自分で運転できる車を持つというのは、学生にとって非常に魅力的ですが、同時に負担や不安を感じることでもあります。

車の購入や維持は学生にとって大きな出費ですが、自由度の高い交通手段ができることで生活の幅が確実に広がるでしょう。そこで、学生にもおすすめできる方法が「カーリース」です。

この記事では、学生が車に乗るための方法の一つとしてカーリースを紹介し、そのメリットや注意すべきポイント、選び方などを具体的に解説します。

そもそもカーリースとは?

カーリースは、リース会社が取り扱っている車の中から好きな車種を選び、定額の月額料金を支払うことで車を利用できるサービスです。

カーリースは頭金ゼロから利用可能で、貸出期間中の税金や諸費用はリース料金に含まれているため、大きな出費をせずに車に乗れる点が魅力です。

新車をリースする場合は、希望する車種をリース会社がディーラーから購入してくれます。

中古車をリースする場合は、カーリース会社がセレクトした中古車の中から好きな車種を選択し、リース契約を結べば利用可能です。

学生がカーリースを利用するメリットとは?

学生がカーリースを利用するメリットとは?
カーリースと聞くと、業務用の車をイメージする方も多いかもしれませんが、学生が利用しても多くのメリットがあります。

車の購入にかかる手間を少なく抑えられる上に、学生のライフスタイルに合わせて利用可能です。

ここからは、学生がカーリースを利用するメリットについて解説していきます。

月々の費用を抑えられる

学生にとってカーリース最大のメリットは、車の維持にかかる費用を抑えられる点です。

カーリースは車の購入と違い、車検やメンテナンスなどの維持費がかからない利点があります。

車を購入すると新車登録から3年、それ以降は2年ごとに受ける車検費用や、保険料、自動車税などの維持費が必要です。加えてメンテナンス費用もかかります。

カーリースのオプションを活用することで維持費を定額料金の中に組み込めるため、思わぬ出費が発生する心配がないという強みがあります。

まとまった購入費が必要ない

車を購入するためには、初期費用として頭金をはじめとするまとまったお金が必要となるのが一般的です。カーリースではそのような初期費用がかからないという大きなメリットがあります。

カーリースの多くでは、頭金ゼロで契約できるプランがあるため、まとまった購入費が作れなくても車を持てます。

契約期間を選択できる

自分の生活スタイルに合わせて、自由に契約期間を選択できることも、カーリースのメリットです。

1か月~数年単位で期間を選べるため、長期休暇や本格的に就活を始める前など、スケジュールに合わせて柔軟に期間を設定できます。

契約期間を柔軟に選択できることによって、予定や生活スタイルに応じた車の利用が可能となり、学生生活に利便性と楽しさを与えてくれるでしょう。

短い期間で様々な車種を乗り換えるという使い方もできます。

車に関する詳しい知識が不要

カーリースを利用する際は、車の購入やメンテナンス、車検など、車を維持していくための知識がいらないというメリットもあります。

リースの申し込みから納車まで、手続きはオンラインで完結することが多く、手間がかかりません。

車のメンテナンスも提携している整備工場に任せればよく、車に関する詳しい知識は不要です。

車検の時期もリース会社から事前に通知がくるため、車両管理に関する心配もないでしょう。相談窓口もあり、サポート体制も万全です。

気に入った車種を選べる

リース会社で取り扱っていれば、基本的に自分の好きな車種を選ぶことができるのもメリットです。

選んだ車が気に入らなければ、気に入った車が見つかるまで、色々な車を乗り比べるのも自由です。

一般的な学生が車を購入する場合、気軽に他の車種に乗り換えるのは経済的に難しいでしょう。カーリースなら、車を購入するほど手間がかからず、様々な性能やデザインを体験できるというメリットがあります。また、新車に乗ることも可能です。

マイカーのように利用できる

リース契約を結び、毎月定額の料金を支払うことで、いつでも自由に車を利用できるのは大変便利です。

自分の好きな時に自由に乗れるため、マイカーと同じ感覚で使えます。自分で車を購入するのと同じように、普段の買い物や外出、家族や友人との旅行など、あらゆる目的に車を活用できるでしょう。

レンタカーのように予約が取れないこともなく、急用で車を使いたい場合に対応できるのも、カーリースならではの魅力と言えます。

購入と比較して手間がかからない

カーリースを利用する場合、インターネットのみで手続きが完結することも珍しくありません。店舗に足を運ぶ手間がかからないのは嬉しい利点です。

また、一部のカーリース会社では、自宅まで車を配送してくれるサービスもあります。何かと忙しい学生生活ですが、時間や場所の制約を受けずにリース契約ができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、契約期間が終了すれば、売却や廃車などの手間をかけずに、簡単に車を手放すことが可能です。

免許取得費用がセットの場合も

現在学生で、これから自動車教習所に通うことを検討しているのであれば、免許取得費用がセットになったカーリースを選ぶと大変お得です。

免許取得とセットになったプランを選ぶことにより、教習費用や車の購入費用を一括で準備する必要がないため、学生にとっては非常に嬉しいシステムだと言えます。

このようなセットプランを持つリース会社は、全国各地の教習所と提携しているため、進学する大学の近くで免許を取得し、車を利用するということも可能です。

カーリースと中古車購入はどちらがお得?
カーリースと中古車購入を比較して、どちらがお得なのかは、中古車の価格やリースの契約期間など、複数の要素によって決まります。
短期間の利用に限った場合は、頭金の負担がいらないカーリースの方がメリットは多いでしょう。また、月額料金に維持費が含まれているため、予定外の出費を抑えられます。
もしも、長期にわたって安定的に車を利用したい場合には、中古車購入が適しているかもしれません。
最終的には、それぞれの生活や経済状況を考慮することが重要です。

学生がカーリースを利用する時の注意点とは?

学生がカーリースを利用する時の注意点とは?
特に車は必要ないという学生も多いかもしれませんが、車があると行動範囲が広がり、新しいことにチャレンジしやすくなるのも確かです。

しかし、年齢制限や保証人の問題など、事前に知っておきたいポイントもいくつかあります。

ここからは、学生がカーリースを利用する時の注意点を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

20歳未満では利用不可のケースがある

リース会社によっては、20歳未満の利用が制限されていることがあるので注意しましょう。

契約はできるものの、保護者の同意書が必要という場合もあります。そのため、リース会社を選択する際に年齢に関する制限を確認することが重要です。

月額料金やサポート体制なども大切ですが、そもそも契約できなければ始まりません。運転免許さえ持っていれば、年齢に関係なく契約できるカーリースもあるので、自分の年齢に合わせて選びましょう。

連帯保証人が必要なケースがある

学生は収入が不安定なケースも多いため、カーリース契約の審査で不利になる可能性があります。そのため、多くのリース会社では連帯保証人を立てることになります。

連帯保証人には、安定した収入のある人物を設定する必要があり、一般的には両親や親族がこの役割を担います。

連帯保証人は法的な効力が非常に強いため、安易な気持ちで頼むことはできません。トラブルを避けるためにも、適切な人に連帯保証人になってもらいましょう。

契約期間中は途中解約できないケースがある

カーリース契約では契約期間が定められており、最初に決めた期間中に解約する場合は、解約料(違約金)が発生するのが一般的です。一部の業者では、原則中途解約が不可能なケースもあります。

リース契約は、期間が長いほど月々の料金が安くなる傾向がありますが、安易に長期契約を選ぶのは考えものです。

学生は、ライフスタイルが変化しやすい時期と言えます。生活の変化や財政状況をよく考えて、途中解約による負担が発生しないよう注意しましょう。

車の返却時に原状回復費用が発生するケースがある

カーリース終了時には車を返却する必要があります。その際に、車の状態によって高額な原状回復費用が発生する可能性がある点に注意が必要です。

原状回復費用が高額になるケースは、契約時と返却時で車の状態が大きく変わってしまっている場合です。具体的には、大きな傷や汚れをつけてしまった場合などが該当します。

マイカー感覚で使えるとは言っても、借りている車であることには変わりありません。原状回復費用を最小限に抑えるために車を丁寧に使うことを心がけましょう。

なぜカーリースには年齢制限があるの?
カーリースに年齢制限がある理由は、料金未払いや事故リスクを回避するためです。学生の大半はアルバイトや仕送りで生活しており、支払い能力が十分でないケースも多いでしょう。支払い能力が不十分な場合は、連帯保証人も必要です。
また、交通事故のリスクは若年層だと高くなる傾向があります。そのため、カーリース契約には年齢制限が設けられているのです。

学生がカーリースを選ぶ際のポイント

学生がカーリースを選ぶ際のポイント
学生でも自分だけの車を手に入れられる選択肢として、カーリースを検討している方は多いでしょう。

自分に合った利用法を選択すれば、生活の質が上がるのは確かです。しかし、リース会社やプランは数多く存在するため、何を基準に選べば良いか分からない方もいるでしょう。

そこでここからは、学生がカーリースを選ぶ際の具体的なポイントを解説していきます。

カーリースの契約プランを理解する

カーリースの契約プランには、以下の2種類があります。

オープンエンド方式

契約者に対して、車両の残価(契約終了時の車両価値)が明示され、その残価に応じたリース料金を月額にして払います。

契約終了時に車両の査定額が残価を下回った場合、その差額を契約者が負担しなくてはなりません。逆に査定額が残価を上回った場合は、リース会社から差額が契約者に支払われます。

クローズドエンド方式

契約者に対して残価が明示されず、残価清算の責任はリース会社が負います。そのため、契約者が差額を負担することはありません。

しかし、月々のリース料金はオープンエンド方式よりも高くなります。

任意保険込みのカーリースを選ぶ

学生がカーリースを契約する際は、任意保険込みのプランを選択するのが合理的です。任意保険料が含まれるため、割高に感じられるかもしれませんが、最終的な経済的負担は軽減される可能性が高いでしょう。

任意保険に入らずに車を運転するのはおすすめできません。しかし、免許を取得して年数の浅い学生の場合、保険等級が低いため料金が高くなります。これを解決するのが任意保険込みのプランです。

カーリースの任意保険付きプランなら年齢や等級は一定で、学生だからといって割高になることはありません。

リース会社のサポート体制を把握する

リース会社のサポート体制がどれほど充実しているのかを事前に調べておくことは非常に重要です。サポートが整っていれば、何らかのトラブルに遭遇した時に経験の少ない学生でも安心して対処できるでしょう。

車の点検整備、事故発生時の対応など、困ったときに迅速かつ適切に対応してもらえるのかを確認しておくことが大切です。

サポートの充実度を知るために、利用者の満足度や口コミを事前にチェックしておくことをおすすめします。

希望の契約年数を設定できるか確認する

自分に合ったカーリースを選ぶポイントとして、車を利用する予定の年数を明確にし、その期間に応じた契約年数を設定できる会社やプランの選択をおすすめします。

学生ならば、なるべく短い年数の設定が選べる会社がよいでしょう。ライフスタイルの変化によって車の必要性が大きく変わるため、契約年数の自由度が高いほうが利便性が高まります。

短い期間だけ車が必要ならば、1か月単位のカーリースを探しましょう。

長期契約のカーリースを選ぶ場合、卒業の時期に契約が終了するように調整するなど、計画性を持つことが重要です。

予算の範囲内で借りられるか確認する

月額料金が自分の予算内に収まっているかを確認することも大切です。月々の支払いが滞らないように、余裕を持って予算を設定しておきましょう。

カーリースの月額料金は基本的には定額です。しかし、任意保険料が別途必要になる会社もあります。学生の場合は任意保険料が高くなるため、保険料込みのプランで支払い総額を抑えることも検討してください。

とにかく月額料金を安くしたい場合は、新車ではなく中古車リースを選びましょう。

学生がカーリースの審査に通るコツ

学生がカーリースの審査に通るコツ
カーリースの契約には審査があるため、学生でも確実に契約できるとは言い切れません。しかし、決して審査通過は困難なものではなく、手続きを理解して適切な準備を整えることで、可能性は高まるでしょう。

ここからは、学生がカーリースの審査を通過するために有効的なコツを紹介していきます。審査で有利になるポイントについて、しっかりと把握しておきましょう。

連帯保証人は収入が安定している人に頼む

学生は一般的に収入が不安定だと見なされるため、連帯保証人が必要となるケースが多いでしょう。審査通過の確率を上げるためには、安定した収入のある人を連帯保証人にすることが重要です。

連帯保証人は契約者がリース料金を払えなくなった時に、代わりに返済の義務を負う人です。契約者が料金を支払わない場合は、連帯保証人が全ての責任を取らなければなりません。そのため、連帯保証人には、家族や親族などを選ぶことが一般的です。

アルバイトの勤続年数を長くする

学生の主な収入と言えばアルバイトですが、その勤続年数を長くすることもカーリースの審査通過ではポイントとなります。

1つの職場での勤続年数が長いことで、学生でも安定した収入を得ていると見なされ、評価が高くなるでしょう。

例えば、ある職場で最低でも1年ほど働いていれば、その収入は安定していると評価されます。しかし、まだ数週間しか働いていない、もしくはアルバイトを転々としているなどの事実があれば、収入は不安定だと判断されるでしょう。

両親を名義人として契約する

学生ということで審査に通りにくいと感じるのであれば、保護者を名義人として契約するという方法もあります。保護者の収入が安定しているならば、契約審査にも通りやすいはずです。

保護者を名義人にする場合、当然ですが審査対象は契約者である保護者となり、契約後に様々な責任を負うのも保護者です。

カーリースでは、契約者以外が運転することを禁じているわけではありません。そのため、保護者が契約して、その子どもが利用することも可能です。

連帯保証人は誰にでも頼めるの?
連帯保証人は誰にでも依頼できるわけではありません。なれる条件としては「成人している」「収入が安定している」「料金の滞納や未納がない」などがあります。
連帯保証人には通常、家族や親族など契約者のことを熟知し、責任を取れる立場の人が選ばれます。

まとめ

①学生でカーリースを利用する場合は費用面でメリットが多い
②カーリース利用時は年齢制限に気を付ける
③契約時に途中解約時の対応を必ず確認する
④安定した収入の連帯保証人を立てると審査に通りやすい
⑤サポート体制が充実したカーリース会社がおすすめ

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グーネット定額乗りマガジン編集部
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