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車のローンを組む際、年収が足りなかったり信用情報に問題があったりして、審査になかなか通らず悩むこともあるでしょう。その場合は連帯保証人を立てて審査通過を目指す方法があります。
しかし、連帯保証人を依頼する人には丁寧な説明や必要書類を連絡する必要があります。
この記事では、車のローンで連帯保証人を立てたいと考える方向けに、相手に伝えたい必要書類を紹介していきます。また、審査が通らなかった場合の対処法も紹介するので、参考にしてみてください。
車のローンでは連帯保証人にも用意してもらう必要書類がある
車のローンで連帯保証人を立てる場合、自分だけでなく相手に対しても用意してもらう必要書類があります。
それはどのような書類なのか把握しておくと安心です。詳しく見ていきましょう。
車のローンで連帯保証人が用意する必要書類
車のローンで連帯保証人に用意してもらう必要書類は、主に以下の通りです。
- 連帯保証人の本人確認書類
- 連帯保証人の印鑑
- 収入を証明できる書類(源泉徴収票、所得証明書など)
収入を証明する書類はデリケートなものなので、提出をためらわれることもあるでしょう。しかし、書類の提出をお願いするためには、車のローンを「なぜ組むのか」「どのように返済していくのか」を信頼してもらえるよう説明することが大切です。
車のローンを通して相手との信頼関係が崩れないよう、慎重に進めましょう。
車のローン審査において、連帯保証人は必ずしも必要な存在ではありません。しかし、自身の収入が不足していたり信用情報に何らかの問題があったりと懸念点がある場合は、連帯保証人を立てて金融機関やディーラーに支払い能力があることを証明する必要があります。
自分の収入が不安定な場合や、他に借り入れがあって返済能力に不安を抱える場合は連帯保証人を検討しましょう。
なお、連帯保証人が必要かどうかは金融機関などに相談することで、アドバイスを受けられるでしょう。
車のローンで連帯保証人が必要になるケース
ここからは、車のローンにおいて連帯保証人が必要になる具体的なケースを5つ紹介します。
連帯保証人が必要になるケースとしては、収入が少なかったり、不安定というものが挙げられます。また、それ以外には返済比率が高い、学生の場合も該当するでしょう。
さらに、信用情報に問題がある場合も連帯保証人を求められることがあります。
収入が少なく借入額の割合が大きい場合、返済が滞るリスクがあると判断され、審査に通りにくくなります。
一般的に年収が200万円以下になると、ローン審査通過が難しいと言われています。そのため、連帯保証人を立てて返済困難になるリスクを軽減する必要があります。
ただし、連帯保証人はあくまで最終手段のため、まずは自分で返済する意思と計画が必要です。
一定の収入があったとしても、不安定な場合はローン審査で不利に働きます。
例えば、自営業で毎月の収入に大きな差がある場合は、毎月一定額を支払ってもらえるのかと不安視されます。仕事において繁忙期と閑散期が大きく分かれており、月収が数万円や十数万円単位で変化する場合は注意が必要です。
収入が安定しなくとも、まとまった資金がある場合は車を一括購入する方法もおすすめです。
すでに住宅ローンや教育ローンなど借り入れを行っており、返済比率が高い場合も連帯保証人が求められます。
例えば、月々10万円程度住宅ローンで返済している場合は、車のローンも合わせて支払えるのかと懸念されます。
一般的に、返済比率は年収の25%〜35%と言われています。自身の年収と返済している金額を照らし合わせて確認してみましょう。
なお、住宅ローンを抱えた上で車のローンを組みたい場合は、自身だけでなく配偶者がローンを組むという方法も検討しましょう。
ローンの申込者が学生の場合も、返済能力がないとみなされ、連帯保証人を求められる可能性があります。
法改正により18歳が成人年齢となった今、年齢の制限はありませんが、大学生や専門学生の場合は学業がメインです。そのため、空いた時間でアルバイトをし、車のローンを返済することになるでしょう。
アルバイトの収入は一定とはみなされず、審査に通りにくくなる可能性があります。学生の場合は収入の安定が難しいことから、対策として保護者やすでに働いている兄弟などを連帯保証人に立てる必要があるでしょう。
また、学生の場合はアルバイトでまとまったお金を用意してから車を購入するという方法もあります。
年収や借入だけでなく、信用情報も審査基準となります。
信用情報とは、これまでに支払いの滞納や遅延がないかを登録したものを指します。信用情報に傷がついている場合はローン審査に取りにくくなるでしょう。
なお、信用情報は所定の機関で確認できます。具体的には「CIC」や「日本信用情報機構(JICC)」、全国銀行業界が運営する「全国銀行個人信用情報センター」が挙げられます。
情報開示はオンラインもしくは郵送で行えますが、手数料がかかるため事前に確認しておきましょう。
信用情報に傷がついている場合は一定期間借入が難しく、審査に通りにくくなっています。程度にもよりますが、登録情報が抹消されるには5年〜10年程度かかることを覚えておきましょう。
連帯保証人と保証人の違い
ここからは、混同されがちな「連帯保証人」と「保証人」の違いについて解説します。
連帯保証人について調べると、保証人という文言も多く見かけます。いずれも契約者の債務責任を負うイメージですが、その詳細は異なります。具体的な違いを把握しましょう。
連帯保証人は契約者本人の返済能力や資金にかかわらず、債権者から返済を求められた場合に返済する義務を負います。そのため、契約者と同等の返済義務があると理解しましょう。
連帯保証人を引き受ける場合は信用情報や年収などを確認され、引き受け可能かが判断されます。そのため、ローン審査においては、契約者だけでなく連帯保証人にも必要書類を提出してもらう必要があります。
保証人の場合は契約者本人に返済能力がないと判断された場合、代わって返済が求められますが、それを拒否する権利もあります。この点が連帯保証人と大きく異なります。
保証人においては、契約者本人に返済能力がある場合は契約者に請求が行くため、連帯保証人と比較してリスクは低い傾向です。
しかし、連帯保証人と保証人、いずれも契約者が支払えない場合に代わって車の費用を返済していく必要があるため、慎重な判断が求められます。
特に連帯保証人で家族がいる場合は、配偶者や家族を巻き込んだトラブルになる可能性もゼロではありません。お金にかかわる問題は深刻化しやすいため、双方ともに慎重に進めましょう。
連帯保証人に適している人の特徴
ここからは、連帯保証人を探す場合に知っておきたい、連帯保証人に適している人の特徴を紹介します。
連帯保証人は誰もがなれるものではありません。年齢や収入、仕事の状況など様々な条件を加味して選定しましょう。
1つ目の条件として、成人かつ65歳未満の人が挙げられます。65歳以上の場合、年金で生計を立てている場合が多く、収入の安定が不安視されます。
また、年齢を重ねていることから健康面においても懸念されます。万が一、連帯保証人の方が亡くなった場合、支払いが滞る可能性があると判断されてしまいます。
自身の両親に連帯保証人を依頼する場合は年齢に注意が必要です。
2つ目は収入の安定です。年齢だけでなく、連帯保証人となる人の収入が安定しているかも確認されるポイントです。
「正社員として勤務している」「毎月一定額の収入を得ている」などに該当する人を選定しましょう。
収入を聞くことに抵抗を覚えるという方もいると思います。契約者と連帯保証人の双方が納得してローン審査に進むためにも、失礼にならないように丁寧に確認しましょう。
唐突に質問するのではなく、「車のローンを組もうと思っている」「返済計画は明確にしている」といった説明の上で確認するのがおすすめです。
3つ目は勤続年数です。契約者にも言えることではありますが、勤続年数は審査においてチェックされるポイントです。
勤続年数が半年や1年未満など、短い場合は退職のリスクがあるためローン審査で不利に働きます。そのため、連帯保証人においてもある程度勤続年数を重ねている人を選定しましょう。
4つ目は信用情報です。連帯保証人を依頼する人の信用情報に傷がついていると、ローンの審査通過が難しいでしょう。
この情報も聞きづらい話題ではありますが、「これまでに支払いに延滞はあるか」「滞納をしたことはあるか」などの確認を行いましょう。
車のローンで連帯保証人を立てられなかったときの対処法
ここからは、連帯保証人が見つからなかったり、断られた場合の対処法を6つ紹介します。
連帯保証人は責任が重いことから、断られる可能性もあります。その場合は車の購入金額を下げる、車の所有方法を見直すことが大事です。
1つ目は頭金を増やして借入金額を減らす方法です。
例えば、600万円の車を購入しようとしている場合、頭金で300万円を用意し借入額を減らす方法があります。この場合は、連帯保証人を立てずともローンを組める可能性があります。
また、頭金を用意することで月々の返済額が少なくなるため、家計への負担も抑えられます。
車の買い替えが急ぎではない場合、毎月貯金を行い頭金の用意を検討しましょう。
2つ目はグレードや車種を変更することです。頭金を用意できない場合、車種の見直しやグレードを下げることで購入金額を抑えられるでしょう。
例えば、SUVが欲しい場合に現在見ている車種よりも安い車種を選ぶ、装備が充実したグレードを選んでいる場合はミドルグレードを選択する、などと言った方法が挙げられます。
車はミニバンやコンパクトカー、SUVなど様々なジャンルがありますが、各メーカーから高級志向からリーズナブルなものまで幅広いラインナップで展開されています。そのため、車種の見直しを行い購入金額を下げる方法も検討しましょう。
3つ目は返済期間を長くすることです。返済期間を短くすると、その分毎月の返済金額は高くなります。
毎月の返済金額を低く抑えるためにも返済期間を長くすることで、ローン審査に通過する可能性が高くなります。
ただし、商品によっては返済期間が定まっている、融通が効かないといった可能性もあります。返済期間を長くしたい場合はローン商品の選択から慎重に行いましょう。
4つ目は新車でなく中古車を購入する方法です。
現在、新車の購入でローンを検討している場合、借入額が大きくなってしまうことが多いです。中古車の場合は新車と比較して予算を抑えて購入が可能です。
例えば、同じ車種だとしても年式が古かったり走行距離が長かったりする場合は、100万円程度の価格を抑えられる可能性もあるでしょう。
新車にこだわりがない場合は中古車を選択し、借入金額を減らしたり、現金で購入する方法も検討しましょう。
5つ目は車を所有せずに借りるという選択肢です。車に乗る頻度が低い場合は、レンタカーやカーシェアの利用も検討しましょう。
例えば、月に数回程度しか乗らない場合はレンタカーを1日単位で借りる方法がおすすめです。
なお、都市部ではカーシェアリングも盛んに行われています。近くにカーシェアリングのサービスのある場合はそちらも検討してみましょう。
6つ目はカーリースという選択肢です。「車を毎日使いたいけれど購入する資金がない」という場合は、月額料金で車を利用できるのでおすすめです。
カーリースであれば3年や5年、7年など、期間を設定して車を利用するため、通勤や通学で車を使う場合に最適です。
特に、学生の場合は学校に通う期間が決まっているため、3年のカーリースを契約して学生の間は乗る、就職が決まったら自分で車を買うという選択が良いでしょう。
カーリースのメリットとデメリット
ここからは、カーリースのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。利用を検討している方は参考にしてみてください。
カーリースにおけるメリットは下記の3つです。
- 車を月額料金で利用できる
- 月額料金には車検やメンテナンス費用が含まれている
- ローンを組む必要がない
カーリースはリース会社の保有する車を使用者として契約する仕組みです。そのため、ローンを組む必要がありません。さらに、月額料金で車を保有できるため、支払いに見通しが持ちやすいでしょう。
月額料金は車種やグレード、契約期間によって異なりますが、軽自動車の場合は1万円程度から使用できるものもあるため、車にかかる費用を抑えられます。
また、カーリースは月額料金に車検代をはじめとした様々な料金が含まれるため、まとまった費用の用意が不要です。
車検は通常10万円程度かかるものなので、車の購入とは別に蓄えが必要ですが、カーリースの場合は月額料金に含まれているため、新たに貯金する必要はないでしょう。
メリットの豊富なカーリースですが、一方で注意したいデメリットもあります。具体的には下記の3つです。
- 個人でカスタマイズができない
- 原則として期間内の途中解約は不可能
- 返却時は現状復旧が必要
カーリースはリース会社から車を借りる仕組みです。そのため、個人でのカスタマイズができません。車にこだわりがあり、カスタマイズを楽しみたい場合は購入が適しています。
また、カーリースは期間を決めてその中で月額料金が決まるため、原則として途中解約はできません。一定期間乗ることを条件にお得な料金設定がなされているため、契約したら期間満了まで乗る意識が必要です。
なお、車は借り物のため返却時は現状復旧が必要です。傷やへこみがあったり室内に汚れがあったりする場合は、修復・清掃してから返却します。
まとめ
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。