カーリースで車に乗りたい場合、どのリース会社を選ぶかは重要なポイントです。
ここでは、リース会社を選ぶときにおすすめの方法や目を付けるべきポイントと注意点を解説します。
リース会社には、それぞれ料金や走行距離制限の長さ、オプション内容などに違いがあるので、自分が重要視している点を探してからリース会社を選ぶようにしましょう。
リース会社は比較して選ぶのがおすすめ!
インターネットで調べると、たくさんのリース会社が出てきます。それらを比較して、どの会社が自分に合っているかを判断することが大切ですが、その方法のヒントをここで紹介していきます。
リース会社を料金面で比較する
最初にリース会社を料金面から比較して見ていきましょう。
カーリースの月額利用料は、リース期間、走行距離制限の長さ、ボーナス払いの有無などで大きく変わるため、こうした条件も織り込んで検討することが大切です。
カーリースの魅力は、車を保有することでかかる各種費用が月額料金に含まれるという点です。そのため、リース会社を選ぶ際は、まずリース料金を基準にして各社を比較してみましょう。
各種費用が月額料金に含まれるといっても、含まれる内容は各社で異なります。本体価格、税金、自賠責保険料、車検費用はどの会社でも含まれますが、任意保険やアフターケア料金は含まれない場合があります。
任意保険を利用料に含められるプランもありますが、その場合は選べる保険の内容が限定されることも少なくありません。また、アフターケア料金は消耗品やタイヤ交換費用を含まない場合があるので、この点も注意しましょう。
また、メンテナンスをセットで利用できるかどうかによっても料金は異なってきます。
ここで述べた各種サービスの詳しい内訳はそれぞれ改めて後述しますが、自分に合ったサービス内容の組み合わせと、その結果料金がいくらになるかを天秤にかけて判断しましょう。
リース会社によって設定可能なリース期間が異なるので、この点に着目して選ぶのもよいでしょう。
カーリースの契約期間の選択肢は、「3年」「5年」「7年」あるいは「10年以上」など様々なものがあります。
注意すべきなのは、契約期間を短くすると契約更新時などに乗り換えが可能になるといった柔軟性は高まりますが、月額料金は高くなるという点です。
長期間同じ車に乗ることで不都合がない場合は、5年や7年といった長期プランを選択するとよいでしょう。
ただし、これも長ければいいとは限りません。自分のライフスタイルや車の使用目的を考慮することも重要です。なぜなら、リース期間中に家族の人数が増えて車を大型のものにしたいと思っても、途中で契約内容を変更することはできないからです。
また、長期間同じ車に乗る場合、メンテナンスや修理費用が発生する可能性もあります。
安価で比較的手軽に車を利用できるのがカーリースの長所ですが、しっかり利用計画を立てて、それに見合ったプランで利用することが大切です。
リース車には走行距離制限が設けられていることが一般的ですが、制限距離はリース会社によって異なります。そのため、この点に着目して選ぶのもよいでしょう。
カーリースは長期間新車を定額で借り受けるというスタイルです。車はあくまでも「借り物」となり、丁寧に扱う必要があります。
しかし、車は走ることで劣化していくものなので、走行距離制限を設けることで車の価値が下がらないようにしているのです。
この走行距離制限の長さは、リース会社によって様々です。長距離ドライブが好きな方にとっては制限距離は長いほうがよいですし、反対に近所の買い物や送迎での使用が多い場合は制限距離が短いほうがよいでしょう。
また、リース会社によっては、走行距離制限が無制限の「乗り放題」のプランもあります。ただし、乗り放題にすることで車が激しく劣化すれば残価精算時に追加料金が発生する恐れがあるので、その点は忘れないようにしてください。
リース会社を選ぶ際、カーリース契約で付帯できるオプションの種類を比較してみてもよいでしょう。
例えば、最近はリース契約終了時に車をもらえるオプションを提供するリース会社も増えてきています。
また、リース会社によっては、前述した走行距離制限を撤廃して「乗り放題」にできるプランを用意していることもあります。乗り放題で契約すれば、距離制限を気にせず自由にドライブできるという点が大きなメリットになるでしょう。
カーリース契約では車のカスタマイズは基本的には禁止されています。ドリンクホルダーを設置するなどの簡単かつ原状回復が容易なものでなければ、認められません。
リース会社によっては、カスタムの自由が利くところもあるので、この点に着目して選んでみてもよいでしょう。
注意すべき大がかりなカスタムとしては、エアロパーツの装着などが挙げられます。リース車でこうしたカスタムを行うには契約期間終了後に車を所有するなどの条件を満たす必要があるので、気を付けましょう。
カーリースは、契約期間が満了した時点での車の価値(残価)をあらかじめ想定しておき、車両本体価格から残価分を差し引き、各種費用を含めた金額を分割で支払っていくというスタイルです。
この残価設定は2つの方式があるので、これも比較検討しましょう。
その2つの方式とは、「オープンエンド方式」と「クローズエンド方式」です。
オープンエンド方式は、リース料金を安くできるものの、契約終了時に車の残価と実際の価値に差があると追加精算が必要となります。
クローズエンド方式は、カーリース会社が残価を設定し、その内容は非公開となるのが特徴です。契約者が自分で残価を決めたり、月々の支払額を調整したりすることはできない代わりに、最終的な追加精算は発生しません。
オープンエンド方式の場合は、残価を念頭において車を慎重に使わなければならないため、ストレスがかかる場合もあるでしょう。
リース契約を結ぶ際は、どちらの方式が自分に合っているかを見極めることが大切です。
カーリースは、契約期間中に「ボーナス払い」を選択することで、月々のリース料金を抑えることができます。希望する場合は、ボーナス払いが可能かどうかを会社ごとに比較検討することが大切です。
ただし、ボーナス払いには料金を安くできるメリットがあるものの、年に1~2回の高額な支払いが必要になるのでその点は留意しておきましょう。また、ボーナスカットの可能性なども考慮に入れる必要があります。
ボーナス払いのようにある時点でまとまった金額を支払うことで月々のリース料金を抑えたいのなら、最初に頭金を支払うという方法もあります。
通常、カーリースは頭金不要ですが、受け付けているリース会社もあるので探してみましょう。最初にまとまった金額を支払っておけば、グレードの高い車をリースすることもできるかもしれません。
リース会社をサービス内容で比較
次に、リース会社をそれぞれのサービス内容で比較する場合について解説します。
保有する車の種類、アフターサービス、カスタマーサポートの体制、割引キャンペーンの有無なども会社ごとに異なるので、こうした点も考慮に入れましょう。
また、リース期間終了後にその車をもらうかどうかといった借りる側の希望もはっきりさせておき、それに見合った会社を選びましょう。
リース会社を選ぶ際、取り扱い車種のラインナップが充実しているかどうかを基準にする方法もあります。
自分が希望する車種があるならそれに合致するものを探し、決まっていないならとりあえず主要自動車メーカーの車を取り扱っているか確認してみましょう。
例えば、最近人気が高まっている車種としては軽自動車のスーパーハイトワゴンが挙げられます。こうした車を低予算で利用できるのもカーリースの魅力です。また、コストパフォーマンスを優先するなら低燃費の車を探してみましょう。
リース会社によっては海外の車を扱っていることがあるので、好きなメーカーや車種がある場合は選択肢に入れてもよいでしょう。ただし、輸入車の場合はアフターケアを受けられない場所があるため、注意が必要です。
中古車を取り扱っているリース会社もあるので、料金を抑えたいという人にはおすすめです。
このように、自分に合った車種や契約内容、料金プランに見合ったカーリースを利用しましょう。
リース会社を選ぶ際は、どこまでアフターサービスを行ってくれるかに着目するのもよいでしょう。
車は消耗品なので、利用していれば必ず定期的なメンテナンスが必要となります。その際に、どこまで対応してくれるのかを確認してみてください。
例えば、車検については、どのリース会社も対応していますが、中には自動車ディーラーと提携することでより質の高いサービスが受けられる会社もあります。ただし、こうした場合はリース料が高くなる可能性があります。
また、リース料に消耗品の交換費用が含まれるプランの場合、一部パーツの劣化が進んでも気軽に交換できる点がメリットです。その一方で、交換の必要が生じなければリース料が無駄に感じられるかもしれません。
アフターサービスの内容を確認し、お金を払ってでも受けたいと感じるサポートを用意している会社を選ぶとよいでしょう。
カーリースは、一般的に契約期間が満了したら「乗り換え」をするのが前提となっています。しかし、契約内容によっては満了するとそれまでリースしていた車を「もらえる」ように設定できます。
もらえるプランにした場合に料金やサービス内容がどうなるのか、リース会社ごとに比較してもよいでしょう。
リースとはいえ、多くの人は自分が乗りたいと感じる車種を選択するものです。そして、数年間その車に乗っていれば愛着が湧くこともあるでしょう。車をリースする時点で、そこまで考えておくことが理想的です。
リース会社の中には、利用者に対してガソリン代などの割引やキャンペーンを用意していることがあります。
可能な限り費用を抑えたいという場合は、こうしたキャンペーンの有無を選択の基準にしてもよいでしょう。
キャンペーンは期間限定で行われていることもあるので、チャンスを逃さないようにすることが大切です。また、キャンペーンの利用条件や利用方法なども定められている場合があるので確認しておきましょう。
アフターサービスの有無も比較材料になることを説明しましたが、リース期間中にそうしたサービスを利用するためのサポート体制がきちんとしているかどうかも重要です。
車に詳しくない方の場合は、メールやSNSなどの複数の相談ツールが整備されたカスタマーサポートがあると特に安心でしょう。
こうしたサービスにより、契約期間中に車に問題が生じた際や疑問点があるときにアドバイスを受けられるのは心強いものです。こうした点も、比較材料として考えてみてください。
リース会社を評判や口コミで比較
次に、口コミサイトの内容など、他のユーザーの意見を比較してリース会社を選ぶ場合について解説します。
身近な友人知人から生の意見を聞くのも参考になりますが、今はリース会社のあらゆる情報をインターネットで確認できます。
リース会社選びに迷ったときは、インターネットでの口コミサイトを参考にし、懸念点をカバーするプランやサービスがあるリース会社を選ぶのもよいでしょう。
近年はリース会社も増え、選択肢が豊富になっているため、ユーザーの口コミはとても重要です。大切なのは、カーリース契約を結んだ後でトラブルが起きないようにすることなので、特にそうした点にポイントを絞って口コミを探してみてください。
もちろん、口コミそのものにも良し悪しはあるので、全てを真に受けるのではなく信頼できる情報を取捨選択しましょう。
友人や知人、家族の声も、リース会社を選ぶ際の判断基準になり得ます。自分にはない視点から、リース車の実際の使用感や会社の対応ぶりといった貴重な情報を得られることも少なくありません。
もちろん、好みや価値観は人それぞれですが、大切なのは損得抜きで情報を提供してくれる人です。車やサービス内容についての詳しい感想がなくとも、例えばネット上でチェックした口コミの内容が本当かどうかを確認するだけでも十分と言えます。
リース会社を選ぶ際の判断基準として、会社のブランドイメージや実績を確認するのもよい方法です。
現代は、企業ホームページなどでリース会社のイメージや事業内容も詳しくチェックできるので、大いに活用しましょう。
企業ホームページでは、用意されているリース車の種類やプラン、サービスを見ることができます。キャンペーンの内容など、ここまで説明した様々な比較材料のほぼ全てを確認できるでしょう。
また、企業の広報担当がSNSで情報発信をしているかどうかもチェックしてみてください。
リース会社を選ぶときの心構え
最後に、リース会社を選ぶときの心構えについて解説します。
どのリース会社も顧客獲得のために多様なサービスを用意しているので、いざ決める段階になって迷わないよう、予算やリース契約の希望条件などをあらかじめ決めておくことが大切です。
カーリースの利用にあたり、月額料金がリーズナブルで、かつ予算内に収まるような会社あるいはプランを選ぶことが重要です。
ボーナス払いや頭金が必須という条件になっていたりすることもあるので、自己負担額はきちんと計算するようにしましょう。
プランの内容によっては、多くの費用が月額料金に含まれているとしても、例えば自動車保険(任意保険)などは自分で会社を選んで加入したほうが保険料が安く済むこともあります。
こうした点も考慮に入れて、予算内で上手にやりくりできるようにしましょう。
カーリースを利用する際は、リースする車の希望条件をできるだけしっかり決めておきましょう。
プランの細かい内容までは最初は頭が回らないかも知れませんが、乗りたい車種を決めておくだけでも、目移りして迷ってしまうような事態は避けられます。
また、契約年数についても「短期間で様々な車種に乗りたい」「常に最新モデルを利用したい」といった希望があるなら、短い年数で乗り換えが利くプランにするのがおすすめです。
取り扱う車種や契約プランは会社によって異なるため、自分の希望や用途に合ったカーリース会社を選ぶことが大切です。
まとめ
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