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カーリース会社には色々な種類がありますが、その中でもガソリンスタンドが展開するリース会社に注目してみましょう。
ガソリンスタンド系カーリース会社だからこその使いやすさ、特典などがあるので知っておくとカーリース会社選びに役立ちます。
他にもディーラー系カーリース、カー用品店系カーリースなどがあります。それぞれの特徴やサービス内容を把握し比較することで、自分にあったカーリース会社を選んでください。
カーリースを展開する会社は様々
カーリースは車を購入しなくても、リース代を支払えば好きな車の乗れるということで人気が高まっています。
車を購入するとなる頭金と毎月のローン返済で経済的な負担も大きくなります。その点、カーリースであればリースプランによって、リーズナブルでお好みの車種に乗れるという点が魅力です。
そして、カーリースを展開する会社は分野も様々です。自動車メーカーのディーラーやカー用品店、車の整備や修理を行う会社や中古車販売店などがあります。
また、ガソリンスタンド系のカーリース会社も増えています。
ガソリンスタンド系カーリースの特徴
ガソリンスタンド系のカーリース会社は、ガソリンスタンドの経営をメインとし、カーリース事業も展開しています。
ガソリンスタンドならではの特典をカーリースのサービスの一環として取り入れている所も多いのが魅力です。
例えば、カーリースを利用している契約者はガソリンが割引価格が給油できる、といったサービスです。また、リース車のメンテナンスは基本的にガソリンスタンドに限定し、きめ細かな整備を行ってくれます。
具体的にどのような特徴があるか見ていきましょう。
ガソリンスタンド系のカーリースでは、国内であればほぼ全ての自動車メーカーの車から自分が好きな車を選ぶことができる場合が多いです。
車種のラインナップも豊富なので、家族構成や用途に合わせて選べます。
家族が多い方にはミニバン、アウトドアが好きな方にはSUVというように、車種の選択肢も増えます。またメーカーも一つに絞っていないので、色々なメーカーから自分の気に入った車を選ぶことが可能です。
自動車メーカーが経営するディーラー系のカーリースでは、そのメーカーが製造、販売する車種からしか車を選ぶことができません。
ガソリンスタンド系のカーリースの方が車選びの選択肢は広がるため、車好きな方や車選びに迷っている方、同じカテゴリー内で悩んでいる場合などにはおすすめです。
リース契約先のガソリンスタンドで給油すると、契約期間中はガソリン代が割引されるサービスを利用できるリース会社もあります。
それは、リース会社指定のクレジットカードに入会し、カードを使って給油することが条件となります。ガソリンの割引額はカーリース会社によって異なりますが、1ℓあたり1~7円程の割引が可能です。
利用額が増えれば、さらに割引額が大きくなるというカードもあります。割引額が大きいプランやカーリース会社を利用することで、ガソリン代が節約できるという魅力があります。
また、クレジットカードを所有することで、ガソリンの割引以外にも様々な特典を受けることが可能です。
例えばETCカードの年会費が無料、バッテリー上がりやスペアタイヤの交換、キーのとじ込み、レッカーなどのロードサービスが無料あるいは特別価格で利用できるなどのサービスです。
他にも買い物などに使えるポイントが貯まる、特定のスーパーなどでの買い物が割引になるといった特典もあります。
カーリースのプランには、ファイナンスリースとメンテナンスリースの2つの契約方法があります。
ファイナンスリースは、契約者が支払う月のリース代に車両購入費や税金、自賠責保険料、手数料のみ含まれるプランです。
メンテナンスリースは、ファイナンスリースの費用にプラスして、法定点検や車検、オイル交換などメンテナンスにかかる費用が含まれるプランです。
ガソリンスタンド系カーリースではメンテナンスパックを提示している会社が多い傾向にあります。
ガソリンスタンドは整備工場などと同様に、元から法定点検やタイヤ交換、オイル交換などのメンテナンスを請け負っています。そのため、メンテナンスパックを提供すれば、いつでもガソリンスタンドでメンテナンスをしてもらうことが可能です。
メンテナンスパックといっても、法定点検費用のみ、車検費用やオイル交換などの消耗品の整備まで含むものなど種類が豊富です。メンテナンスの回数やリース代もカーリース会社によって、また同じリース会社でもプランの種類によって違ってきます。
いくつかのプランから予算に合わせて選べるので効率的です。
ガソリンスタンドの中でも、全国展開しているような大手のチェーン店でカーリースを利用すれば、自宅などの近くで店舗が見つかりやすいはずです。転勤などで引っ越した場合、引越先でも利用できる可能性が高いでしょう。
カーリース契約期間中に困ったことなどがあればすぐに店舗を訪れ、相談することが可能です。
また、リース車の法定点検やオイル交換などのメンテナンスも、近くの系列ガソリンスタンドへ車を持ちこめばよいので楽です。給油のついでにオイル交換を頼むこともできます。
ガソリンスタンド系のカーリース会社は、整備工場と提携している所もあります。もし近くにガソリンスタンドがない場合でも、近隣の提携している整備工場に車を持ち込めば点検や整備が受けられるので、便利です。
カーリースの契約期間は、3年や5年、7年などの比較的長期プランが主流です。ガソリンスタンド系のカーリース会社では長期リースが多い傾向にあります。
リース会社の中には半年や1年からと短期で契約できる所もあります。カーリースは短期にするとリース代が高くなってしまい、期間が長くなればその分リース代が安くなる傾向が強いです。
また、契約途中での解約が想定されていないので、中途解約はできないことになっています。万一、解約する場合はリース会社の承諾を得て違約金を支払わなければなりません。
カーリースの契約のうち、メンテナンスを含むメンテナンスパックにすれば、点検や車検、オイル交換といった消耗品の交換などのメンテナンス費用がリース代に含まれることになります。
メンテナンスパックでカーリース契約をすると、原則として各社のガソリンスタンドや、リース会社が提携する整備工場でメンテナンスを受けることになっています。
もし車が急に故障して点検、修理が必要になった場合、ガソリンスタンドなどがなければ、指定場所まで車を運ばなければなりません。メンテナンス先が指定されていると逆に不便に感じてしまう場合もあるでしょう。
こういった不都合さを解消するために、近くの整備工場などをメンテナンス先に指定できるカーリース会社もあります。
もし自宅近くなどにメンテナンス先のガソリンスタンドや提携整備工場がない場合はリース会社に相談してみてください。他の整備工場でもメンテナンスが受けられるように手配してもらえる可能性があります。
主要なガソリンスタンド系のマイカーリースでは、新車で購入したリース車に残価を設定し、契約者に公開する「オープンエンド」という契約方式を採用している所が多いです。
残価は契約時に設定されます。そして、契約終了時の査定額と残価に差額が生じれば、差額分に精算を求められることなります。
他にも、走行距離の上限が設けられており、オーバーしたら追加金を支払わなければなりません。また、契約中にリース車両に傷や凹みなどを付けてしまう、車内を汚す、タバコなどの臭いが残ってしまうと、契約終了時に残価が下がる可能性もあります。
リース契約時に近い綺麗な状態で車を返却すれば、差額が生じる可能性も低いでしょう。追加金を支払わなくても済むように、カーリース期間中はリース車を大切に扱うことが大事です。
ガソリンスタンド系カーリースが向いている方
ガソリンスタンド系カーリースは、基本的に国産のほぼ全ての自動車メーカーの様々な車種から好きな車を選ぶことができます。そのため、希望の車に乗りたいという方に向いていると言えるでしょう。
さらに、カードを使えばガソリン代が割引になるので給油時にお得になるサービスを行っている所もあります。車をよく使うので給油ペースが速い、車の燃費があまりよくないのでガソリンをお得に入れたいという方にもおすすめでしょう。
また、メンテナンスが面倒という方でも、給油ついでにガソリンスタンドで簡単な整備ならやってもらえるので効率的です。
他にも転居の予定があるので、引越先でも利用しやすいリース会社を探しているという方にも、大手で全国展開しているガソリンスタンド系カーリースは向いています。
ディーラー系カーリース会社の特徴
ディーラー系のカーリース会社というのは、各自動車メーカーのディーラーならではのノウハウを使い、カーリース事業にも参入してきています。
自社製の車種に対する知識が豊富であり、メンテナンス技術力も高いので安心してメンテナンスが任せられるなど、ディーラーだからこその強みがあります。
さらに、ディーラー系では任意保険込みのプランを設けているリース会社が多いのも特徴です。リース代に自賠責保険料しか含まれていない場合、自賠責保険は被害者の対人補償のみなので、補償は不十分だと言えます。
カーリース契約では一般的に任意保険は未加入の状態なので、万一の事故に備えてリース契約者が別途任意保険に加入することになります。その場合はリース代が高くなりますが、任意保険込みのプランにすれば支払いを一本化できるので、効率的でかつ安心できるでしょう。
自分が気に入っている自動車メーカー直営のカーリース会社には、他のリース会社では扱いのない車種を取り扱っている可能性も高いと言えます。そのため、車種やグレードの選択肢が広がるので、ライフプランに合わせた車選びが可能です。
軽自動車やコンパクトカーに乗り、3年、5年後に家族が増えたらミニバンやSUVなどに変えるなど同じメーカー内で車種を変えてリース契約を結べます。
契約の手続きも同じメーカー、販売店ならスムーズに進むでしょう。
ディーラー系カーリース会社では、独自のシステムやプランを打ち出している所もあります。
例えば、まず所有している車をリース会社が買い取って車両代金を支払います。さらに、リース車としてリース契約を結んで契約者が毎月のリース代を支払って使うというシステムです。
今所有している車を売却できて、まとまったお金が手元に入り、今度は車の一部の維持費込みでリースできるので家計管理が楽になるといったメリットがあります。
リース車のメンテナンスは、ディーラーの直営店で行うことになっている場合がほとんどです。各メーカーが扱う自動車に関しての知識が豊富で、いち早く不具合などを見つけるスキルの長けていると言えます。
さらに、高い技術力をもつ自動車整備士がしっかりメンテナンスしてくれるので、安心して任せることができます。細かな部分まで丁寧に点検、整備してもらえるので故障のリスクも低くなるでしょう。
また、費用は多少かかりますが、品質の高い純正のパーツを採用しています。そのため、部品交換で純正品を取り付けてもらえることで、より車の安全性も高まります。
カー用品店系のカーリース会社
タイヤやホイールなどの車のパーツやアクセサリーなどを販売するカー用品店も、カーリース事業を展開しています。カー用品店ならではの特典がカーリース事業にも活用されています。
例えば、カー用品の割引サービスが受けられる、パーツの在庫が豊富なのでメンテナンスがスピーディーといった点がメリットです。
通常はリース車のカスタマイズは禁止されている場合が多いですが、カー用品店系のカーリースではカスタマイズができる所もあるというのも魅力の一つとなっています。
カー用品店の中でも全国展開している大手の会社なら、全国各地に店舗や整備ピットがあるのでメンテナンスをやってもらうのも便利です。
店舗で様々な車種のパーツや消耗品など、メンテナンスに必要な部品などを幅広く扱っています。
メンテナンス込みのリースプランだと、カー用品店でリース車のメンテナンスを行うことになるので、必要なパーツは揃っている場合が多いでしょう。そのため、部品の取り寄せで時間がかかるなどの心配もほぼなく、点検や整備がスムーズに進んでいきます。
車に詳しい技術力の備わったプロの整備士がメンテナンスを担当するので安心して任せることができます。
全国展開している大手のカー用品店だと、例えば引っ越した先でも店舗があれば、すぐにメンテナンスを受けられるので便利です。
カー用品店でカーリース契約を行うと、カー用品が割引価格で購入できるといったサービスもあります。
車のパーツは年月が経過すると劣化していきます。例えば、ワイパーのゴムなども紫外線や気温の変化などでゴムが固くなったり、亀裂が入ったりするなどして破損します。
特に3年、5年のリースの場合、何度か車の消耗品を交換しなければなりません。簡単な交換なら自分でもできるので、安くパーツが手に入るならお得です。
充電ケーブルや芳香剤などの小物や、ワイパーゴムといった消耗品などが安く購入できます。
店舗で扱っているカーナビやホイールなどカー用品をどれでも選んで購入し、リース車にカスタマイズできるというサービスもあります。
通常リース車は契約終了時に原状回復させて、契約時と同じ状態で返却しなければならないとされているため、カスタマイズは原則禁止されている場合が多いです。そのため、車を自分好みにカスタムしたいという方にとっては嬉しいサービスだと言えるでしょう。
契約時にお好みのカー用品を購入すれば、リース代に組み込むことも可能です。その上、契約終了時に取り外して原状回復する必要もなく、そのまま返却できるので便利です。
カーリース会社の特徴を比較してカーライフに合った会社を選ぼう
カーリース会社は、ガソリンスタンド系やディーラー系、カー用品店系などの系統によってそれぞれの特徴も違ってきます。他にも車の整備をメインに行う会社やレンタカー会社などカーリース事業に参入する会社があります。
同じ系統のカーリース会社であっても、独自のサービスを展開し、特典を付けている所もあるので詳しく調べてみてもいいかもしれません。
カーリースは1年契約や3年、5年と短い期間で契約を結ぶことができます。短期間使ってみて別のリース会社に変えることも可能なので、使いやすいでしょう。
それぞれの特徴を比較し、自身のカーライフやライフプランにあったカーリース会社、リースプランを選ぶことが大事です。
まとめ
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。