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車は通勤通学に便利なので、学生のうちから購入したいと考える方もいるでしょう。実際に大学が最寄り駅から遠い場合は車の方が利便性が良いと感じます。特に地方の短大や大学に進学した場合は車の必要性が高まるでしょう。
しかし、学生が車を購入する場合は資金の用意が必要で、ローン審査に備えることが大切です。
この記事では、車のローン審査について、学生でも審査に通る方法や注意点を紹介します。また、ローンに通過できない場合の対処法も紹介するので車の保有を検討する場合はぜひご覧ください。
学生でもローンそのものは利用できる
結論として、学生であっても車のローンそのものは利用可能です。年齢においても成人年齢が引き下げられたことから問題ありません。
しかし、学生がローンを組む場合は「安定した収入」が懸念点としてあげられます。ローンを支払うためには毎月一定額の収入が必要です。
学生の場合は収入源の確保が難しく、かつ不安定なことからローン審査に通りにくい可能性もあります。ローンを組む場合は収入源の確保や支払いプランの確認が欠かせません。
車のローン審査を学生が受ける時の注意点
ここからは、学生が車のローン審査を受ける場合の注意点を3つ紹介します。
学生であっても車のローン審査に申し込むことは可能です。しかし、年収や借入金額が見合わないと審査に通過できないこともあります。
自分の力だけでなく保護者のアドバイスを受けながらローン審査に備えましょう。
各機関での借り入れは、安定した収入が最重要事項です。ローンは金融機関からお金を借りて車の支払いに充てるものです。そのため、毎月一定額返済していくことが欠かせません。
学生の場合、学業が本業なので収入はアルバイトで賄うことになります。しかし、年収額が借入金額にふさわしくない場合は審査に通過することが難しいでしょう。
アルバイトで一定の収入があったとしても借入金額が大きければローンの返済が難しいでしょう。
例えば、軽自動車の購入でローンを組む場合、ある程度の収入があれば審査に通過する可能性は高まりますが、ミニバンや高級車など、比較的価格が高いものを購入する際は借入金額が上がり、収入が足りないと判断されることもあります。
参考までに、ローンの審査では返済比率が30%を超える場合は難しいと言われます。ローン審査通過が難しい場合は頭金を用意して、借入金額を減らす取り組みも大切です。
学生の場合、アルバイトである程度のお金を稼いでいたとしても収入が不安定とみなされます。場合によっては保証人を求められる可能性があるでしょう。
保証人は保護者が務めることが一般的です。万が一に備え、ローン審査に出す前に保護者に車を買うこととローンを組む予定でいることを伝えておきましょう。
車のローン審査に学生が通過するためのポイント
ここからは、学生が車のローン審査に通過するために知っておきたい3つのポイントを紹介します。
学生の場合、ローン審査に通る確率が社会人よりも低くなりがちです。そのため、収入の安定した保護者の協力を得たり、より確実に安定した収入を確保したりが欠かせません。
また、ローンを組むのではなく貯金をして現金で車を購入する選択肢も検討しましょう。
車のローンを組む場合、保護者の協力を得る方法があります。
できる限り自立して自分で支払いを進めたいと考えますが、アルバイトの収入が不安定な場合はローン審査の通過が難しいでしょう。
その場合は、ローンの申し込みを保護者の名義にし、保護者に対して月々返済していくという方法があります。
アルバイトをあまりしていない人の場合、安定した収入を確保するためにアルバイトのシフトを増やしたり時給が高めの仕事を探したりする方法があります。
例えば、現在週に1回アルバイトを行っている場合は週3に増やしたり、土日も働いたりといった方法があげられます。
普段、学業でアルバイトができない場合は長期休暇でアルバイトをする方法もおすすめです。近年はリゾートバイトやイベントスタッフなど、短期間で収入を得られるアルバイトが充実しています。
車購入のために収入の安定を目指すのも良いでしょう。
安定した収入確保が難しい場合はローンを組まずに車を現金で一括購入する方法も検討しましょう。
車の一括購入は100万円以上の費用がかかるため、少しずつの貯金が必要です。普段のアルバイトの収入の中から毎月数万円貯金し、現金購入を目指す方法もおすすめです。
なお、車の購入は新車だけでなく中古車という選択肢もあります。中古車は新車と比較して価格を抑えて購入できるメリットがあります。100万円以下で購入できる場合もあるため、現金購入する際は検討してみましょう。
ローン審査でチェックされる項目は3つ
ここからは、一般的なローン審査でチェックされる3つの項目を紹介します。
ローン審査では安定した収入だけでなく、これまでの支払い実績や属性が確認されます。
ローン審査では年齢や家族構成など、いわゆる属性も審査基準です。
社会人の場合は職業や勤務先の勤続年数なども審査の内容として必要です。学生の場合は継続してアルバイトを行っているかが重要になります。
現在、ほかの金融機関から借り入れがある場合は審査時に加味されます。
例えば、自分名義のクレジットカードでスマートフォンの代金を分割払いしている場合、借入残高とみなされる可能性もあります。
車のローン以外に毎月支払っているものがある場合は申告が必要です。
事故情報とは、信用情報とも呼ばれ、これまで自分が様々な支払いを行ってきた実績が登録されたものを指します。一般的には、これまでの借り入れやクレジットカードを使用した場合の情報が登録されています。
支払いの延滞があったり、未払いがあるといった場合は、いわゆるブラックリストとして登録されています。事故情報があると収入が安定していたとしてもローン審査に通過できない可能性があります。
学生の場合、あまり信用情報に傷がついていることはありませんが、不安な場合はCICや全国銀行個人信用情報センターなどに問い合わせましょう。
審査はローン会社によって厳しさが異なる
車のローン審査を申し込む際は、銀行や信用金庫などの金融機関以外に、ディーラーや販売店の自社ローンなど、様々な選択肢があります。
ローン審査は申し込む会社により厳しさが異なるため、それぞれの特徴を知ってから選ぶことが大切です。
ここからは、3つのローン会社のメリットやデメリットを紹介していきます。
金融機関のローンは、銀行や信用金庫など金融機関からの借り入れを指します。
特徴としては金利が低いというメリットと、審査に厳しく期間を要するデメリットがあります。
返済期間については柔軟に対応してもらえる可能性があるものの、審査基準が厳しいことから学生にとって比較的ハードルが高いローンと言えるでしょう。
なお、給与振込や光熱費など、公共料金の引き落としを行っている金融機関を選ぶと優遇される可能性もあります。
ディーラーローンは、車を購入するメーカーや販売店が信販会社を経由して、お金を借り入れるものを指します。
特徴としては銀行ローンと比較して金利が高い傾向があるものの、スムーズな手続きや審査に比較的通過しやすいメリットがあります。ディーラーで車の購入からローンの契約まで手続きが完結するため、複数の機関に行く手間も省けます。
なお、ディーラーローンは、新車ではなく認定中古車を購入した場合でも利用することができます。これはディーラーの中古車のため、より丁寧な説明を受けて中古車を購入できます。
自社ローンは、ディーラー以外の販売店が独自に設けるローンを指します。
今回紹介する3つの中では最も審査基準が緩く、通過しやすいと言われています。しかし、通過しやすい半面、金利が高い傾向にあります。返済金額がトータルで高くなる可能性もあるため注意しましょう。
なお、自社ローンの場合は設けられている金額設定が様々なので、一度具体的なシミュレーションをしてみるのがおすすめです。
ローンを組まずに車を手に入れる方法
ここからは、どうしても車が必要な場合におすすめの方法を3つ紹介します。
学生において大学が郊外にある場合など、事情により車の保有が必要な可能性もあります。その場合は保護者の力を借りたり、車の価格を抑えたりするなどの工夫が必要です。
車の使用回数が少ない場合はレンタカーを検討しましょう。レンタカーであれば車を必要な時だけ使用できます。
レンタカーの料金は業者ごとに異なりますが、1日数千円程度から借りられます。
デイリー使いでない場合は、借りるという選択肢もおすすめです。
車の購入資金にゆとりがない場合は、中古車の購入も視野に入れましょう。中古車であれば新車の半分程度の価格で購入できるものもあります。
せっかく車を購入するのだから、「状態の良い新車を購入したい」と考える方もいるかもしれませんが、学生時代に中古車で運転になれ社会人になってから新車を購入する方法もおすすめです。
特に学生の場合は免許を取ってから間もなく、運転技術に自信のない方もいるでしょう。中古車の場合は価格が低いことから、車を少し擦ってしまったり凹ませてしまっても、心情面で負担を軽減できます。
車をローンや現金一括で購入することが難しい場合は、カーリースの利用もおすすめです。
自分で車を所有するのではなく、リース会社に月額料金を支払って車を借りるという方法です。
カーリースとは?
カーリースは契約期間を決めてリース会社から車を借りるサービスです。また、車の車両代金を一気に支払うのではなく、毎月使用料として一定金額をリース会社に支払います。
金額は車種やプランによって異なりますが、軽自動車や契約期間の長いプランでは、月々1万円程度から利用することも可能です。
ここからは、カーリスのメリットやデメリットを特徴とともに解説します。
カーリースのメリットは、下記の3つです。
- 月額料金で車を保有できる
- メンテナンス費用が月額料金に含まれている
- 必要な期間のみ車を保有できる
車は初期に発生する車両代金だけでなく、月々の維持費も考える必要があります。ガソリン代や車検代、オイル交換代など様々な費用が発生します。
カーリースにおいては月額料金にメンテナンス費用が含まれているため、支払う費用は月額料金とガソリン代のみです。車検にかかる10万円程度のまとまった費用は月額料金の中に含まれています。
また、学生の場合は車を使う期間が決まっている方もいるでしょう。例えば、地方の大学にいる4年間だけ使いたいという場合はリースで適切な期間のプランを選ぶことができます。在学中はリース。社会人になったら新車を購入するという方法も良いでしょう。
カーリースのデメリットは、下記の3つです。
- 所有者が自分名義ではない
- 車のカスタマイズができない
- 期間中は原則として途中解約ができない
カーリースはあくまでリース会社から車を借りて乗るサービスです。所有者はリース会社で使用者が自身という考え方です。
そのため、車に乗っている最中に勝手に売却したりカスタマイズしたりすることはできません。なお、カスタマイズや車の損傷が見られる場合は返却時に修復が求められます。
また、カーリースは契約期間をもとに月額料金が決められているため、原則として途中解約ができません。契約する際は慎重に期間の決定が必要です。
例えば、通学目的で3年間リース契約した場合で途中で海外留学を検討する場合などは途中解約ができないため、余分にコストがかかる可能性があるでしょう。
学生が車の購入資金を用意する方法
最後に、車の購入を目指す学生の方に向けに、資金を用意する方法を2つ紹介します。
学生は学業が本業のため、収入を得ることに注力しすぎると、日々の学習がおろそかになってしまう可能性もあります。車を購入したい場合は体調や時間のゆとりを意識しながら、無理なく資金を蓄えましょう。
車のローンを組む場合も一括購入をする場合も、収入の確保や安定が求められます。現在アルバイトをしている方はシフトを増やす方法が適してるでしょう。
例えば、現在お小遣いを稼ぐために週に2回シフトに入っている場合、4回に増やして車購入まで収入を増やす方法があげられます。
また、現在3時間程度勤務している場合は5時間に増やすなど、勤務時間を増やすことで収入アップを目指すことも良いでしょう。
ただし、アルバイトを増やしすぎて単位取得が難しくなっては本末転倒です。学業とのバランスを意識しましょう。
普段学業でアルバイトの時間を確保できない場合、長期連休でまとまった資金を手に入れ、車を現金で購入する方法もあります。
例えば、夏休みに泊まりがけのリゾートバイトで収入を確保する方法が挙げられます。
また、長期連休と合わせて土日に時間がある場合は、単発のアルバイトを入れる方法もおすすめです。土日であればイベントスタッフや試験監督など、単発のバイトが多くあるため探してみるのも良いでしょう。
なお、アルバイトを選ぶ際は時給やもらえる金額の高さだけでなく、安全な仕事かを見極めましょう。あまりにも時給が高い場合、危険な仕事である可能性もあります。もしも不安な場合は保護者に相談しながら決めると良いでしょう。
まとめ
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。