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自社ローンで車を購入するとき、具体的にどれくらい手数料が発生するのか気になる方は多いでしょう。一般的なカーローンと異なり、自社ローンは金利がない代わりに各種手数料が上乗せされるケースがあるため、総支払額がわかりにくい側面もあります。
この記事では、手数料の仕組みや注意点、審査を通りやすくするためのコツについて詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、納得のいく支払い方法を見極める参考にしてください。
- 自社ローンは金利がかからないが、手数料が追加で発生し、車両価格の10~20%程度が必要になります。
- 契約手数料や保証料などの諸費用を事前に確認せずに契約を進めると、返済総額が予想以上に膨らむ可能性があります。
- 自社ローンでは月々の支払いが高額になりやすく、短期の返済プランが多いため、返済計画をしっかり立てることが重要です。
- 店舗によって手数料の形態や金額が異なるため、複数の店舗で見積もりを取って比較することが推奨されます。
- 完済まで車の所有権が販売店にあるため、契約時には所有権の問題や販売店の経営状況も確認しておく必要があります。
自社ローンは手数料がかかるため注意する
自社ローンは金利がかからない点が魅力ですが、その代わりに契約手数料や保証料などの追加費用が生じるため、合計の支払額が上昇しやすい特徴があります。例えば、月々の返済額を低く抑えたいと思っていても、手数料分を見落とすと返済総額が予想以上に膨らむかもしれません。
契約時には、頭金や月々の支払いに加え、諸費用すべてを含めた総コストを確認しておくことが重要です。また、店舗によって手数料形態や金額は異なるため、複数の販売店で見積もりを取り、納得のいく費用水準か検討する姿勢が大切だといえます。
このように、自社ローンを組む前に事前の確認をしておきましょう。
自社ローンの手数料は10~20%ほど
自社ローンの手数料は車両価格の10~20%程度とされ、通常のカーローンと比べると高めです。車両価格が100万円の場合、10万~20万円ほどが追加で必要になるイメージです。
一般のローンでは金利を支払いますが、自社ローンの場合は金利の代わりに手数料の形で負担します。事前に具体的な手数料率を必ず確認してから、返済プランを練ることが肝心です。
自社ローンにおける手数料以外の注意点
自社ローンを利用する際は、手数料の負担だけでなく、契約形態の特殊性や所有権など、独特のリスクにも目を向ける必要があります。
ここからは、自社ローンにおける手数料以外の注意点を詳しく解説していきます。
自社ローンを組む場合、支払いが完了するまで車の名義は販売店側に残るケースが一般的です。ローン契約中に勝手に売却できないのはもちろん、仮に資金不足になっても車を自由に処分できません。
さらに、販売店が経営破綻した場合、所有権が販売店にある車は債権者に回収される可能性がある点にも注意が必要です。リスクを避けるには、販売店の信用度や経営状況を見極めることが大切です。
自社ローンの完済後は名義変更手続きが必要になる場合もあるため、事前に必要書類や手順を確認しておきましょう。
販売店の情報はインターネットやSNSなどから事前にリサーチしておくのがおすすめです。
自社ローンを扱う店舗は全国的に数が限られ、取り扱う車種にも制約がある場合が多くあります。人気の新型車や高額な輸入車などは選択肢が少なく、購入できないケースがある点に注意しましょう。
また、借入額に上限が設けられている店舗もあり、高額車を希望しても審査に通らない可能性があります。自社ローンの魅力である「独自審査」と引き換えに、店舗や車種選びの自由度が低いことは覚悟が必要です。
自分の希望する車があるかどうか、あらかじめ問い合わせや在庫確認を行い、納得してから購入手続きを進めると安心です。
自社ローンでは、支払いが滞納した段階で販売店が車を強制的に引き上げるケースが見受けられます。通常のオートローンと異なり、販売店が独自の裁量で引き上げ時期を早めに判断するため、数回の滞納で急に車が使えなくなることも珍しくありません。
また、車の状態に問題があれば修理費用を請求される場合もあるため、契約書の内容をしっかり把握しておくことが重要です。返済が難しくなった際の対応策や連絡手順を事前に確認し、万一のトラブルを避ける工夫が欠かせません。
自社ローンは分割回数が短い設定になりやすく、その分月々の負担が大きくなります。
通常のカーローンなら60回払いなど長期分割が可能ですが、自社ローンでは12回~24回といった短期が多く、1回あたりの支払額が高騰する傾向があります。
さらに、手数料が加わるため、実際の総支払額は増加し、家計全体の負担が大きくなるリスクがある点にも注意しましょう。
頭金を用意できる場合は負担が軽減される可能性が高いため、契約前のシミュレーションや資金計画が大切です。
自社ローンを提供する中古車販売店の中には、低コストで仕入れた車を最低限の整備だけで販売しているところもあります。その結果、購入後に重大な不具合が発生し、大きな修理費用を負担するリスクが否定できません。
保証が短期間や整備内容が曖昧なままになっている場合は注意が必要です。購入時に整備記録簿や車両状態を詳細にチェックし、第三者機関の検査を実施しているかどうかも確認しましょう。
安さに飛びつかずに、車の品質とアフターサービスの有無を見極めることが、安全なカーライフを送るために欠かせないポイントです。
頭金を入れることで月々の返済額が下がり、返済計画を立てやすくなるメリットがある反面、まとまった資金を用意しなければならない負担も生じます。
逆に頭金なしで契約すると、月々の支払いが割高になりやすいため、長期的な支出が増える可能性があります。
総支払額を抑えるためには、経済状況に応じて頭金を用意できるかどうか、販売店に見積もりを出してもらい、納得したうえで契約を結ぶことが望ましいでしょう。
自社ローンの特徴
自社ローンには、柔軟な審査基準や金利がかからないなど、メリットも多い反面、手数料や短期返済など特有の負担が発生しやすい側面があります。そのため、自社ローンの特徴を知っておくと、審査に不安がある方でも通りやすくなるでしょう。
ここからは、自社ローンの特徴を3つ紹介していきます。
自社ローンは、銀行や信販会社とは異なる独自の審査基準を採用するため、過去に金融トラブルを抱えている方でも現在の収入状況が安定していれば通りやすいとされています。
例えば、クレジットカードの滞納履歴があっても、就業状況や返済意欲を示せば契約に応じてくれる販売店も少なくありません。また、アルバイトや派遣社員などの非正規雇用の方でも審査は通りやすくなります。
一方で、審査が甘いとの理由だけで安易に飛びつくと、手数料や返済条件などを見落としてしまう可能性があるため要注意です。必ず全体の費用や契約内容を熟読し、自身の家計に合った返済計画を組むことが大切です。
自社ローンの大きなメリットは、金利がかからない点にあります。一般的なオートローンであれば年数%の利息が発生するところ、自社ローンでは「金利無料」を謳う販売店も多いです。
しかし、実際には契約手数料や保証料などが上乗せされている場合がほとんどで、結果的に総支払額が金利分以上に膨らむ可能性もあります。
金利ゼロの言葉だけに飛びつかず、諸費用を含めた総コストを十分に確認しておくことが失敗を防ぐコツです。
自社ローンは販売店独自の審査のみで完結するため、金融機関を通すよりも手続きが簡略化され、納車までの期間が短い傾向にあります。急いで車が必要な方にとっては魅力的なポイントで、当日中や数日以内に納車してもらえることもあるでしょう。
ただし、スピード重視で契約を急ぐと、手数料や補償内容などを十分に検討しないまま話を進めてしまうリスクがあります。
納車の早さはメリットですが、トラブルを回避するためにも契約内容や車の状態をしっかり確認したうえで進めるよう心がけましょう。
もちろろん、すべての販売店がGPSを搭載しているわけではありません。契約前に取り付けの有無や目的を確認し、納得したうえで契約を進めるようにしてください。
もしGPSに不安がある場合は、他の支払方法や別の販売店を検討するのも有効な手段です。
GPSを付ける際は、販売店側は告知する義務があるため、勝手に付けられる心配はありません。
自社ローンを通りやすくするポイント
自社ローンは一般的な金融機関より審査が通りやすい傾向があるとはいえ、確実に承認されるわけではありません。
そこで、ここからは自社ローンを通りやすくするポイントについて紹介していきます。
自社ローンの審査では安定した収入が重視されるため、転職直後は勤続期間が短いとみなされ、審査に不利になる可能性があります。そのため、転職を検討している場合は、先に自社ローンを申し込んで審査を通過した後に行うほうが通りやすいでしょう。
転職後に給料が上がる見込みがあったとしても、確実ではないため審査担当に好まれないことは多くあります。ローン契約後に職を変わっても契約を取り消されるリスクは低いため、時期を慎重に見極めるのがおすすめです。
自社ローンの審査では、申込額と年収のバランスが重要視されます。極端に高額な車を申し込むと月々の返済が大きくなり、返済が困難と判断されて審査落ちする可能性が高まります。
例えば、年収300万円で400万円以上の車を購入しようとすると、販売店側に「支払能力が不十分」とみなされるかもしれません。無理のない価格帯の車を選ぶと審査を通過しやすくなるだけでなく、実際の支払いも安定して続けやすいといえます。
特に、若いうちは高級な車に憧れる方も多いでしょう。しかし、年収に合う車でなければ審査は基本的に通らないことを覚えておきましょう。
自社ローン審査を有利に進めたい場合、連帯保証人を付ける方法があります。保証人が安定した収入があれば、販売店にとって貸し倒れリスクが下がるため、審査通過の可能性が高まるのです。
ただし、保証人には支払い義務が生じるため、安易に依頼するとトラブルの元になりかねません。身近な人に頼む際は、返済計画やリスクを正直に説明し、納得してもらったうえで協力を仰ぐようにしましょう。
保証人を立てるのは有効な手段ですが、お互いの信頼関係を損なわない配慮が欠かせません。
保証人を立てる際は、親族のみなどの条件が定められている場合があります。そのため、保証人を立てる際は、販売店に確認しておきましょう。
自社ローンの審査では、現在の収入や過去の借入状況などを正確に申告するのが基本です。過大に収入を偽ったり、延滞歴を隠したりすると、後で発覚した際に信用を損ねるだけでなく、契約自体が無効になるリスクがあります。
販売店は申込者との信頼関係を重視するため、過去のトラブルを正直に伝えたうえで、今後の返済意欲や計画をしっかり示すほうが結果的には通りやすいケースもあるのです。
無駄な虚偽は避け、誠実な姿勢で審査に臨むことが最善策といえます。
自社ローンを利用するには、以下のような書類が求められることが一般的です。
・身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
・収入証明書(源泉徴収票・給与明細・確定申告書など)
・残高証明書(現在の借入状況や預貯金を証明する書類)
販売店によっては必要書類や審査基準は若干異なるため、事前に問い合わせて準備を進めるとスムーズです。不備があると審査が遅れる場合もあるため、最新の書類を揃えるようにしましょう。源泉徴収票や確定申告書は再発行に時間がかかる場合があるため、余裕をもって手配をしましょう。
自社ローンで車を購入する際の確認事項
自社ローン契約時には、車の状態や販売店の保証内容など見落としがちなポイントも数多く存在します。
トラブルを防ぐには、以下の要素をしっかり把握しておくことが不可欠です。
中古車の場合、車検残の有無は販売価格や初期費用に影響を与えます。車検が長く残っている車は販売価格が高めですが、購入後すぐに車検に出さなくて済むメリットがあります。
逆に車検が残りわずかの車は価格が安い可能性があるものの、短期間で再度車検を受ける必要があり、結果的に出費が増えることもあるでしょう。
販売店であらかじめ新規車検を通してもらう場合、初期費用は増えますが、しばらくは車検の心配をしなくて済む安心感があります。自社ローンで月々の支払いもあるため、総費用を見据えたうえで最適な方法を検討しましょう。
中古車販売店では、基本保証1年や特定部位のみカバーする保証など、店舗によって保証内容にばらつきがあります。
エンジン・ミッションの主要部品だけ保証するケースもあれば、電装系や足回りまで幅広くカバーするプランを提供する場合もあるため、契約前に詳しくチェックしてください。
保証が不十分なまま故障した際には、高額な修理費を負担しなければならないリスクが高まります。
自社ローンを組む場合、手元にまとまった資金が残らない可能性もあるため、保証の範囲や期限、免責事項などを入念に確認し、可能であれば保証をアップグレードできるかどうかを検討しておくのがおすすめです。
カーリースならローンを組まずに車を持てる
カーリースは月々の利用料金に税金や保険料などの維持費が含まれるため、初期費用を抑えて車を持てる手段として注目されています。
車検やメンテナンス費用をパッケージ化したプランを選べば、急な出費に悩まされるリスクも軽減できるでしょう。さらに、リース契約が終了すれば車を返却し、残債に悩まされることもありません。
ただし、走行距離に制限が設けられるなど、カーリース独特の規定もあるため、契約前に内容を理解しておくことが必要です。
最近は審査の柔軟性を高めたリース会社も増えているため、自社ローンと比較しながら自分に合った選択肢を見極めるとよいでしょう。
まとめ

カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。