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新車を購入する際、多くの人はローンを利用しますが、審査が通らず悩む方もいるでしょう。欲しかった車を手に入れたい場合は、対処法や代替案について知っておかなければなりません。
この記事では、カーローンの審査に通らなかった方向けに、審査に通らない原因やその対処方法、そしてローン以外で欲しかった車を手に入れる方法について紹介します。
車のローンが通らない時の原因と対策を知ろう!
ローンの審査に通らない場合、その原因は多くの方で共通しています。金融機関や信販会社がローンの借り入れ審査をする際に確認しているポイントは似通っているため、まずは審査に通らない原因を追究しましょう。
原因追求ができた上で、適切な資金確保や購入方法などを見直す対策が重要です。
車のローン審査が通らない理由
ここからは、車のローン審査が通らない理由について紹介します。
ローン審査に通らない理由は「返済能力が足りていない」と金融機関や信販会社に判断されるからです。その判断に至った原因を確認していきましょう。
年収や雇用形態に問題がある場合、ローン審査は通りにくいでしょう。
車の購入金額に対して前年の年収が低い、非正規雇用などの場合は金融機関や信販会社は貸し付けを承諾しません。具体的な条件は次の通りです。
ローンの利用条件は金融機関によって異なりますが、車のローンを含めた総借入金額が前年度の収入の50%以内と定められている場合があります。
自営業や個人事業主、フリーランスなど安定した収入があると判断しにくい場合や、非正規雇用やアルバイトなど就業状況が安定していない場合、また勤務年数が1年経過していない場合などが審査に通りにくいとされています。
カードローンの返済や公共料金の支払いが著しく遅延した、または過去に支払いの滞納があった場合はローン審査が通らない可能性が高くなります。
返済が滞った事実があれば、返済能力が欠けていると判断されて「ブラックリスト」に登録されるかもしれません。
ここでの「ブラックリスト」とは、個人の信用情報を指します。信用情報はカードの申し込みや契約、車をはじめとした各種ローンを契約や返済をした場合に金融機関を通じて信用情報機関に登録される情報です。
特にローンの返済に関する情報には、返済日や返済予定日など詳細な情報が保存されています。
自分の年収に対してローンの申込金額が高額だった場合、審査は通らないかもしれません。
ローン審査においては「返済負担率」を判断材料として考えます。一般的にローンの返済負担率は年収の30~35%程度までが適正と考えられていますが、負担返済率が年収に対して高すぎると「返済に無理が生じるのではないか」と判断され、審査を通過できないでしょう。
また、車のローン単体の返済負担率が低かったとしても、車の申し込み時点で返済していたり、未払い状態のローンがあれば、そのローンの返済額も合算して返済負担率は計算されます。
その結果、総合的に負担率が高くなれば、「返済が滞るリスクが高い」と判断されるかもしれません。
車のローンが通らない時の対処法
ここからは、車のローンが通らなかった時にどのように対処したら良いのか、3つの対処法を紹介します。
自分の名義でローン審査が通らなかった場合、家族の名義で審査に出してみることも一つの方法です。
審査に出す家族と話し合った結果によりますが、代わりに審査に出すパートナーや家族の方が高年収だったり、ブラックリストに載った経験がなかったりした場合には、ローン審査に通る可能性は高くなります。
一方で、代わりに審査に出すパートナーや家族にも気を付けておくべきポイントがあります。そのポイントは年齢です。
年齢に関する条件は、金融機関や信販会社によって異なりますが、20歳以下と65歳以上の方は審査に通りにくい傾向があります。よくある条件として次の例を紹介します。
- 申込時、満20歳以上、満65歳以下
- 申込時、満18歳以上、65歳未満(最終返済時満70歳未満)
- 借入時の年齢が18歳以上、最終返済時の年齢が80歳未満
若ければ収入が少なく、高齢になれば完済までに死亡するリスクが高くなります。そうなると、貸したお金を回収するハードルが上がると判断されるため、注意しましょう。
借入金額が年収に対して高い場合、頭金を用意することをおすすめします。支払金額の一部に頭金を充てれば借入金額の総額は減るため審査に通る可能性も高くなります。
一方で、頭金を用意するためには時間を要します。そのため、用意できずローン審査にも通らなかった場合には車の購入を延期しましょう。
ローンの借入金額を抑える方法として、頭金を準備する以外にも方法があります。例えば、新車を購入しようと考えていた場合、中古車も視野に入れたり、希望していたグレードから下げて検討することです。
新車に比べて年数や走行距離がかさんでいる中古車の方が必然的に金額は低くなります。また、豪華仕様や便利機能を少し我慢してグレードを落とすことで、借入金額を抑えられます。
車のローンが通らない時に知りたい買取査定
ここからは、ローン審査が通らなかった場合に試したい買取査定について紹介します。
買取査定でクリアできる課題は、年収に対して借入金額が多いパターンでローン審査に落ちた場合です。現在車に乗っていて新しい車に乗り換えたい人におすすめの方法です。
今乗っている車を、新しい車に乗り換えたい場合に買取査定はおすすめです。
買取査定とは、買取業者へ車を買い取ってもらうために見積もり依頼することです。査定額がつき、業者に買い取ってもらえれば買取金額が手に入るため、新しい車の購入資金にできます。
一方で、ディーラーに下取り査定を依頼する方法もあります。下取りも買取業者と同様にディーラーに車を買い取ってもらい、その買取金額を新しい車の購入金額として活用できます。
しかし、下取りしてもらった場合は、そのディーラーからしか新しい車を購入できません。今の車と同じディーラーで購入するのなら下取りも良いかもしれませんが、車の選択肢が狭まるといったデメリットがあります。
買取査定の結果、高額な買取金額を提示してもらえれば、新車を購入する頭金として十分な金額を用意できます。
頭金を用意できれば、ローンの借入金額を抑えられたり、検討していたグレードより高いグレードの車を購入できます。
高額な査定額を付けてもらえれば、愛車を評価してもらえた嬉しさと、新車購入に充てる金額が増えた喜びを感じられる点は買取査定の魅力でしょう。
買取査定のメリットとデメリット
ここからは、買取査定のメリットとデメリットを紹介します。
次の新車を手に入れるためにも、今の愛車を高く買い取ってほしいと思う人は多いでしょう。高く買い取ってももらうためにはどうしたらよいのかについても紹介するので、参考にしてください。
買取査定のメリットは3つあります。
複数の買取業者へ査定見積もりを依頼し、値段交渉をしてみましょう。より良い条件で買い取ってもらえるところが見つかれば、高値で売却できます。
愛車に純正パーツや人気のあるオプションパーツが取り付けられていれば、プラス査定になりやすいです。通常より高い査定額がつく可能性もあるため、査定依頼する前に愛車の装備内容を確認しておきましょう。
ネットの中古車情報を見てみると、人気車種ほど販売価格は高額です。愛車にどれくらいの販売価格がついているか事前に確認すると査定額の目安がつきやすいでしょう。
買取査定のデメリットを3つ紹介します。
買取依頼後、1週間程度で引き渡すことが多く、新車購入の場合は代車の手配や納車日の調整が必要です。
愛車が不人気車であれば査定額は低くなります。一方で、下取りでは人気などに関係なく一定の査定額を付けてくれる傾向があるようです。
買取査定の場合は、業者の選定など自分で対応しなければいけないことが多いので、その分大変に感じるかもしれません。
ローンが通らない場合はカーリースも検討しよう
ローンが通らない場合や買取査定も思ったような金額がつかなかった場合は、カーリースも検討してみましょう。
ここからは、カーリースの特徴やメリット、デメリットについて紹介します。
カーリースとは、車を購入するのではなく、リース会社から新車を一時的に借りる仕組みを指します。そのため、車の購入と大きく違う点は「車の所有権が自分自身ではない点」です。
車を購入した場合、ローン返済中は信販会社やディーラーが所有権を持っていますが、完済後に所有権を移せば車の所有者になれます。
一方で、カーリースはリース期間が終了しても車の所有者はリース会社です。また、リース期間中の支払いはガソリン代以外の車両金額や車検代、保険代、税金といった諸費用が月々定額で支払える点も車の購入とは異なります。
カーリースのメリットを3つ紹介します。
車を購入する場合、借入金額を減らしたければ頭金を用意しなければなりません。しかし、カーリースであれば購入に必要な頭金を用意しなくても済むため、新車に乗るためのハードルが低く設定されています。
また、自賠責保険や登録費用などの諸費用も用意する必要がないため、初期費用を抑えられる点は大きなメリットと言えるでしょう。
車を購入すると、ローンの返済額に加えて税金やガソリン代を支払わなければなりません。また、ディーラー点検や車検の費用も必要です。それに対して、カーリースはガソリン代以外の費用をすべて定額で支払えるため、やりくりがしやすいでしょう。
リース会社はディーラーから車を大量に購入しているため、多くの場合、個人で入手するより有利な条件で購入できます。その結果、月々の支払いに含まれる車両本体価格も抑えられます。
カーリースのデメリットを3つ紹介します。
カーリースは走行距離の上限が設定されており、超過した距離に応じて違約金が発生します。また、車にヘコみや傷をつけても違約金が発生するので、注意が必要です。
リース料金にはリース会社の利益も含まれているため、現金での購入よりも割高になるかもしれません。
リース会社によっては、残価を高額に設定し、月々の支払いを低く見せている業者もあります。リース会社の担当と相談する際は残価設定額を必ず確かめましょう。
【具体例】車のローンが通らない場合の対処法
ここからは、具体的な例を交えながら、車のローンが通らなかった場合に取るべき対処法を紹介していきます。
新車が必要にも関わらず、ローン審査に通らなかった場合、今の車は買取査定を依頼しましょう。
買取査定を依頼する場合、オンラインでも現地でも、どちらの条件で査定してもらっても構いません。買取査定をオンラインで利用する場合は、複数業者に一括査定を依頼するサイトを利用すると便利です。現地の買取業者を利用する場合であっても複数業者に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。
買取を実際に依頼する前に、査定額を頭金にする前提でローン審査を再度受けましょう。審査の結果、ローン契約が可能であれば納車までの期間を調整したり、代車の手配をしたりしつつ、買取業者に車を引き取ってもらいます。
車のローン審査が通らず、カーリースを検討する場合、車の処分からはじめましょう。おすすめは買取業者へ買取依頼することですが、査定額がつかない場合は廃車手続きを進めましょう。
今の車の処分ができれば、次にリース会社を選定します。今は複数のリース会社があるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較検討することが重要です。
また、カーリースを利用する場合、月額料金は車の種類によって異なります。そのため、リース会社を検討する際には希望の車種がまずあるのかどうか確認しましょう。
カーリース契約のポイント
ここからは、カーリースを契約する際のポイントについて紹介します。
契約年数や車種ごとの月額料金など、契約後の生活に影響を与えるようなポイントに絞って説明します。
カーリースの契約年数はリース会社によって異なりますが、3~5年の短期間と、7~11年の比較的長期間の契約年数を設定できる会社が多いようです。
そのため、カーリースを契約する場合には契約後のライフプランを十分に検討しておくことが重要です。契約年数が長くなれば、その分月々の支払金額は低く抑えられます。
しかし、カーリースは原則途中解約ができないため、ライフプランの変化に対応できないような車を長期契約してしまうと、使い勝手が悪くなり我慢して乗らなければいけなくなるので注意しましょう。
カーリースの月額料金は車の種類や必要なメンテナンス料金によって上下します。そのため、車両価格が高い車は月額料金も高くなるので要注意です。
憧れの車を少しでも安く手に入れたいと思っていても、リース料金と月々の返済額を比較してみるとあまり大きな差はなかった、といったことが起きればカーリースを活用するメリットがありません。
また、途中解約ができないため、最初は無理して払っていても、少しずつ支払いが苦しくなっても解約できずにさらに支払いが苦しくなる、といったことも十分に考えられます。
リース契約を検討する際には無理のない支払いになる車種を選びましょう。
まとめ
カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。