意が必要です。

審査に絶対に受かるわけではない

審査に絶対に受かるわけではない
一般的なクレジットカードに比べて審査に通りやすいといっても、絶対に通れるわけではないことに気を付けましょう。

審査時には返済能力を重視されており、安定した収入がないと判断された場合は、審査のハードルも上がってしまいます。

また、信用情報に傷があっても利用できると謳っているカード会社が多いですが、債務整理や自己破産が行われた直後であったり、あまりにも信用情報の傷が多過ぎたりする場合にも通過できない可能性があります。

このように、必ずしもカードが作れるわけではないため、先走ってしまわないよう注意が必要です。

キャッシングや分割払いは不可

一般的なクレジットカードには、基本的にキャッシング機能や分割払い・リボ払いが搭載されていますが、デポジット型クレジットカードには対応していません。機能面で制限があり、一括払いのみの対応となってしまうことから、高額な買い物を行う際には注意が必要です。

クレジットカードでも、キャッシングや分割払いなどには利用時に手数料がかかってしまうことから、頻繁に利用している方は少ないでしょう。しかし、クレジットカードを使用していて、これらの機能を頻繁に利用していた方からすると不便に感じるでしょう。

デポジット型クレジットカードを申し込む時点で、このような機能は備わっていないことを覚えておきましょう。

保証金の返還と付与サービスについて

カード利用の前に保証金を預け入れますが、支払いは保証金から差し引かれているわけではありません。カードを解約すると、基本的には全額返還される仕組みです。

また、通常のクレジットカードと同様にポイント還元率にも注目しておきましょう。

ここからは、解約するといつ頃保証金が返還されるのか、また付与サービスなどについても解説します。

カードの退会をしてから2ヵ月程度で返還

カードの退会をしてから2ヵ月程度で返還
退会手続きが完了してから、登録していた口座に保証金が返還されますが、この期間は退会手続きから約2カ月程度かかります。

具体的な日数などはカード会社や未払い金の有無などによっても異なるため、自身が加入していたカード会社にて調べることがおすすめです。

未払い金がないと預け入れていた金額の全額が戻ってきますが、もし利用料金や年会費、事務手数料などが未払いの状態だと保証金から代金を差し引かれて、残金のみ返金されます。

スムーズな返還を実現させるためにも、料金の未払いには注意を払い計画的に利用することが重要です。

ポイント還元率はほとんどが0.5%

カード払いの多くにはポイント還元があり、利用料金と還元率に応じてポイントが付与されます。ポイントを使って代金の支払いに充てたりサービスを受けたりすることが可能であり、カード選びの重要な項目です。

しかし、デポジット型クレジットカードの場合、ポイント還元率の水準は0.5%と一般的なクレジットカードよりも低く、ポイントを貯めて何かしようと考えるよりかは、年会費を抑えたカードを選ぶほうがお得になります。

なかには1.0%~1.5%のポイント還元がされるカードもありますが、ポイント還元率が高いカードは年会費も高くついてしまう傾向があるため、慎重に選びましょう。

ランクによってサービスが異なる

一般的なクレジットカードと同じように、不正利用の補償制度やETCカード・家族カードの発行など、なかにはランクによってサービスの有無が異なるケースがあるため、事前に調べておくことが重要です。

例えば、年会費ばかりを意識してしまい、カード会社が提供する最もランクの低い(年会費の安い)カードを選んだとします。このカードには自分が希望する付帯サービスが付いておらず、もうひとつランクを上げていればサービスが利用できたとなると後悔の原因にもなるでしょう。

利用したいサービスや年会費など、さまざまな項目に自分が重要視する順番を付けておくとスムーズに選べます。

デポジット型クレジットカードの保証金は返金されますか?
代金の未払いがあると保証金から差し引かれますが、未払いがない場合は保証金は返還されます。
デポジット型クレジットカードは、保証金を担保としてカード利用のサービスが提供されていることから、カードの利用料金は保証金から引かれていません。未払いがあって初めて保証金から代金を引かれることになるため、利用料金は確実に支払うことが重要です。

デポジット型クレジットカードで車の購入は基本的にできない

デポジット型クレジットカードで車の購入は基本的にできない
車を購入する際、クレジットカードの利用に対応している販売店はとても少ないです。これは、クレジットカード払いに対応するには加盟店になって手数料を支払わなければいけないことが理由です。

もし車の購入をクレジットカードで決済するとなると、高額な手数料を販売店が支払わなければいけなくなります。このようなことから、高額になりがちな車を取り扱う販売店ではクレジットカードに対応していません。

仮にクレジットカード払いができたとしても、デポジット型クレジットカードの場合は、それだけの保証金を入れていることや一括払いが条件になります。

家計管理をしやすくするならカーリースがおすすめ

家計管理をしやすくするならカーリースがおすすめ
ローン審査に不安があり、車の購入ができないという方にはカーリースも視野に入れてみることをおすすめします。

デポジット型クレジットカードには「使い過ぎを防いで家計管理をラクにする」魅力がありますが、これはカーリースにも共通しています。

カーリースは車を年単位でレンタルしている仕組みで、月額料金には車両価格だけでなく車検費用やメンテナンス費なども含まれていることが特徴です。そのため、あるタイミングでまとまった費用が必要になるのでなく、毎月一定額を支払うことで車が維持できます。

カーリースは、計画的に車のある生活を送りたい方に適しています。

まとめ

①デポジット型クレジットカードは、保証金を入れることでクレジットカードが持てる仕組み
②カード会社はデポジットがあることでリスク管理ができ、一般的なクレジットカードが持てない方でも利用しやすい
③デビットカードやプリペイドカードとは引き落としのタイミングやチャージの有無など仕組みが異なる
④審査のハードルは低いが必ず受かるというものではなく、キャッシング機能や支払い方法に制限があることに気を付ける
⑤保証金(デポジット)は、カードを解約したら返還される

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グーネット定額乗りマガジン編集部
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