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クレジットカードはキャッシュレスでお買い物ができるため、便利なアイテムです。料金が翌月以降に請求されることから、資金の準備にゆとりがあるメリットもあります。
しかし、支払日までに料金を用意できなければ、クレジットカードを停止されたり、延滞損害金が発生したりとトラブルのもとになります。
この記事では、クレジットカードの支払いが遅れた場合、いつから使えるかを紹介します。また、後半ではクレジットカードの支払い遅れを予防するアイデアも紹介するので、合わせて参考にしてください。
クレジットカードは料金の支払い確認ができたら使えるようになる
クレジットカードは各会社が定める引き落とし予定日に料金の支払いが行われなかった場合、止められてしまいます。
カードの利用ができなくなると公共料金の支払いや保険料の支払いなど、様々な支払いに支障をきたすため注意が必要です。
また、クレジットカードの支払いを行わないまま放置しているとペナルティが発生したり最悪の場合、ブラックリストに登録されてしまったりします。
ブラックリストに登録されてしまうと今後、車のローンが組めなくなったり、携帯の分割払いができなくなったりと生活に支障をきたすため、クレジットカードの支払いは毎月確実に行いましょう。
主な会社のクレジットカード支払い遅れに対する対応
ここからは、主なクレジットカードにおいて、支払いが遅れた場合のカード停止や利用再開の概要を紹介します。
カードの利用停止までの期間はカード会社ごとに異なるため、この記事を参考に自分の利用するカード会社がどのような対応を取るか確認しておきましょう。
JCBカードで利用停止になった場合、利用再開日は支払いした日や利用状況によって異なります。
入金の確認ができた後、最短では翌日、最長の場合は約定支払日である毎月10日の翌月下旬以降などと幅が広くなっています。
なお、カード利用可否の確認が会員専用のWebサービスから行えるため、万が一の際は確認するのがおすすめです。
マイページにログインして「カード利用状況」「ご利用可能額照会」を選択し、ご利用可能額が表示されている場合はカードが利用できる状態です。
三井住友カードの場合は利用停止までの具体的な日数は記載されていません。しかし、支払日に引き落としができなかった場合、カードが利用停止されるとの旨が記載されています。
カードが止まってしまった場合は支払い状況や支払い金額などを公式ページや電話で確認した上で、支払いを行いましょう。
なお、カード利用再開日については毎月の支払い日が6日、8日、10日、26日の場合とで異なります。自分のカードが何日に支払いになっているか確認した上で公式サイトを確認しましょう。支払日によって様々ですが3営業日程度のところが多く見られます。
セゾンカードにおいても、カード利用停止までの期間は明確にされていませんが、支払いが期日までに行われなかった場合、別途支払いの通知が来たり遅延損害金が発生したりします。
カードが再び利用できるまでは明確な日にちが記載されていないものの、セゾンカードで支払いが確認でき次第、利用できるとの旨があります。入金方法によっても異なり、目安は下記の通りです。
- NetアンサーでPay-easy利用またはコンビニ入金した場合…すぐに反映
- 銀行振込した場合…数時間後から翌営業日(土・日・祝除く)にかけて順次反映
- 払込票でのコンビニ入金またはPayBで入金した場合…翌営業日を目安に順次反映
楽天カードの場合、引き落とし口座から再振替を行った上で支払いが行われない場合はクレジットカードの停止に進みます。期日までに入金できなかったとしても、その後4営業日で再振替が行われるため、すぐに入金するとカードの利用停止を防げます。
なお、その前の月も延滞している場合は再振替の対象外となる可能性もあります。楽天の支払日である27日を超えて入金を忘れていた場合は一刻も早く入金し、カード停止を防ぎましょう。
dカードの場合、毎月10日の引き落とし日に支払いが済まされなかった場合、カードの利用が一時的に制限されます。
支払いを済ませた後、カードが再開されるまではクレジットカード番号ごとに異なり、2営業日または確認が済んだ後すぐなどの期間が設けられています。
クレジットカードの支払いが遅れた場合のリスク
ここからは、クレジットカードの支払いが遅れた場合に考えられるリスクを3つ紹介します。
クレジットカードは使ったお金を支払う義務はなくなりません。あくまで翌月以降に支払うだけのため、支払いが遅れた場合はカードが利用できなくなるでしょう。
クレジットカードの支払いを滞納すると、まずクレジットカードが利用停止になります。
クレジットカード会社によって異なりますが、滞納の翌日からカードが使えなくなるケースもあるようです。
カードが止まった後は支払いを行うまで延滞損害金が発生します。
クレジットカードの料金を支払っていない場合、その間クレジット会社は不利益を被っています。そのため、損害金が発生すると考えましょう。
損害金はクレジットカード会社ごとに様々ですが、支払いが遅れた日数にかかってくるため払わない日数が多いほど損害金も高くなっていきます。
延滞損害金が発生してもまだ支払いを済ませていない場合、クレジットカード会社から電話やはがきで通知が来ます。また、アプリなどが活用できる場合、会員サイトで通知が来ることもあるでしょう。
なお、この催促を無視していると別途、連絡先に設定している職場や各種情報に電話がかかってくる可能性も考えられます。支払いを済ませていないことが、自身だけでなく家族や職場を巻き込んだ問題にも発展するでしょう。
クレジットカード会社からの通知や延滞金の支払いを無視していると、信用情報機関の事故情報として登録がなされます。一般的にこの登録を「ブラックリストに載る」と表現します。
ブラックリストに登録されても、まだ料金の支払いを行わなければ、資産の差し押さえなどより大きな問題に発展していきます。差し押さえまでに発展すると、会社や家族を巻き込んだ騒動になるため避けたい問題です。
ブラックリストとは?
ここからは、支払いが滞った際によく聞かれるブラックリストについて解説します。
一般的にブラックリストというリストは存在しないものの、信用情報が低下して要注意状態になっていることを表しています。
ブラックリストに登録されるということは、信用情報に傷がついていることを指しています。
信用情報は、信用情報を取り扱う機関に記載されている自分の支払い状況を指しています。各機関にはローンの申し込みやこれまでのクレジットカードの支払い経歴などが登録されており、そこに傷がつき様々な支払いや契約に支障をきたします。
信用情報は下記3つの信用情報機関が取り扱っています。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
CICはクレジットカード会社や消費者金融などが多く加盟している機関です。
JICCは消費者金融やクレジットカード会社の一部が加盟している傾向にあります。
KSCは銀行や信用金庫などの金融機関が加盟している傾向にあります。
しかし、この3つの機関においては情報を共有されることもあるため、1つのところで掲載されていなかったからといって必ずしもブラックリストに登録されていないとは言い切れないでしょう。
もしも、これまでに支払いに対していくつか不安な点がある場合は、それぞれに情報開示を求めることで自分がブラックリストに登録されているかを確認することができます。
クレジットカードの支払い遅れを防ぐ方法
ここからは、クレジットカードの支払いに遅れてしまったり、払えなくなってしまったりといったトラブルを防ぐための対策方法を4つ紹介します。
支払いを確実に行うためにはカードの適切な管理・把握が欠かせません。
まずカードを複数枚持っている方はカードの枚数を減らし、1枚ないしは2枚程度にとどめましょう。
カードの枚数が多いと、どの期日にどの金額を支払えばいいか分からなくなり、意図せずとも未払いの状態になってしまいます。自分で管理できる枚数にとどめ、利用するのがおすすめです。
近年はクレジットカードを作るだけでポイントを豊富にもらえたり様々な特典がつくため、クレジットカードの新規作成は非常に魅力を感じます。しかし、最初のポイントに惹かれ必要以上に作ってしまい管理がおろそかになると、お得さ以上にストレスの方が大きくなります。
「公共料金用はこのカード」「ショッピング用はこのカード」と使用用途を分けて枚数を減らしましょう。
クレジットカードの引き落とし口座を給与口座にしている場合はあまり問題ありませんが、別口座になっているのであればお金を用意する日を決めましょう。
例えば、給与口座と別の口座に引き落とし設定がなされている場合「忙しくて入金ができなかった結果、カードが止まってしまった」ということも見られます。
そのため、クレジットカードの引き落とし日が25日の場合は20日までにお金を入れておく、など入金日を決めておきましょう。
お金を用意する日を決めるのであれば、スケジュールでリマインド設定がおすすめです。
スマートフォンのアプリやカレンダーに「毎月20日にお金入金」とスケジュールを入れておくと忘れずに済むでしょう。
また、1日のみのリマインドの場合、見逃してしまうこともあります。もしも不安な場合は20日、22日、24日と何回かに分けてリマインド設定をしておくと入金忘れを防げるでしょう。
家族が同居している場合は家族に伝えておくのも効果的です。「カードの支払いが毎月25日だからもし入金を忘れていたら教えて欲しい」と一言伝えるだけで「今月の引き落とし用のお金は準備した?」と声をかけてもらえるでしょう。
現在、クレジットカードの引き落としが給与口座と別に設定されているのであれば、給与口座に設定し直しましょう。
給与口座に設定するとお金が不足するといった状態を防げます。また、給与口座に設定すると給与の範囲内でカードを使用する習慣がつくため、カードの使いすぎも防げるでしょう。
もしも家族がいてパートナーの給与をメインに生活している場合は、そちらの口座をクレジットカードの引き落とし先に設定する方法もあります。
支払い遅れでカードが止まらないためには、まず「口座にお金がある」という前提が大切です。
クレジットカードを使いすぎない方法
ここからは「毎月クレジットカードを使いすぎて資金集めに困っている」という方向けに、クレジットカードを使いすぎない方法を2つ紹介します。
クレジットカードは財布から現金が出て行かないため、ついつい使いすぎてしまうといったこともあるでしょう。しかし、現金との使い分けや定期的な金額の確認である程度コントロール可能です。
日常の様々な支払いにおいて、現金で払う場合とクレジットカードで払う場合を明確にしましょう。
例えば、スーパーで食料品の買い出しは現金で支払う、生活用品などはクレジットカードで支払うなど使う範囲を決めると使いすぎを防げるでしょう。
特に「洋服を買いすぎて家計を圧迫してしまう」といった場合は洋服を買う際に現金のみにとどめるとクレジットカードの使いすぎを防げます。
財布の中に1万円を入れておき「この範囲内で今日は買い物をする」と決めておくと無駄な出費を減らせるでしょう。
また、クレジットカードを使うシーンを減らしたい場合は金額設定を設ける方法もおすすめです。例えば「クレジットカードは3万円以上の買い物の時のみ使用する」と自分でルールを決めておくと、クレジットカードの使いすぎを防げます。
また、1万円や2万円などまとまった金額が財布から出ていくとお金の使い方について考えることができるため、買い物全体における無駄遣いを減らせるでしょう。
「クレジットカードを使いすぎてしまう」といった場合は、明細の定期的な確認がおすすめです。
明細を見ずにクレジットカードを使い続けると、月末になって「思ったよりも請求額が多かった」と慌てる結果になるでしょう。そのため、1週間に一度クレジットカードの明細を確認し「今月はあとどれぐらい使っても大丈夫だろうか」と意識してみましょう。
クレジットカード会社の中には、使用するたびに通知が来たり一定期間で通知が来たりするサービスが増えています。そのため、通知サービスを利用して金額確認ができる状態を整えましょう。
もし可能であれば、クレジットカードを使うたびにスマートフォンのアプリで家計簿をつける方法も有効です。自分が使った金額を家計簿につけていくことで後で見直した際に「これは買う必要がなかった」「これは他のショップと比べて安い方を買えば良かった」とお金の使い方に対して振り返る習慣が身につくでしょう。
クレジットカードの使いすぎはお金の使い方を見直すと少しずつ改善されます。支払いに無理のない範囲で使用できるようになると、支払い遅れやカードの停止を予防できるでしょう。
クレジットカードで毎月高額な固定費を支払っている場合、その固定費から見直す方法も有効です。
例えば、家具や家電を分割払いしていたり、車の支払いがあったりなどです。特に、車の場合、カーローンや毎月のガソリン代など様々な費用がかかります。もしも車をあまり有効活用していないのであれば手放して高額な固定支出を減らす方法も検討しましょう。
クレジットカードの支払いが遅れてブラックリストに登録されてしまうと車や住宅のローンを組めなくなったり、そもそもクレジットカードが使えなくなってしまいます。様々なシーンで支障をきたすため、支出の管理はしっかり行いましょう。
まとめ
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