自社ローンは、通常12回から36回程度の分割払いが選ばれており、審査の通りやすさやスピーディーな納車など多くのメリットがあります。

一方で、手数料や支払い回数、購入可能な車種の制限など、事前に知っておくべき注意点も存在します。

「ローン審査に不安がある」「月々の支払いを抑えて車を購入したい」「そもそも自社ローンの分割回数や限度額はどの程度なのか」など、悩みや疑問を抱えている方も多いはずです。

この記事では、自社ローンの一般的な分割回数や魅力とリスク、注意点や限度額のポイントについて解説します。

ポイント
  • 自社ローンの分割回数は、一般的に12回から36回に設定されています。
  • 分割回数が少ない理由は、滞納リスクを軽減し、販売店の負担を抑えるためです。
  • 自社ローンは銀行ローンと比べて審査が柔軟で、信用情報に不安がある方でも利用しやすい特徴があります。
  • 多くの場合、金利はゼロですが、分割手数料が加算されるケースが多いため、実質的な負担を把握しておく必要があります。
  • 利用できる分割回数や限度額は販売店によって異なり、高額な車や長期分割には対応していない場合もあるのです。
  • 月々の支払いが重くなりやすいため、無理のない返済計画を立てることが大切です。

自社ローンの一般的な分割回数は12~36回

自社ローンの一般的な分割回数は12~36回
自社ローンの分割回数は12回~36回が標準的な設定です。

多くの中古車販売店や自社ローン専門店が、この回数範囲を中心にプランを用意しています。月々の返済額が大きくなりやすい点もあるため、事前に無理のない支払い計画が欠かせません。

希望する車やライフスタイルに応じて、利用可能な分割回数を確認する意識が大切です。

自社ローンの一般的な分割回数

自社ローンの支払い回数は、12回~24回が主流です。販売店によっては36回や48回まで選べる場合もあり、大手では48回払いも可能です。

分割回数が増えると月々の負担は減りますが、返済期間が長くなることで合計支払額が増えるケースも少なくありません。

自社ローンは銀行ローンよりも審査が柔軟な点が特徴です。しかし、貸し倒れリスクを下げるため、支払い期間は比較的短く設定されています。例外として48回に対応している店舗もありますが、標準的には12回~24回の範囲が一般的です。

分割手数料や審査内容も事前に確認し、自身の収入と生活に合ったプランを選ぶことが必要です。

滞納リスクを減らすために回数が少ない

自社ローンの分割回数が短めに設定される背景には、販売店側の貸し倒れリスクの回避があります。

銀行ローンでは保証会社がリスクを分担しますが、自社ローンは販売店が直接審査と融資を担うため、長期間の分割には慎重な対応が求められます。

短期間での返済により、支払い遅延や滞納が発生しにくい環境です。さらに、所有権留保を活用し、支払いが滞った場合は車両の引き上げも可能です。

返済期間が短いことで、利用者にも返済意識が強く働きやすくなります。結果的に、トラブル防止と販売店の経営リスク低減につながります。

申込時は、月々の支払い額と返済期間を冷静に比較し、自分に合ったプランを選ぶことが重要です。

自社ローンの一般的な限度額

自社ローンの一般的な限度額
自社ローンの限度額は150万円前後が一般的です。年収や勤続年数、頭金の有無によって審査結果が変わるため、申込者ごとに限度額が異なります。

年収が高い場合や長期雇用の実績がある場合には、限度額が年収に近い水準まで上がることもあります。また、頭金を多めに準備すれば、限度額の引き上げが期待できるでしょう。

150万円を超える高額な車両に対応している販売店もありますが、その際には年収や返済能力を厳しく確認されます。各販売店で事前に条件を把握し、無理のない返済計画を立てることが重要です。

高額ローン希望の場合は、保証人や安定収入も大きな判断材料です。

高級車の購入は難しい

自社ローンで高級車や外車を購入するのは現実的に難しい状況です。支払回数が短く月々の返済額が大きくなるため、利用者にとって負担が大きくなります。

また、販売店の多くは国産中古車を主な取り扱いとし、高級車や外車を扱う店舗は限られています。高級車を希望する場合は、長期のオートローンやディーラーローンの利用を検討する方法があるのです。

まとまった頭金を用意すれば、購入の可能性は広がりますが、それでも審査や限度額の壁は存在します。そのため、車選びの際は取り扱い車種やローンプランの選択肢を比較し、自分に合う方法を選ぶことが大切です。

自社ローンの分割回数は一般的に何回ですか?
自社ローンの分割回数は販売店によって異なりますが、12回~36回の範囲が多く採用されています。支払い能力や車両価格、販売店ごとの方針で細かな設定が行われています。
例外的に48回まで対応する店舗もありますが、長期分割はあまり一般的ではありません。
回数が少ない場合、月々の負担が増えるため、収入と支出のバランスを十分に見直す必要があります。希望する分割回数がある場合は、頭金や保証人の有無などの条件もあわせて確認しましょう。無理なく返済できる範囲を選ぶことが大切です。

自社ローンが便利な理由

自社ローンは分割払いが可能で、資金計画を立てやすい特徴があります。さらに、独自審査により幅広い層が利用しやすく、短期間で納車を実現できる点も大きな強みです。

ここでは、自社ローンが便利な理由について紹介します。

月々の支払いで無理なく車を購入できる

月々の支払いで無理なく車を購入できる
自社ローンは一括での購入が難しい方でも、無理なく車を手に入れやすい仕組みです。月々の分割払いにすると、家計への大きな負担を避けられます。

自社ローンを導入する販売店は、利用者の状況にあわせて返済プランを調整しているため、急な出費が難しい場合でも安心して車選びができます。

銀行系カーローンやディーラーローンでは、審査基準が厳しくハードルは高くなるでしょう。

一方、自社ローンは頭金や分割回数、支払い開始時期についても相談しやすく、ライフスタイルや収支に合った契約が選ばれています。車を生活の必需品と考える方にとって、資金面での柔軟な選択肢が用意されている点は大きな魅力です。

毎月一定額の支払いに抑えることで、生活資金とバランスをとりながら安心して車を所有できます。

信用情報に不安があっても審査に通りやすい

自社ローンは、独自審査の採用により幅広い利用者が申込可能です。

銀行系カーローンやディーラーローンは、信用情報機関への照会を必須とし、過去の延滞や金融事故が記録されている場合、審査通過が難しくなります。

自社ローンでは、現在の安定収入や返済実績に注目し、過去の履歴よりも今の支払い能力を重視します。必要に応じて在籍確認や収入証明の提出が求められますが、実態に即した審査基準が強みです。

過去に信用情報でつまずいた経験があっても、現在の状況を正しく評価してもらえるため、再スタートを切りたい方や金融履歴に不安がある方にも利用されています。

スピーディーな納車で早く車が手に入る

スピーディーな納車で早く車が手に入る
自社ローンは、審査から納車までの早さが大きな特徴です。

銀行や信販会社のカーローンは、申込から審査結果の通知まで1週間以上かかることが一般的です。新車の場合は納車まで数ヵ月を要する場合もあります。

自社ローンを提供する販売店は、店舗独自で審査から契約手続きまで完結させているため、申込から納車までが圧倒的に早い傾向があります。必要書類が揃えば、最短1週間で納車可能なケースもあるのです。

急な転職や生活環境の変化で早急に車が必要な方にも、スムーズな対応が強みです。手続きの簡略化や担当者の柔軟な対応が、納車までのストレスを軽減します。

早期納車を希望する方には、自社ローンが現実的な選択肢です。

自社ローンの分割回数を増やすことは可能ですか?
自社ローンの分割回数を増せるかどうかは、販売店の審査基準やポリシーによります。標準の分割回数は12回~36回が中心ですが、利用者の収入や保証人の有無、頭金の金額などによって条件が見直される場合があります。
販売店によっては、48回までの長期分割を認めていることもありますが、返済期間が長くなるほど店舗側のリスクも高まるため、慎重な審査が行われるでしょう。
回数を増やしたい場合は、希望する返済期間や生活状況を具体的に伝えたうえで、必要な証明書類や保証人を用意しましょう。事前に店舗ごとの対応方針を確認し、自身にとって最適な分割プランを相談してみてください。

自社ローンに潜むリスク

自社ローンは手軽さや審査の柔軟さが評価されていますが、利用には複数のリスクも潜んでいます。分割回数や支払い総額だけでなく、購入車両や契約条件の確認も不可欠です。

ここでは、自社ローンに潜むリスクについて紹介します。

整備不良の中古車に注意が必要

整備不良の中古車に注意が必要
自社ローンを提供する一部の販売店では、十分な整備がなされていない中古車が並ぶ場合があります。表面上の見た目は問題がなくても、走行系やブレーキ、電装パーツの消耗が進んでいる車両が含まれるリスクがあります。

購入後、短期間でエンジン不調や警告灯点灯、異音などのトラブルが発生する可能性が高まるでしょう。

金利ゼロでも手数料が割高なケースも

自社ローンは金利ゼロを強調する広告が多く見られます。しかし、実際は手数料や保証料、登録費用などが上乗せされ、合計支払い額が高額になる場合が少なくありません。

車両本体価格の1割~2割程度が追加費用として請求されるケースが一般的です。特に、保証人不要や信用情報の審査が緩やかなプランでは、手数料や各種諸費用が高くなる傾向があります。

契約前には、月々の支払い総額だけでなく、初期費用や分割手数料の内訳も細かく確認しましょう。契約書や見積書に記載されている諸費用欄は必ずチェックし、不明点は納得できるまで質問を重ねてください。

金利ゼロの表現に惑わされず、実質的な負担を正確に把握しましょう。

月々の支払いが重くなりやすい

月々の支払いが重くなりやすい
自社ローンでは、分割回数が12回~36回と短期間で設定される傾向があります。そのため、毎月の返済額が高額になりやすく、家計への負担が大きくなります。

一般的な銀行系カーローンやディーラーローンでは、36回~120回といった長期分割が選択でき、月々の支払い額を抑えることが可能です。

自社ローンは、早期回収の観点から短期間での完済が求められるため、予算に余裕がない場合は支払いが厳しくなるリスクがあります。急な出費や収入減に直面すると、返済が困難になる可能性も高まります。

契約前には、毎月の返済額を具体的にシミュレーションし、無理なく支払いが継続できるかどうかを慎重に検討しましょう。

支払いが滞ると車を失うリスクも

自社ローンでは購入車両が担保とされ、返済が滞ると速やかに差し押さえられるケースがあります。販売店によっては、GPS機器や遠隔制御装置を車両に取り付け、未納発生時にはエンジン始動を制限する対応が採用されています。

通勤や生活に不可欠な車を突然失うリスクがあるため、返済の遅延や滞納には注意が必要です。毎月の支払いを確実に実行し、万が一の時は早めに販売店へ相談する姿勢も重要です。

家計の変動や予期せぬ出費が想定される場合は、より余裕を持った返済計画を選択してください。

保証人や保証会社が必要になることも

保証人や保証会社が必要になることも
自社ローンは審査のハードルが低い反面、保証人や保証会社を求められる場合があります。そのため、家族や親族に保証人を依頼する場合、事前に了承を得るための説明や相談が必須です。

保証会社を利用する際は、別途保証料が加算されるため、トータルの費用がさらに増える傾向があります。

契約時は保証人や保証会社の必要性、その際に発生する費用を明確にし、納得できる形で契約を進めることが大切です。

購入できる車や店舗が限られている

自社ローンの取扱店は全国でも限られています。多くの場合、ラインナップされている車種は中古車が中心となり、新車や高額車両、輸入車などはほとんど選択肢に入りません。

年式が古い車や修復歴のある車も多く、希望条件を満たす車両を見つけるのが難しい場合もあります。価格帯が低めの軽自動車やコンパクトカー、走行距離が多い車種がメインとなりがちです。

希望車両や条件を明確にし、複数の販売店を比較したうえで、最適な店舗を選ぶことが必要です。遠方店舗の利用時は、アフターサービスや保証範囲についても事前に確認しておきましょう。

支払い完了まで所有権が持てない

支払い完了まで所有権が持てない
自社ローンでは、完済まで車の所有権が販売店側に留まります。支払いが終わるまでの期間、車を売却したり新たな車に乗り換えたりする自由が制限されます。

途中で家計や生活状況が変化して車を手放したくなっても、所有権の移転が認められるまで柔軟な対応ができません。

契約時には所有権の移転時期や、完済後の手続きについても十分な説明を受けるようにしましょう。利用開始前に手続きや権利関係を明確に把握しておくと安心につながります。

自社ローンの分割回数が少ない理由は何ですか?
自社ローンの分割回数が限られている理由は、販売店が自ら資金を立て替えるからです。
長期分割を認めると、未回収リスクが高まり、経営への影響が大きくなります。リスクを抑えるため、多くの販売店は短期間の分割返済が基本です。
早期に資金を回収すると、経営の安定や次の仕入れにも対応しやすくなります。利用者は契約前に希望する分割回数や月々の負担を販売店と相談し、現実的な返済計画を立てるようにしましょう。

自社ローンの上限額を高めるためのポイント

自社ローンの上限額を高めるためのポイント
自社ローンを活用する際、希望車種や予算によっては限度額の引き上げが重要です。限度額を上げるには、安定した収入証明や信頼できる保証人の確保が必要です。

ここでは、自社ローンの限度額を高めるポイントについて紹介します。

安定した収入証明の準備

自社ローンの上限額を引き上げるためには、安定した収入があることを明確に示す必要があります。給与明細や源泉徴収票、確定申告書などを提出し、収入の継続性や安定性を証明できれば審査担当者からの信頼を得やすくなります。

特に、正社員として長期勤務している場合や、賞与や副収入を含めた安定的な収入実績がある場合は高評価につながるのです。反対に、収入が変動しやすい職種やアルバイト勤務では、審査における上限額が抑えられるケースも多くなります。

申込前には最新の収入証明書類を揃え、必要に応じて在籍証明や職種の説明も用意しましょう。提出が遅れたり不備があったりすると審査に時間がかかるため、事前準備を徹底する姿勢が重要です。

信頼できる保証人を用意

自社ローンの限度額を上げるためには、信用力のある保証人を確保する方法も有効です。保証人は返済不能時に責任を負うため、販売店側にとって大きな安心材料です。

保証人には、安定した収入や長期雇用、金融事故歴のない方が適しています。家族や親族が保証人となる場合、しっかりと説明や同意を得ることも欠かせません。

保証人の存在が明確になることで、申込者だけでは不安視されるケースでも、限度額の引き上げにつながる場合があります。

販売店によっては、保証人の収入証明や本人確認書類が求められる場合もあります。早めに候補者に相談し、必要な書類や条件を整えておく準備が重要です。

毎月の負担が大きいならカーリースの利用も検討しよう

毎月の負担が大きいならカーリースの利用も検討しよう
自社ローンの返済が家計の負担となる場合は、カーリースの選択肢もあります。カーリースなら初期費用や毎月の支払い負担を抑えやすく、安心して新車の利用が可能です。

ここでは、カーリースについて詳しく紹介します。

新車を手軽に楽しみたい

新車の購入には多額の頭金や登録費用が必要になるため、最初の資金準備に不安を感じる方も多くいます。

カーリースを利用すれば、初期費用をほとんどかけずに最新モデルの車を手に入れることが可能です。リース契約では残価を差し引いた分だけを月々支払う仕組みになっており、無理なく新車生活を始められます。

低コストで新車を手に入れたい

低コストで新車を手に入れたい
カーリースの強みは、残価設定によるコストパフォーマンスの高さです。リース期間終了後の想定車両価値をあらかじめ差し引き、必要な分だけを支払うため、購入よりも支出を大幅に抑えられます。

月々のリース料金は新車購入に比べて低く設定される場合が多く、家計にやさしいプラン選択が可能です。高額な車種も残価設定の効果で手の届く範囲に収まるケースが増えています。

まとまった資金を用意せずに新車へ乗りたい方や、予算重視のカーライフを送りたい方にもカーリースは向いています。

一定の月額費用で車が欲しい

カーリースのメリットは、月々の支払いが一定で突発的な出費が発生しにくい点にあります。

月額料金には自動車税や重量税、車検、保険、定期点検、消耗品交換などの維持費が含まれているプランが一般的です。これにより、車の維持に必要なコストが毎月定額で管理でき、家計の計画性が高まります。

予想外の出費や面倒な手続きに悩まされることなく、カーライフを送れます。支出管理を重視したい方や、車にかかる全体コストを見える化したい方にとって、カーリースは安心して利用できるでしょう。

まとめ

①自社ローンは分割回数が短く、毎月の返済負担が大きくなりやすい
②限度額アップには、安定した収入証明と保証人の確保が不可欠である
③中古車や取扱店舗に制限があり、選択肢が限られる傾向が強い
④カーリースなら初期費用を抑えつつ、新車を安定した費用で利用できる
⑤各サービスの特性とリスクを比較し、現実的な負担で利用できる方法を選ぶべき

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カーリースってどんな車が選べるの?
グーネット定額乗りマガジン編集部
グーネット定額乗りマガジン編集部

カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。