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自動車を使うには、自分でそれなりの金額を一括、ローンなどで購入したり、レンタカーを借りにいく方法も有ります。また、カーリースやマイカーローンを使うことにより、購入、リースすることも出来ます。
マイカーローンは昔からあるシステムですが、カーリースは最近できたシステムになります。色々と決まり事、制限も有りますが、安易に自動車を維持することができるシステムです。
今回は、カーリースとマイカーローンはどう違うのかについて細かく説明していきます。
カーリースとは?
カーリースの始まりは企業などの大手に向けたサービスで、営業車などに多く使われていました。今では、主に自動車メーカー、信販会社、銀行などが取り扱っていて、車を個人でも借りられるようになりました。
基本、自動車を購入する際には現金支払いか、ローンで分割で購入するのが一般的な物でしたが、今では自動車を借りて乗るのもありな時代になりました。
カーリースはプランやオプションにもよりますが、自動車にかかるガソリン代以外は、消耗品・タイヤ・税金など全て定額で済みます。
カーリースではカーリース会社が自動車販売店から自動車を購入し、カーリースをするお客様に渡す形になります。カーリース会社によってはそのまま自分の自動車にできるプランもあります。
また、借りている年数によりカーリースが終わる頃には新しい自動車が出て来ているので、別の新車で新たにカーリースを組む方も多いです。
マイカーローンとは?
マイカーローンとは自動車を買う時に必要な資金を銀行や信販会社から借りるものです。カーリースと違ってお金を借りるので、実質自分の所有物として自動車を持つことができます。
自動車を直接販売店から購入して直接受け取りができる流れです。
支払いの年数などは自分で決められるので、月々の返済額が減らすこともできますし、増やして短期で終わらすこともできます。
カーリースと違い実質自分の自動車になりますので、購入後の維持費、税金・保険・部品などは全て自分で支払う形になります。
カーリースは至っていい物にも見えますが、注意点もあります。それは以下の3点です。
- 自動車はカーリース会社から借りているものなので、カスタムは出来ない
- カーリース期間が終わるまでは解約が出来ない仕組み
- 自動車に損傷があると車の返却時に追加料金が発生する
- 走行距離も毎月何キロと決まっていて、その距離を超えると加算料金で追加のお金が必要となる
定額で新しい車に乗ることは出来ますが、色々と制約がありますので注意が必要となります。
カーリースでは最初に残価(カーリース契約期限後に残る自動車の価値)が決められており、自動車の損傷や過走行など自動車の痛み具合では、追加料金を請求されることがあるのです。
マイカーローンは自動車の購入する資金を借りることで、自動車の所有は自分の物になります。自分の好きなようにカスタムしたり自由にすることが出来ます。
また、お金を借りるわけですので金利や返済年数などは借入する信販会社や銀行によって違ってくるので、よく調べてから購入した方がいいです。
信販会社や銀行によっては所有権を付けないとダメな場合があります。支払いが終わっているのに所有権が付いていると売却や譲渡出来ませんので、購入の際には確認しましょう。
マイカーローンでは支払いの年数も有りますが、中には「残価設定ローン」もありますので、ローンを組む時に確認しておきましょう。
カーリースには色々な種類がありますが、主に以下のお店で扱っています。
- 銀行
- 信販会社
- 販売メーカー
- ガソリンスタンド
- 大手の自動車販売店 など
そして、会社によって「金額」「メンテナンスの体制」「満期になった時の自動車の返却方法」「買い替え時などにかかる費用」が違ってきます。
マイカーローンを扱っているお店は以下になります。
- 銀行
- 信販会社
- 大手メーカー など
昔は銀行系のマイカーロンの金利が安くて人気でしたが、現状は大手メーカー関連のマイカーローンでも金利が低い物があります。そのため、もし購入をする際は一度比較してみるのもいいでしょう。
カーリースとマイカーローンでかかる費用の違いを比べてみよう
カーリースの場合は、定額制ですので月々の支払いの額は変わらずに契約年数を支払い続けます。諸経費などは入っているプランにもよりますが、月々払う定額とガソリン代で大丈夫です。契約年数は会社にもよりますが、一般的に5年間になります。
マイカーローンの場合は、初期費用として登録やナンバー取得に掛かる費用などがかかって来ます。全て含めてローンの金額に入れてしまうのもありですし、頭金を入れて月々の支払額を減らすこともできます。カーリースと違うところは、消耗品費・車検・税金などは別途支払わなくてはなりません。また、自分の好きな年数で支払いを終わらせることが出来るところです。
カーリースの費用は、契約をする会社や車種によって値段が変わってきます。
基本的にカーリースは「残価設定額」があります。
カーリースの費用は、借りる車両の価格から残価を差し引いて計算します。そのため、選ぶ車種やプランによって月々の費用は変わって来ます。
カーリースでは、カーナビ、ETC、バックカメラなど自動車に乗るには必需品である装備でもオプションになりますのでご注意ください。
マイカーローンでは、自動車を購入の際に必要な費用を借入して返済する仕組みになっています。買う車種・支払い年数・金利によって月々支払う額は変わります。
現時点では最長10年までマイカーローンを組むことができるのですが、借り入れする信販会社によって最長年数が変わってきますので注意が必要です。
また、カーリースと違い毎年掛かる自動車税などは別途かかってきます。自動車を維持するための車検、オイル、バッテリーなどの消耗品関連の費用も全てローンとは別にかかります。
カーリースは中古車でも出来るのか?
カーリースは新車のみを取り扱っているイメージがありますが、今は中古車もカーリースができます。
どんな中古車かというと、レンタカーなどで使用していた自動車を点検整備し貸し出す仕組みになっています。
中古のカーリースのメリットは、なんといっても新車よりも金額が抑えられことです。
カーリースの審査基準は?
カーリースの信販では年収200万以上の安定した収入があり、他に支払いの延滞、ブラックリストなどの問題がなければ信販は問題なくクリアできます。
アルバイト、主婦の方でも年収200万あれば通ると言われています。アルバイトの方で勤務年数が少ないと信用問題で審査は通りづらいですが、勤務年数が長ければそれだけ安定して収入もありますので、審査が通りやすくなります。
カーリースはクレジットと同じ基準の所もありますので、支払いの遅れや延滞、債務整理など、信用問題がある場合は通らないです。
債務整理の場合、整理してから5年ほどでカーリースの審査に通ると言われています。そして、残念なことにカーリース会社によっては年齢が75歳までと制限がかかっているところもあるようです。
「カーリースを利用したいけど、年収が200万以上無い」
「アルバイトなので安定した収入にならないから利用できない」
「主婦だけどどうしても自動車がないと生活が難しい」
こういった悩みがある人もいると思います。そんな時は諦めるしか無いのか?どうすれば利用できるのか?
それは、親族などで安定した収入が200万以上ある人に保証人になってもらう事です。それによりカーリースでの審査が通るようになります。
ですが、その方の借入状況にも考慮されるので、必ずとは言い難いです。
マイカーローンの審査基準は?
マイカーローンの審査基準は、信販会社・銀行によって基準が変わってくる事もあります。
年収、借入の有無、延滞やブラックリストなどの基本的なところの審査もありますが、クレジットの使用頻度でも借入できる額が変わってくると言われています。そのため、クレジットの使用経験がない方は、いきなり高額のローンが組めないかもしれません。
基本的に年収の30%まではローンが組みやすいと言われてます。
マイカーローンには大きく分けると2種類のローンがあります。
銀行系列では、自動車販売店で購入する自動車の購入金額を見積もりして、その金額を銀行から借り入れる仕組みになります。基本金利は低いのが特徴になっています。
審査には長いときだと1週間程かかりますので時間にゆとりを持って動くといいでしょう。
こちらは銀行系列と違い、自動車販売している店舗で審査が通せる仕組みになっています。素早くできるので待つ手間などはあまりかかりません。
自動車販売店でローン審査用の用紙に記入し、後は長くて30分から1時間ほど待つと審査の結果がわかります。
ローンを組まれる方の基準により金利が高くなる時もありますが、銀行系列のマイカーローンよりも審査は通りやすいイメージがあります。
信販会社によっては最長10年、変動型など色々なローンの種類がありますので、借りる前に調べておいて自分にあったものを組むといいでしょう。
例外ですが、ローンには「残価設定方ローン」もあります。この残価設定方ローンは、自動車の使用年数を仮定し、その年数後の車両の価値を差し引いた値段で組むローンのことです。
カーリースについているメンテナンスパックとは?
普段自動車を所有していると、オイル交換・バッテリー・ブレーキパッドなどの消耗品の交換や車検など、自動車を維持するために色々なお金がかかりますが、メンテナンスパックが付いていると、これらの代金も毎月のリース代に分割で組み込むことができます。
車を維持していくためとはいえ、「部品交換でこれだけお金がかかります」「車検で費用がプラスかかります」と言われると急な出費で困ってしまいますが、月々のリース料金にプラスで払っていくことで毎月定額で車を維持することができます。
メンテナンスパックは毎月計画的にお金の管理がしたい方にとってもおすすめです。
また、メンテナンスパックはオプションとして選べたり、最初から契約の中に入っている場合もありますので注意してください。
カーリースのメンテナンスパックには3種類ほどプランがあります。
その中でも追加料金が後からかからないパックは、値段的に月々の料金が一番高いものになります。毎月プラスで支払いをしていくことにより、車検やオイル交換、税金、タイヤ交換、消耗品、などの費用がかからず、リースした契約会社に任せていれば問題ないので楽でもあります。
自動車の事は全く無知で、いつも点検したりする時に追加費用を払うのは嫌という方には、おすすめのメンテナンスパックです。
また、カーリースの一番いいメンテナンスパックになると、自動車のメンテナンス以外にもロードサービス、車両の延長保証などもついてくることがあります。
カーリースする方でも自分のこだわりがある方もいると思います。
例えば、「タイヤはこのメーカーがいい!」「オイルはこれに交換してほしい!」など、自動車好きにはこだわりを持っている方も少なくありません。
そんな方にはタイヤ、バッテリーなどの消耗品は自分で選ぶことができるメンテナンスパックもあります!ですが、交換する費用を除いたパックになりますので、その都度追加で料金を払う必要があります。
値段的には中間になりますので、少し定額費用を抑えたい人や、距離をあまり乗らない人はいいでしょう。タイヤなどはメーカーによって値段、機能が違いますので、その都度交換して楽しむこともできます。
カーリースのメンテナンスパックでは、1番費用がかからないパックもあります。そうなると車検費用や消耗品も費用は別途必要になりますが、月々の支払額を少しでも抑えたい方にはおすすめです。
ですが、カーリースは基本的に距離などで点検整備を実施しなくてはならない契約になります。距離を乗られたりする方には割高になるかもしれません。
距離もあまり乗らないけど、自動車はないと困ると言った方には割安になるのでおすすめです。
マイカーローンでもカーリースのようにメンテナンスパックを付けることができます。
ディーラーや大きい販売店では、いろいろな種類のメンテナンスパックを付けることができます。自動車に乗る上で必要なオイルの交換、バッテリー、車検代などを含めてのパックになっていますが、カーリースと違いタイヤなどは別途費用が要ります。また、費用もそれなりに取られることがあります。
メンテナンスパックは、新車では36ヶ月、中古車では24ヶ月からメーカーによっては30ヶ月まで対応しているようです。カーリースと違い期間は短めになりますが、車のことが得意でない方や、オイル交換、定期点検のことを忘れがちな方、あとは距離を多く乗られる方にはおすすめです。
距離をあまり乗らなくて、まめに点検など出している方は、メンテナンスパックは割高になるかもしれませんので、自分の使用用途にあった物にするか、なしでも大丈夫です。
新車の場合は基本的にちゃんと整備していればメーカー保証もついて来ますし、消耗品の使用頻度が以上じゃない限りそこまで交換部品は出ないと思います。
最後にカーリース・マイカーローンのまとめ
これまでの説明いかがでしたか?
簡潔に言うと、カーリースは車をリース会社から借りることで、マイカーローンは資金を借りると言うことです。
カーリースのリース期間中の解約は、事故で全損になったりと特殊な理由がない限り出来ないので、長年の所有になります。また、カスタムや距離制限などもあるので、距離が乗りたくて、自分の好きなようにカスタムしたい人には向きません。
ただ、定額制なので月々の支払いの安定と、自動車の定期点検のお知らせなども届きますので、月々の支払いが安定していてなおかつ自動車の事はわからない方にはカーリースがおすすめです。
マイカーローンでは自分の車を好きなようにカスタム、ドレスアップなどしたい方にはおすすめです。自分の所有物として欲しい方はありだと思います。
また、距離を走る方もカーリースでは距離制限が有るので、追加金を払うことを考えるとマイカーローンがいいかもしれません。
ローンの年数も自分で選ぶ事ができるので短期で終わらせることもできますし、逆に長期での支払いにもできるので自分の好きなように選択できます。場合によっては所有権がつきますのでここだけ確認して支払いが完了したら、所有権を抜くことをおすすめします。
カーリース、マイカーローンでは自動車の維持する形が違いますので自分にあった選択をしましょう!
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。