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カーローンの審査に不安がある方でも、自社ローンであれば比較的通りやすい傾向です。ただ、ローンを組むとなると気になるのは金利ではないでしょうか。
この記事では、自社ローンにかかる金利について紹介します。さらに、契約時に注意したほうがよいポイントについても解説します。
また、マイカーを持ちたいと思っている方に向けて、よりおすすめしたいカーリースに関する情報についても触れているため、ぜひ参考にしてください。
自社ローンの金利はどのくらい?
自社ローンはディーラーローンや銀行ローンに比べて審査の難易度が低いといわれるため、金利はそれらより高いのではないかと考えてしまうかもしれません。しかし、実は自社ローンを利用した場合の金利は0%です。
ここからは、金利0%で借りられる理由や注意点などについて解説していきます。そのため、契約を結ぶ前にぜひ確認してください。
自社ローンの特徴
自社ローンの特徴は、銀行や信販会社を通さず販売店の独自基準で審査を行うため、審査に通りやすい点です。ディーラーローンや銀行ローンに落ちてしまった方や、過去に自己破産などの金融事故を起こした方でも、自社ローンならば契約できる可能性があります。
さらに、自社ローンの場合は金利がかかりません。お金を借りる際にはできるだけ金利を低く抑えたいですが、自社ローンなら金利0%で借りられるのです。
金利が発生するディーラーローンや銀行ローンと比べてお得な感じがしますが、そのかわりに車両価格の設定が高いなどのデメリットもあるため、しっかり見極めることが重要です。
さらに、支払いが滞った場合はすぐ車両を引き揚げられてしまうこともあり、これらのことから怖いといったイメージを持たれてしまうようです。
自社ローンと他のカーローンの金利を比較
ローンを組む際に気になる金利ですが、実は自社ローンとその他のカーローンとでは、金利の相場が大きく異なっています。
- 自社ローン…0%
- ディーラーローン…4〜8%
- 銀行系ローン…1〜2%
借入金額や返済期間によっても金利は変わりますが、ローンの種類によって相場がだいぶ違う印象があります。金利1%の違いであっても、車のような高額の買い物の場合は総支払い額にかなり影響します。
また、審査の通りやすさもそれぞれ違い、一番難易度が高いのが銀行系ローンです。難易度が低いのは自社ローンで、ディーラーローンはその中間といえます。
ディーラーローンや銀行ローンと違い、自社ローンは金融商品ではありません。これこそが自社ローンに金利がかからない理由で、金融商品ではないものに金利をつけて貸し出す行為は違法です。
自社ローンは、購入者と中古車を販売している店舗との直接契約で成り立っています。販売店が立て替える形で購入してくれた車の代金を購入者が分割で少しずつ返済していくシステムです。
購入資金自体を貸し付けるカーローンとは異なるため、返済時に金利は発生しません。
金利がかからないことのメリット
金利がかからないため、自社ローンには色々なメリットが考えられます。
金利が高い場合には、支払いの総額を計算すると想定していたよりも高額だったと感じることがあるかもしれません。特に大きな買い物の場合は、金利を少しでも低く抑えることが安くお得に購入するコツです。
それらを踏まえて、金利がかからないことのメリットを具体的に紹介しましょう。
金利が0%の場合、総支払い額は車の購入代金と一致します。購入代金を支払い回数で割るだけで毎月の支払い額を計算でき、その返済額はずっと一定です。そのため、返済の計画も立てやすいでしょう。
ローンの返済は長期的に継続するものです。長く続けなくてはいけない返済であっても、ずっと同じ返済額だと最初の時点でわかっていれば不安を和らげられるかもしれません。
今後、生活が変化する可能性がある場合にも、将来の見通しが立てやすくなります。一定した返済額は生活の安心感にもつながるのです。
金利が低くなるほど車の購入代金にプラスされる金額を削減でき、総支払い額を抑えられます。同じ金額の買い物をしていても、金利が低いほうが家計への負担を軽減できるのです。
自社ローンは金利が0%のため、車の購入代金にプラスされる金額はありません。車の購入代金そのままが総支払い額となり、とてもわかりやすいのです。
車の購入代金に1%の金利がつく場合、4%の金利がつく場合などを計算してみると、「金利0%」がとてもお得なことを理解していただけるでしょう。
金利0%と決まっていれば、固定金利がよいか変動金利がよいかといったことで悩む必要もありません。月の返済額は最初からわかっており、ずっと変わりません。
固定金利は、借入時の金利のまま固定で返済計画を立てやすいですが、金利がやや高めです。
変動金利は、市場の金利によって変動するため返済の見通しが立てにくいですが、金利は低めに設定されています。
どちらを選ぶかによって総支払い額が変わってくるため、悩んでしまうでしょう。
その点、自社ローンは金利0%とシンプルでわかりやすく、返済額は一定です。ただし、車の品質は店舗ごとに違うため、信頼できる販売店を選んで購入するようにしてください。
また、自社ローンで購入できる車は中古車が中心です。他のローンに比べて利用可能な金額が低いため、新車や高級車の購入はできません。
自社ローンに向いている人
一般的なローンとは仕組みが異なる自社ローンには、メリットだけでなくデメリットもあります。誰にでも向いているローンではありませんが、なかにはディーラーローンや銀行ローンよりも自社ローンの方が良いと思われる人もいます。
デメリットについてもきちんと把握したうえで契約することが重要ですが、次のような人の場合には自社ローンも選択肢の一つとしておすすめです。
購入方法で悩んでいるようであれば、ぜひ検討してみてください。
すぐに車が必要な人は、自社ローンの利用について検討してみるとよいでしょう。
自社ローンのメリットは、審査から納車までが早いことです。審査は銀行や信販会社を通さず自社で行っているためスピーディで、当日中に結果が出るケースも珍しくありません。
また、基本的に販売店が取り扱っている中古車の中から選んで購入するため、新車とは違い、すぐに用意ができます。
自社ローンで車を購入した場合、約2週間〜1カ月で納車が可能です。販売店によっては即日納車が可能と謳っているところもあります。
ただし、選択できる車の種類が限られ、新車は選べないケースが多いためご注意ください。
ローンの利息に対して余計なお金を払いたくないと考えている人には、自社ローンがおすすめです。
自社ローンなら金利は0%のため、利息分に対しての費用はかかりません。
しかし、自社ローンには金利がないかわりに車両価格が高めに設定されていたり、保証料や手数料などの費用が購入時に上乗せされたりするケースがあるため注意が必要です。
結果的には、全体での支払い総額がディーラーローンや銀行ローンで購入する場合より高額になるケースがほとんどでしょう。
「金利0%」の言葉だけに踊らされず、諸費用や総支払い額などをきちんとチェックしてから決めてください。
カーローンの審査に不安がある人は、自社ローンが向いています。
ディーラーローンや銀行ローンのようなカーローンの審査では、現在の職業、勤続年数、年収などだけでなく、過去の履歴もチェックされます。債務整理や自己破産などの金融事故があると、カーローンの通過は難しいのです。
それに対して自社ローンであれば、現在の状況を中心に審査されます。過去に金融事故があったとしても現在安定した収入があれば、問題なく審査に通過できるでしょう。
また、勤続年数が短い場合、非正規雇用の場合、他にも借入がある場合などでも、審査に通過できるケースがあります。
車の購入時に自社ローンを契約する際の注意点
メリットだけでなくデメリットもある自社ローンですが、車を必要とする事情によっては自社ローンの利用を検討してみるのも良いでしょう。
ただし、その場合にはいくつか注意しておくべきポイントがあります。
自社ローンのデメリットについて、しっかり理解したうえで以下の注意点を丁寧に確認してローンの契約を結ぶようにしてください。
気になることがあれば遠慮せずに質問できるような信頼のおける販売店と交渉することが大切です。
ローンの利用を検討している段階では、月々の支払額や総支払い額についてだけを考えてしまいがちかもしれません。しかし、実際に車を購入するとなると初期費用として色々な費用が必要になることを忘れないようにしましょう。
「税金や自賠責保険料はいくらくらいなのか」「頭金は必要なのか」「その他に手数料の支払いはあるのか」などを確認して、初期費用を計算してみてください。初期費用や月々の支払額などを考慮して、支払いの計画を立てることが重要です。
自社ローンは金利0%のため、販売店は車両本体の価格を相場よりやや高く設定しているケースがよくあります。
「相場と比べてどのくらい違うのか」「適正価格だと納得できる範囲なのか」「購入時に手数料はいくらかかるのか」などを確認しましょう。
車両価格だけを見るのではなく、車の状態を確認することも重要です。車の状態に対して車両価格は適正なのかもチェックしてください。
車両価格が安すぎる場合にも注意が必要で、この場合は車に何らかの問題があるのかもしれません。それらの点について販売店にきちんと質問し、納得したうえで購入を決めましょう。
中古車を購入する際には、車検の有無や次の車検までの残り期間を確認するようにしましょう。安い車を見つけたと思って喜んでいると、実は次の車検がすぐ迫っているといったケースも考えられます。
購入後に車検があることに気づいたのでは、せっかく購入した車に対して「損をした」と感じてしまうかもしれません。
車を選ぶときには車検についても確認し、もしも次の車検までの期間が短いようであれば車検に必要な費用も計算して支払い計画を立ててみてください。車検代を事前に用意しておけば、車検の時期がきても焦らずにいられます。
中古車の場合、購入時に保証をつけない販売店も多い傾向です。もしも保証のついていない車が故障した場合には、購入直後であっても全額自己負担で修理する必要があります。
しかし、なかには保証制度を独自に用意している販売店もあるため、購入を決める前に保証制度の有無について聞いてみてください。保証制度がある場合も、内容がどのくらい充実しているのか確認しておきましょう。
残念ながら、きちんと整備されていない中古車を取り扱っている販売店もあり、そのような車を購入してしまうと直後に故障する恐れもあります。
保証制度を用意するなど、取り扱う車に自信を持っている販売店を選んだほうが安心です。
ローン完済後には所有権が購入者に移りますが、その際には名義変更の手続きが必要です。
なお、完済前の車にトラブルが起きた場合、違約金が発生することがあります。また、完済前に販売店が経営破綻した場合は車が差し押さえられるリスクもあります。
金利ゼロの自社ローンよりもおすすめのマイカーを持つ方法
金利ゼロの自社ローンにはメリットが色々とありますが、デメリットもあります。その両方を理解したうえで利用するのであれば構いませんが、なかには様々な事情があって「自社ローンしかない」と諦めて利用している方がいるかもしれません。
そのような方におすすめしたいのが、カーリースの利用です。
カーリースであれば自社ローンにはないメリットもあるため、ローン契約の前にぜひ検討してみてください。
カーリースは、契約終了時の車の買取価格である「残価」を考慮したうえで月額料金を決めています。
残価が設定されることで車両自体の費用が少し抑えられるため、カーリースは同じ車を購入する場合に比べて月額料金が少し安くなるのです。そのため、カーローンでは諦めていた車でも、カーリースを利用すれば乗れるかもしれません。
また、カーリースでは税金などの費用を月額料金に含んでいるケースが一般的です。最初に必要な税金も月額料金として均等に分けられているため、初期費用の支払いなしで車を持てます。
カーリースの審査は、ディーラーローンや銀行ローンなどのカーローン契約時に行われる審査よりも通りやすいとされます。
カーローンの審査に落ちてしまった方であっても、カーリースの審査には通過した方が多いようです。その理由は、カーリースのほうが長期間での契約となるため、月々の支払額が無理のない範囲に抑えられるからでしょう。
また、カーリースの場合は車の名義がリース業者にあるため、購入者の名義になる銀行ローンの場合よりも審査が厳しくないとも考えられます。
カーリース業者によっては、「お試し審査」の制度を設けています。自分が本当に審査に通るのか確認したい、乗りたい車種に迷っているけれどまずは審査を受けてみたいなどの場合にも、気軽に試せる制度です。
自社ローンを利用する場合には購入する車を決めてから審査を受ける必要がありますが、お試し審査であれば車種はあとからじっくり選べます。
また、事前にこの審査を受けておくとどのくらいのグレードまで選択可能かについても把握できるため、実際の申し込み時にあまり悩まず進められるでしょう。
まとめ

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