目次
自社ローンは一般的なカーローンに比べて審査に通りやすいことが特徴で、過去に金融事故があった方でも利用できます。しかし、審査基準がゆるいといわれていても、誰でも100%通るというわけではありません。
自社ローンは信用情報機関を通していないのが特徴です。そのため、どのように審査が行われているのか気になる方も多いでしょう。
この記事では、自社ローンの一般的な審査内容や、落ちてしまう原因などについて詳しく紹介します。
自社ローンの審査内容を把握して対策を立てよう!
自社ローンは、ディーラーローンや銀行ローンとは異なり、信用情報機関を通さずに独自の審査方法で審査を行っています。基本的には金融機関のローンよりも審査がゆるく、通りやすいといわれていることが特徴です。
ここからは、自社ローンの審査内容や、一般的なカーローンの審査基準との違いについて紹介します。また、自社ローンの審査に落ちてしまう原因についても解説するため、自社ローンの利用を検討している方は要チェックです。
自社ローンの審査内容を項目別に紹介
自社ローンは独自の審査基準を設けて審査が行われており、販売店によっても内容が異なります。しかし、勤務状況や支払い能力など、見られている項目には大きな違いはありません。
審査内容を知っておくと、自社ローンを利用するときに不利な状況にならないよう、環境を整えられるでしょう。
ここからは、自社ローンの審査内容を項目別に紹介します。
運転免許証や住民票を用いて、自社ローンの申込みを行った方の本人確認を行います。氏名、生年月日、住所、電話番号などの基本情報を見ており、申込者が確実に本人であることを確認する重要な項目です。
本人確認には、不正申請や詐欺を防ぐ目的も含まれています。生活保護を受けている方や、反社会的勢力の関係者の方など、一部の方は自社ローンを利用できません。正確な情報を伝えることが、信頼性を評価される第一歩です。
自社ローンにおいても勤務状況の確認は、返済能力を見極めるためにも欠かせない項目です。申込者が現在どのような仕事をしているのか、勤務先の名称や職種、勤務年数などが確認されます。
とくに正社員や公務員などの安定した職業に就いている場合は、信頼性が高いと評価されることが多い傾向です。アルバイトやパート、自営業の場合だと本来ローン審査は不利な状況ですが、長期的な勤務実績や安定した収入があることを証明できれば審査に通過しやすくなります。
勤務先への在籍確認が行われる場合もあるため、虚偽の申告はしてはいけません。
申込者の収入は、安定した収入があるかどうかを源泉徴収票や給料明細書などの「収入証明書」に基づいて慎重に判断されます。収入の金額だけでなく、収入の安定性や継続性も重要視されるポイントです。
毎月の収入に大きなバラつきがあるよりも、一定の給与を得ている場合のほうが、信頼性が高く評価される傾向があります。
自営業やフリーランスなど、収入にバラつきがある方は、過去数年間の収入証明書を提出することで安定した収入をアピールできるでしょう。
支払い能力は、申込者がローンを問題なく返済できるか判断する項目です。高い収入があっても、支出が多いとローン審査に影響を与えてしまいます。
過去の返済履歴や、現在ほかに組んでいるローンの有無、借入れがある場合にはその金額や返済スケジュールも確認対象です。販売店は、未払いのリスクを軽減させるために、収入と支出のバランスを慎重に調べます。
自社ローンの場合は信用情報機関へ照会を行いませんが、月々の返済が無理なく行えるかチェックされるでしょう。
自社ローンと一般的なカーローンの審査基準の違い
自社ローンと通常のカーローンの大きな違いは、信用情報機関の照会の有無です。
自社ローンは信用情報機関を通さず、独自の方法で審査を行います。そのため、過去の履歴が査定に影響せず、通過しやすいことが特徴です。
支払いを滞納した場合には、5年間記録が残ります。信用情報にキズを付けないことが大前提ですが、もし信頼性が原因でカーローンに落ちてしまった場合には、自社ローンを検討すると良いでしょう。
これらの書類を事前に揃えておくと、気に入った車を見つけたあとの納車までの流れがスムーズです。
自社ローンの審査に落ちてしまう原因
他のカーローンに比べて通りやすいといわれている自社ローンですが、100%通るというわけではありません。
購入希望の車の価格に対して収入が低かったり、虚偽の申請をするなど信用性に欠けていたりする場合には、自社ローンを利用するのは難しいでしょう。
ここからは、自社ローンの審査に落ちてしまう原因について紹介します。
自社ローンの審査のなかでも重要なのが、安定した収入の証明です。
販売店は申込者の返済能力を調べるために、給与明細や源泉徴収票などの提出を求めます。これらの書類を用意できなかったり、申請内容と収入証明書の内容に違いがあったりする場合には、審査に通過できない可能性が高くなります。
とくに自営業者やフリーランスの方は、収入にバラつきがあり、安定した収入を証明することが難しい場合もあるでしょう。車の返済ができる程度の収入があることを証明するには、数年分の納税証明書や売上台帳などの書類を準備しておくことが重要です。
申込者の収入に対して高すぎる金額の車を選んでしまうことも、審査に落ちてしまう原因のひとつです。販売店は返済能力を重視しているため、無理のない返済であるかを慎重に見極めています。
例えば、年収に対して毎月の返済額が高額になってしまう場合には、返済負担が大きいと判断される可能性が高い傾向です。自社ローンを利用するのであれば、自分の収入に見合った価格帯の車を選びましょう。
借入れ額が高くなり、返済が厳しいと判断されるようであれば、頭金を多めに入れることがおすすめです。毎月の負担を減らせるため、ローン通過の可能性が上がります。
中古車販売店のなかには、保証人を立てなければいけないケースもあります。
自分だけではローン通過が厳しい場合、保証人の有無は重要なポイントです。収入や信用力に不安がある場合にも、保証人を立てることでカバーできる可能性があります。
保証人には、安定した収入がある親族や配偶者が求められます。保証人になると、申込者が支払い困難な状況になったときに支払い義務が生じます。そのため、リスクや詳細も伝えたうえで保証人になってくれる人を探しておきましょう。
自社ローンを利用する際に、販売店側が「その車は本当に必要なのか」と必要性が低いと判断されて審査に落ちてしまう可能性もあります。
車の使用用途が仕事や通院など、生活に必要な場合は審査に通りやすく、反対に高額な車を選んでいる場合や利用目的が明確でない場合には審査に通りにくい傾向です。遊び目的で購入する車は、直ぐに未払いを起こすと懸念されてしまいます。
自社ローンを利用する際には、通勤や業務での使用、家族の送迎など具体的な用途をしっかりとアピールすることがポイントです。購入理由を明確にして伝えることで、販売店に信頼感を与えられるでしょう。
既に複数のローンを組んでいる場合、自社ローンの審査に影響を与える可能性があります。とくに住宅ローンや他の自動車ローン、クレジットカードのリボ払いなどがある場合は、収入があっても返済負担が大きいと判断されるでしょう。
自社ローンは信用情報機関を利用しないとはいえ、申込者の支払い能力を重視することには変わりありません。販売店側もリスク回避のために、誰にでも自社ローンを提供しているわけではないのです。
事前に自分の負債状況を見直し、他のローンを完済させてから自社ローンを申込むなど、無理のない返済計画を立てることが大切です。
自社ローンの審査では、店頭でのコミュニケーションも重要です。対応するスタッフとのやり取りが不適切であったり、申込み・審査時の説明に矛盾があったりすると、信頼性に影響を与えることがあります。
自社ローンは、販売店が代金を肩代わりしてくれる仕組みであり、審査に通すも通さないも販売店が判断します。威圧的な態度や言葉遣いだと不適切と判断されて、自社ローンの利用を断られるケースもあるでしょう。
過度に下手に出る必要はありませんが、誠実で丁寧な対応を心がけて、必要書類をきちんと揃えてスムーズに手続きを行うことが重要です。
自社ローンの審査を通過するためのポイント
自社ローンは、一般的なカーローンが利用できなかった人が利用することが多く、自社ローンの審査に通らないとキャッシュで支払うしか選択肢がなくなってしまいます。
自社ローンが通るか心配な方は、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
ここからは、自社ローンの審査を通過するためのポイントについて紹介します。
自社ローンは一般的なカーローンとは異なり、販売店が独自に行っているローンであるため、審査基準が店舗によって異なります。大手の販売店だと実績も豊富にあり、保証人がいなかったり過去に支払いの延滞があったりしても対応可能と謳っている店舗が多い傾向です。
大手の自社ローン専門店は地域密着型の小さな販売店よりも、柔軟に対応してくれる傾向があります。自社ローンの審査に通るか不安な方は、なるべく大手の自社ローン専門店を選ぶことで、高い審査通過率が期待できるでしょう。
どこが良いか分からない場合には、公式サイトに掲載されている実績を調べてみることをおすすめします。
自社ローンの審査では、信用度が重要視されているため、虚偽の情報を申告すると信用がなくなってしまい、審査に通らなくなってしまいます。勤務先や年収など、審査に通りやすくするための嘘は、返ってローンが利用できなくなるリスクを高めてしまうでしょう。
申請時に虚偽の申告をしていても、審査を行う際には源泉徴収票や給与明細などの収入証明書の提示を求められることが大半です。収入証明書と申告内容にズレがあることで嘘が見破られてしまうため、自分のありのままの情報では審査に通るか心配という方も、虚偽の申請は行わないようにしましょう。
収入に見合った車を選ぶことで、ローンの借入額を適切に保ち、審査に通過しやすくなります。
一般的なカーローンであれば、36~60回と自分の好きな回数で分割が可能ですが、リスク軽減の観点から自社ローンでは12~24回程度と支払回数が制限されています。
例えば、100万円の車を分割して支払うとすると、60回払いだとひと月あたり16,666円です。しかし、自社ローンの支払い回数24回払いで計算すると、ひと月あたりの負担額は41,666円と高額になります。
この金額が収入に対して負担が大きいと判断されると、審査の通過は難しくなってしまうでしょう。収入に見合った金額の車を選ぶこともポイントのひとつです。
頭金は車を購入するときの自己資金であり、用意することで借り入れ額を少なくできます。借入額が少ないほど、毎月の返済額や総支払額を抑えることが可能です。
高額な車を選んでも、頭金を用意していれば自社ローンでの購入は十分可能でしょう。
一般的に頭金は車両価格の2~3割程度といわれていますが、自社ローンの場合はその限りではありません。数万円でも入れておくことで、購入者側の車購入に対する本気度が伝わります。心情的な意味でも、頭金を用意しておくことは、ローン審査を通りやすくするのに有効な手段のひとつです。
販売店によっては、自社ローンを利用する際に保証人が必要な場合があります。申込者本人だけでは支払い能力が低いと評価されても、保証人を立てることで審査が通りやすくなる可能性があります。
販売店によっては、親族以外の友人や知人でも保証人として認められます。親族以外を保証人として立てる場合には、販売店に確認しておきましょう。
自社ローンの審査に落ちてしまったときの対処法
他のローンよりも比較的に審査に通りやすいといわれている自社ローンでも、条件によっては通過できないこともあるでしょう。
自社ローンは自動車購入のための最後の砦ですが、通過できなかったからといって車に乗る手段がなくなってしまうわけではありません。ここからは、自社ローンの審査に落ちてしまったときの対処法について紹介します。
自社ローンの審査に通過するには、信用情報の改善が必要です。まずは自分の現状を確認するために、信用情報を調べておきましょう。
過去の金融トラブルをなかったことにはできませんが、滞納履歴などは一生残るものではありません。金融トラブルを起こさないよう努め、信用情報が更新されていくのを待ちます。
クレジットカードや借金返済の遅延によるブラックリストは完済してから5年、債務整理によるブラックリストは5~7年情報が保管されます。
信用情報は常に更新されているため、今回信用情報が原因で審査に通れなかった方も、次は通れる可能性があるでしょう。
自社ローンの審査基準は、販売店によって異なります。そのため、1つ目に受けたローン審査では通らなくても、2つ目に別の販売店でローン審査を受けるとすんなりと通る可能性もあります。
通常、ローン審査を頻繁に受けると、その履歴が残るため「お金に困っているのではないか」という印象を与えてしまいかねません。しかし、自社ローンの審査では信用情報機関に履歴が残る心配がないため、安心してほかの販売店のローン審査を受けられます。
早期に車が必要な場合は、他の販売店でローン審査を受けてみることがおすすめです。
ローン審査を受ける前に転職をして、勤続年数が浅い場合には、まだ収入が安定していないと判断されてしまい審査に落ちてしまう可能性があります。このような場合には、就職後1年経ってから申し込むことで、審査通過の可能性が向上します。
また、車の購入を考えている場合には、ローン審査のことを考慮して転職のタイミングを見直すこともひとつの手段です。まだ離職しておらず、ローン審査の予定がある場合は転職の時期をずらすことで不安なくローン審査を受けられるしょう。
正社員に限らず、アルバイトやパートでも同じで、勤続年数が長いほど収入が安定していると評価されます。
まとめ

カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。