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転勤や通学により半年程度、車が必要になった場合、どのように手配すればいいか迷います。そんな時におすすめなのが、「中古車リース」です。
この記事では、カーリースの仕組みや中古車リースのメリットと注意点、必要書類などを網羅して解説します。
車の契約経験がなくとも理解できるように分かりやすく解説するため、ぜひ参考にしてください。
半年間なら購入よりも中古車リースがお得!
様々な事情から半年間だけ車が必要になった際におすすめの選択肢が、中古車リースです。
ライフスタイルが変化する中で、「転勤により半年だけ地方で車が必要なケース」や「海外赴任に向けて車を手放したけれど、延期になってしまい半年だけ車を使いたいケース」などに中古車リースは対応可能です。
車を購入する際は、数十万〜数百万円とまとまった出費は必要ですが、リースであれば車体代金はもちろん、各種維持費までお得に契約できます。
半年の限定期間、車を利用する際は、カーリースを検討しましょう。
中古車リースとは?
中古車リースは、リース会社の扱う車の中でも中古車に限定して契約する方法です。
カーリースといえば、新車を契約するイメージが強いですが、中古車の選択肢もあります。
中古車の場合、使用感や耐用性の観点から不安を感じますが、一方で新車では入手できない旧式の車種などが出回っているケースもあります。そのため「短期間だからこそレアで憧れていた車種が欲しい」と考える方にとっては魅力的でしょう。
また、一口に「中古車」といっても、使用感があるものから展示や試乗車に使用されただけの新古車まで様々です。そのため、場合によっては新車同然の車を安く利用できる可能性があります。
ここからは、カーリースの仕組みについて詳しく解説していきます。
カーリースは、リース会社から車を「借りる」扱いでの契約です。契約者が月額のリース料金を支払い、契約期間中はマイカーのように使用します。そのため、車検証上の所有者名義はリース会社の名前になっています。
月額のリース料金の中には、車両代だけでなく、法定点検に必要な費用、各種税金が含まれています。
なお、リース契約によっては「残価設定」が設けられている場合があるでしょう。
残価設定とは、車の返却時(契約終了時)の車体価格目安を指しており、契約満了時に精算対象となる要素です。
例えば、契約時に150万円の価値がある車をリース契約し、残価設定が50万円の場合は、「150万円-50万円=100万円」となります。
そのため、月額のリース料金には、100万円分の車体代金と各種費用を含めたものが反映されます。
カーリースを契約する際は、残価設定にも目を向けましょう。
カーリースは契約前に審査があります。その時に必要な書類
は、下記の通りです。
- 運転免許証
- 住民票(取得から3か月以内のもの)
また、審査に通過して契約に進む場合に必要な書類は、下記の通りです。
- 免許証
- 住民票(取得から3か月以内のもの)
- 印鑑証明書(契約者の住所を把握する目的)
- 契約書(リース会社側で用意してくれます)
- 車庫証明書
住民票は多くの場合、審査前と契約時の両方で必要ですが、1枚は原本で2枚目は写しを提出することもあります。
また、住民票や印鑑証明書は期限を定められている場合があるため、適切なタイミングでの取得が必要です。近年は自治体の窓口だけでなく、コンビニのマルチコピー機でマイナンバーを用いて発行できるため、忙しい方も準備を進めやすいでしょう。
なお、普通自動車や一部地域の軽自動車の場合は、車庫証明(自動車保管場所証明書)の申請・提出が必要です。そのため、管轄の警察署にて発行しましょう。
半年間、車を利用する際はカーリースがおすすめと述べてきましたが、もし現時点で半年未満の利用が考えられる場合は、他の手段を検討しましょう。
例えば、「転勤の期間が最長で半年」の場合、中古車リースであっても保証金が高くなって損をする可能性が高いでしょう。
半年未満の場合は、レンタカーや公共交通機関の利用を検討しましょう。
購入よりもカーリースがお得なケース
ここからは,車を購入するよりもリース契約の方が適しているケースを紹介します。
普段、首都圏や公共交通機関が発達している場所に住んでいる方が期間限定で出張や転勤する場合は、カーリースがおすすめです。
公共交通機関の選択肢が多ければ、転勤終了後に車を使う機会が激減します。そのため、買ったけれど使用頻度が低く維持費ばかりかかる可能性があるでしょう。
車を購入すると車両代だけでなく、毎年の自動車税や2〜3年ごとの車検、ガソリン代などの維持費がかかります。そのため、転勤が終了した後に車を利用しない場合はカーリースが適しています。
これから中古車の購入を検討する場合も、カーリースがおすすめです。
中古車は新車に比べると車両代をおさえてマイカーを持てるメリットがあります。一方で、売却する際はあまり高値がつかず、がっかりする可能性もあるでしょう。
中古車カーリースであれば、月額料金に車両代と維持費が含まれるためお得に利用できます。
中古車の購入を検討する場合は、あわせてリース会社への相談がおすすめです。自分や家族にとって最適な選択が行えるでしょう。
世間で「カーリースはやめておけ」と言われる理由
新車・中古車問わず、メリットが豊富なカーリースではありますが、世間では「やめておけ」という声も聞かれます。
ここからは、カーリースを避けるべきという意見が、なぜ上がるのかを考察します。
車を自身で購入すると資産として扱えます。しかし、リースの場合はあくまで借りるため完全に保有できないことから「やめておけ」との声が上がると考えられます。
特に、地方で公共交通機関の選択肢があまりない場合や、車が欠かせない場合は購入が一般的です。そのため、カーリースを契約していると違和感を覚えて否定的な意見が上がるのでしょう。
しかし、限定的に車を利用したい場合は購入すると費用がかさみます。そのため、利用シーンや機会と費用を照らし合わせて購入かリースかを正しく見極める必要があるでしょう。
もしも、購入とリースの選択で迷った場合はリース会社やディーラへの相談がおすすめです。
カーリースは、走行距離に制限があったり、カスタマイズが禁止されているところが特徴的です。それは、契約満了後の車体価値を担保するために設けられています。
走行距離の制限は、リース会社やプランによって異なりますが、月間1,000km〜2,000kmのケースが多いでしょう。
通勤利用の場合は超えることがありませんが、頻繁に旅行へ行ったり車で出張したりする場合は不安を感じます。
なお、走行距離を超えた場合、契約満了の精算時点で追加費用が発生します。1kmあたり5円〜10円が相場ですが、デメリットと感じて「やめておけ」との声が上がっている可能性があるでしょう。
カーリースは明確な月額料金で車に乗れる点が最大のメリットですが、原則として途中解約できないデメリットもあります。
契約満了を前提にお得な料金設定がなされているため、途中解約するとリース会社が不利益を被ります。そのため、どうしても途中解約する場合は違約金の一括支払いが必要です。
違約金は早く解約すればするほど金額が大きく、数十万円〜百万円以上の可能性もあります。
途中契約せずに乗れる場合は何も問題ありませんが、解約の情報だけを聞くと「やめておけ」といわれるのでしょう。
カーリースのメリット
ここまで、カーリースを避けるべきという意見について説明してきましたが、一方でメリットも沢山あるので紹介していきます。
カーリースは初期費用を抑えられるのが最大のメリットです。
自身で車を購入する場合、ローンやキャッシュなどで数十万円〜数百万円の出費が必要です。中古車であってもまとまったお金が必要なため、購入をためらうこともあるでしょう。
カーリースの場合は、月額料金に車両代が含まれているため、頭金としてまとまった費用の負担がありません。短期リースの場合は「保証金」として数万円の出費はありますが、車両代よりは抑えられます。
車を購入すると下記のような維持費がかかります。
- ガソリン代(月々数千円〜数万円)
- 車検費用(数万円〜)
- タイヤ、ワイパー、オイルなど各種費用
車のパーツは使用するうちに消耗し、定期的な交換が必要です。
自分で購入する場合は上記の費用を支払いますが、リースの場合、商品によってはガソリン代以外の費用が含まれていたりオプションとしてお得に盛り込めたりします。
維持費を含め、料金が明確な点もリースのメリットです。
リースの中でも「中古車リース」の場合は、すぐに車両の手配ができる点もメリットです。
車を購入する場合、納車まで時間がかかり、人気車種の場合は半年程度かかることもあるでしょう。
リースの場合は審査と契約が済めば、すぐに車が手に入ります。特に、短期間でのリース契約を求める場合、スピーディーな納車が可能なリースは最適です。
カーリースは、自分では手が届かないハイグレードの車に出会えるチャンスもあります。
特に中古車カーリースの場合は、昔人気だった車種が揃えられている可能性もあります。新車ではなく昔から憧れている車がある方は、月額料金で好きな車に乗れるためカーリースが最適でしょう。
また、自分で購入するとなかなか手が出ないハイグレードの車に出会える可能性もあります。
期間を決めてですが、月額料金で様々な車種が選べる点もメリットの一つです。
カーリースは契約終了後の手続きが簡単なのもメリットです。
車を購入して乗り換える場合は、これまで乗っていた車を処分します。少しでも高く買い取ってくれる業者を探したり、状態によっては廃車手続きをしたり労力がかかります。また、新たに乗り換える車の費用も発生するでしょう。
一方、カーリースは契約満了を迎えたタイミングで車をカーリース会社に返却するだけで済みます。乗り換える車も新たにカーリースで用意すると初期費用をおさえて再び月額料金だけで車が手に入るでしょう。
特に「中古車リース」の場合は車体費用が安く、短期間のため、気になっていた車に乗れる回数が増える特徴があります。
リース会社によっては、契約プランの中に期間終了後に残価を支払うことで、そのまま車両を譲渡してくれるものも存在します。もし購入も視野に入れる場合は、プラン内容をよく確認するようにしましょう。
カーリース以外で短期間だけ車を調達する手段
カーリースは便利な選択肢ですが、短期間における車の手配は他にも方法があります。
ここからは、参考までにカーリース以外で短期間だけ車を調達する手段を注意点とともに3つ紹介します。
短期間において車が必要な場合は、知人から借りる方法がああります。数日間や数週間の場合でレンタカーを借りることが難しい場合に選択する可能性があるでしょう。
しかし、知り合いから車を借りる場合はリスクを伴います。知り合いに任意保険の契約内容を変更してもらったり、事前にトラブル発生時の取り決めをしたりしなければ、関係性が悪化し、最悪の場合は訴訟問題につながる可能性もあります。
知り合いから車を借りるのは、できる限り避けたい選択肢といえます。
1か月以内の利用であればマンスリーレンタカーがおすすめです。
カーリースは1か月以上の契約がほとんどのため、1か月未満の場合はレンタカーショップに相談しましょう。
レンタカーショップは各地域で様々なため、複数社に相談したり料金の見積もりを取ったりして選定します。
なお、レンタカーにおいてもトラブル時の対応や保険については事前に確認しましょう。
転勤や通学などで車が必要なものの、使用頻度が少ない場合はカーシェアリングがおすすめです。
カーシェアリングは事前に管理会社への登録を済ませ、車が必要なタイミングで予約して利用するサービスを指します。
管理会社が所持する車を登録者でシェアして必要なときだけ使えるため、コストを抑えられますし、駐車スペースの確保も不要です。
ただし、カーシェアリングを行っている会社はリースに比べると少ないため、地方に行く場合は事前確認が欠かせません。
短期カーリースの注意点
ここからは、短期カーリースを契約する前に知っておきたい3つの注意点を紹介します。便利な反面、料金設定では割高な特徴があります。
半年契約をはじめとした短期カーリースでは、契約時に保証金の支払いが発生するケースもあります。
年単位の場合、保証金が発生するプランはあまりありませんが、短期の場合は5万円程度の保証金が必要です。
保証金は使用中に車体を傷つけたり、部品や機器類を破損してしまい原状回復する費用にあてられます。そのため、半年後に返却する際、車の状態に問題がなければ保証金は返還されます。
カーリースは契約期間が長ければ長いほど月額料金が低くなる特徴を持っています。そのため、半年間の短期リースでは月額料金が高いと感じる可能性もあるでしょう。
カーリースの月額料金は車両本体価格や税金、保険料などの諸費用を契約年数や回数で均等分割して決定します。同じ車種の場合は半年契約よりも、5年や7年契約のほうが月額料金を抑えられる仕組みです。
たとえ短期のカーリースであっても利用には審査があります。それは、車の所有者がリース会社のため、契約者が支払えなくなった場合に備えて対策を打つためです。
審査では、契約者に持ち家や土地など担保できるものがあるかは判断基準のひとつです。また、収入の安定も審査対象です。自営業や非正規雇用のパート・アルバイトの場合は、審査前にカーリース会社へ相談しましょう。
さらに、負債の有無も審査対象です。クレジットカードの利用状況や住宅ローンの残高など様々な負債も鑑みて審査を行います。
審査に不安を感じる場合は、検討するリース会社へ早めに相談するのがおすすめです。
また、契約者の支払い能力が低くても保証人をつけることで審査が通ることもあります。
まとめ
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。