目次
車を購入する時によく使われるカーローンは、誰でも利用できるわけではありません。審査を行い条件を満たしていれば利用できる制度です。
審査基準が厳しいため、審査に落ちてしまって車の購入に進めない方も多いでしょう。そこで、この記事では車のローンに審査なしのものがあるのか、カーローンの種類について紹介していきます。
また、審査に通るためのポイント、審査に通らなかった際の対処方法なども紹介していくので、車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
車のローンは審査なしでは契約できない
結論として、車のローンに審査は必要です。しかし、その審査は厳しいため、利用が難しい場合は他の選択肢を検討しましょう。
稀に審査なしでカーローンを組める業者もありますが、金利が高かったり十分な保証体制が整っていなかったりするため利用時には注意が必要です。
車のローンの種類は3つある
車のローンの種類は、大きく分けると「金融機関」「ディーラー」「フリー」の3つです。
ここからは、それぞれのローンの概要や特徴を紹介していきます。
金融機関のカーローンは、銀行や信用金庫などから融資を受ける方法です。信用金庫をはじめ、都市銀行やJAなど様々な金融機関が自動車ローンを提供しています。
金融機関のローンは金利の低さが特徴です。多くの金融間では4%弱の低金利で貸し付けを行っています。そのため、他のローンよりも総返済額の負担が少なく済むでしょう。
また、金融機関ローンの利用では車の所有権が使用者本人にあります。そのため、ローン返済中であっても車の改造や買い替えなど柔軟な対応が可能です。
年収の1/3以上の金額を借りられる、同じ銀行で住宅ローンを利用すると金利優遇措置が受けられるなどのメリットもあります。
ディーラーローンは、車の購入先であるディーラーや提携している信販会社から融資を受ける方法です。
ディーラーローンは車の購入と同時にローン契約ができるため、手間を省いてすぐに契約したい方に適しています。銀行に行ってローンを組む時間がない場合におすすめです。
なお、車の所有権はローンの返済が完了するまでディーラーにあります。そのため、ローンを返し終わるまでは車の改造や買い替えは難しいといえるでしょう。
30分から1時間ほどで手続きが完了できる便利なローンですが、金利は5%～10%ほどと金融機関のカーローンより高いため返済計画を立てる際に注意が必要です。
フリーローンは、使用用途が決まっていないローンのことです。各金融機関や信販会社、クレジット会社など様々な機関が提供しています。
原則、無担保無保証人で借りられ、利用目的も限定されません。フリーローンは借入可能額の上限が他のローンよりも低い点に注意しましょう。上限金額は期間によって異なりますが、300万円ほどに設定されている場合がほとんどです。
また、使い道の自由度は高いですが、申込時には利用目的を申告する必要があります。
フリーローンは上限金額が低めに設定されているため、車の価格と借入金額のバランスがしっかりとれているか確認しましょう。
車のローンの審査に通るためのポイント
カーローンを利用して車を購入するためには、ローンの審査に通過する必要があります。この審査では、返済能力があるのかどうかをチェックされます。
ここからは、車のローンの審査に通るためのポイントを4つ紹介していきます。
ローンの返済は毎月発生するため、毎月の収入額がどのくらいか、安定した収入源であるかなどをチェックして、返済能力に問題がないかを判断します。そのため、年収や給与が高いほうが審査に通りやすいといえるでしょう。
カーローンの審査に通るためには一般的な目安として、年収150～200万円以上が必要とされています。
しかし、カーローンの審査では年収以外の項目もチェックされるため、年収が高くても審査に落ちる可能性があることは覚えておきましょう。
仕事の勤続年数もカーローン審査に通るための重要なポイントです。勤続年数が長いほど安定した収入が見込めると判断され、カーローンの審査には通りやすくなります。
勤続年数に具体的な基準はありません。勤続年数が1年以上としている金融機関もあれば、制限を設定していない金融機関もあります。
明確な決まりがなかったとしても、勤続年数が長ければ安定した収入があるとみなされやすいでしょう。
カーローンの審査では過去の信用情報がチェックされています。
信用情報とは、各種ローンやクレジットカートの申込状況、利用履歴などに関する個人情報のことです。多くのローン審査では信用情報をチェックします。
信用情報には基本的な個人情報以外にも、借入日や金額、返済日、返済状況などの項目も確認可能です。そのため、カーローン審査では使用者にお金を貸してもトラブルなく返済されるかの判断材料としてチェックします。
過去に借金をしていたり、支払いの滞納があったりした場合、信用情報に傷がついてしまっているため、カーローンの審査では悪影響を及ぼすといえるでしょう。
カーローンの審査を受けている時点で他に借り入れがある場合は、カーローンの審査に受かりにくくなるでしょう。
他に借り入れがある場合、複数の返済に追われ「カーローンの返済が滞るのでは？」と懸念されます。複数の返済額が給与や年収に見合っていないと判断されれば、滞納リスクを考えて審査を見送る処置を取られてしまう可能性があるでしょう。
そのため、他に借り入れがある場合は、繰り上げ返済や一括返済を行い、なるべく返済総額を減らす必要があります。
車のローンが難しい場合はカーリースを検討しよう
様々な条件を総合的に見た結果、カーローンの審査に通らなかった場合は別の方法を考えましょう。代替案の一つが、「カーリース」の利用です。
ここからは、車のローンが難しい場合に検討したいカーリースについて紹介します。
カーリースは、お客様が選んだお好みの車を契約が終了するまで月額料金で利用できるお得なサービスです。頭金は不要とする企業も多く、契約時にまとまった出費がかからないというメリットもあります。
カーリースの契約後に発生する月額料金には、車両本体価格や自賠責保険料、各種税金などが含まれています。
契約期間は基本的に年単位で設定されています。リース会社によって、1～3年ほどで設定している場合もあれば、7～9年と長期間で設定している場合もあります。
新車のカーリースは頭金不要で新車に乗れるメリットがあります。
通常、新車を購入する際はカーローンを利用するケースが多いでしょう。カーローンを利用する際は、月々の返済額の負担を減らすために車両本体価格の20～30％ほどの頭金を用意する必要があります。
新車リースであれば頭金の用意が不要なため、初期費用を抑えたい方におすすめの方法です。また、月額料金のみで最新の車に乗れるのもメリットの一つといえるでしょう。
ただし、カーリースは中途解約が原則できません。契約期間を終了する前に解約する場合は、損害金や違反金の支払いが必要です。
中古車のカーリースは、新車のカーリースのように契約を決めてから車を購入するのではなく、すでにリース会社が保有している車から選ぶため、乗り出しまでの期間が短いという特徴があります。そのため、今すぐに車が必要という場合でもスピーディに利用できる点がメリットといえるでしょう。
また、中古車のカーリースは契約期間が短く設定されていることがほとんどです。そのため、短期間で様々な車に乗り換えたい方は適しているといえるでしょう。
ただし、中古車のカーリースはすでに会社が所有している車の中からしか車種を選べません。場合によっては乗りたい車がない可能性もあります。
カーリースの審査もカーローンと同じように、年収や雇用形態、収入の安定性、資産、債務履歴、現在の借り入れ状況などがチェックされます。
カーリースのメリットとデメリット
カーローンの審査に通らなかった場合でも、カーリースの審査には通る可能性があります。
カーリースは審査に通りやすい、月額料金のみで車を利用できることも特徴の一つです。
ここからは、カーリースのメリットとデメリットを詳しく紹介していきます。
カーリースのメリットは、頭金なしで車を利用できる点です。
通常車を購入する際はカーローンを利用しますが、ローンを利用したとしても毎月の返済額を減らすために頭金を支払う場合があります。
カーリースの場合は初期費用がかからず、毎月一定額の支払いのみで好きな車を利用できます。毎月費用が決まっているため、家計管理もしやすいといえるでしょう。
また、カーリースでは各種税金や車検費用も月額料金に含まれています。プランによってはメンテナンス費用も含まれているため、急な出費が発生しにくい点もうれしいポイントです。
まとまった資金の確保が難しい方や一定額の支払いだけで車を利用したいと考えている方はカーリースの利用を検討しましょう。
カーリースのデメリットは走行距離に制限が設けられていることです。これは、契約満了時に車の価値を担保するためのものです。
もし走行距離の制限を超えて車を利用してしまうと、超過した分だけ追加料金が発生する恐れがあるため注意しましょう。
また、カーリースの車は所有者が使用者本人ではなくカーリース会社にあります。そのため、車のカスタマイズや改造はできないと考えたほうが良いでしょう。
カーナビやライトの取り替えなど、すぐ元に戻せるようなカスタマイズは行えますが、契約期間終了後は元の状態に戻してから返却する必要があります。
車のローンの審査に通らない場合の対処法
カーローンの審査に通らない場合は、車に乗れる別の方法を考えましょう。
ここからは、カーローンの利用が難しい場合の対処方法について紹介します。カーローンの審査に通らず車の購入が叶わなかった場合は中古車の購入や公共交通機関の利用を検討しましょう。
カーローンの利用が難しい場合は中古車の購入を検討しましょう。中古車であれば新車よりも低価格で購入できるため、カーローンを組んだとしても毎月の返済額の負担が少なく済むでしょう。そのため、新車ローンよりも審査に通りやすいと考えられます。
中古車は価格が安いため、同じ車種の上級グレードの購入も狙うことができます。しかし、種類や数が限られてしまうため、お目当ての車がない可能性もあります。そのため、事前に乗りたい車があるか確認してからの利用がおすすめです。
中古車は契約から納車までの期間が短いという特徴があるため、すぐに車が必要な場合は中古車購入がおすすめです。
カーローンの審査に通らず車の購入が難しい場合は、車の所有を諦めて公共交通機関を使用するのも一つの手段です。
自宅から近い場所にバス停や電車の駅があれば、バスや電車などの利用を検討しましょう。とくに都心に住んでいる方であれば公共交通機関が発達しているため、車がなくてもほとんど困りません。
車の所有を悩んでいる方は、日常生活で車がなくても過ごせるかシミュレーションしてみましょう。また、車の使用頻度が少ない場合は都度レンタカーを利用するのも一つの手段です。
カーローンの審査に通らなかったとき、どうしても車の購入が必要であれば、家族名義でもう一度カーローンの審査を受けてみましょう。
家族名義で受ける際もチェックされる項目は一緒です。返済能力があることを証明するためにも、収入が多い人や勤続年数が長く安定した収入を確保できている人に審査をお願いしましょう。
また、カーローンの審査では信用情報を確認するため、過去に借り入れや滞納をしていない人を選ぶことが大切です。
安定した収入があり、過去に借金がない人であれば、支払い能力が十分にあるとみなされ、審査に通りやすくなるでしょう。
車のローンに通りやすくする方法
年収や職業、勤続年数などの条件を満たしていても審査に通らない場合はあります。
ここからは、カーローンの審査に通りやすくなるためのポイントを紹介します。
事前に対策を立てて計画的に対策を講じれば審査に受かる可能性もあるでしょう。どうしても車を購入したいという方は参考にしてください。
カーローンの審査に通りやすくするためには、頭金を準備しましょう。
頭金の割合を増やせば、車両本体価格の残りの金額が少なくなります。つまり、毎月の返済額が小さくなります。また、ローンの返済期間を短縮することも可能です。
毎月の返済金額が少なくなれば、収入を増やさなくても安定して返済ができると判断されやすくなります。そのため、購入時にまとまった金額の準備ができる場合は、なるべく多く頭金を支払っておくと良いでしょう。
カーローンの審査は収入に対して車両本体価格が妥当であるかをチェックします。
年収が高くないのに上級グレードの車を購入すると毎月の返済額が高くなってしまうでしょう。収入に見合う購入金額ではないと判断されれば審査に通るのは難しくなります。
年収や収入が高くても購入する車の価格が高ければ審査に通らない場合もあります。反対に年収が低くても、安い価格帯の車であれば毎月の返済額の負担が少ないため、審査に通る場合があるでしょう。
車のグレードを変更したり、新車から中古車購入に変えたりして毎月の返済額を減らす工夫を行いましょう。
車の購入を検討する際は、事前に資金を貯めておくと良いでしょう。
車の購入は安い買い物ではありません。新車であれば数百万円の費用が発生するため事前にある程度資金を確保する必要があります。
購入費用を前々から用意しておけば頭金としても活用できるでしょう。頭金を多めに支払っておけば借入金額が減るため、カーローンの通りやすさも変化します。返済期間も少なく済むため、事前の資金確保は大切です。
まとめ
記事内容について現在の情報と異なる可能性がございます。
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。
