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カーリース契約をしたいけれど、連帯保証人が必要かどうか分からず、契約に踏み切れないという方は少なくありません。
収入が安定しない人や学生、年金受給者などは特に、審査基準や連帯保証人の必要性に不安を感じているでしょう。
この記事では、カーリース契約におけるどのようなケースで連帯保証人が必要となるのかを明らかにし、連帯保証人を依頼する際の注意点についても解説します。
カーリースは自身の属性によっては連帯保証人が必要
カーリース契約を結ぶ際、全ての場合に連帯保証人が必要になるのではなく、契約者本人の属性によるというのが正確なところです。
特に、収入が少ない人や収入が不安定な人は、リース会社にとってのリスクが大きいため、連帯保証人を求められることがあります。
連帯保証人が必要な人の具体的な属性とは例えば、個人事業主やフリーランス、学生、非正規雇用、年金受給者などです。
リース会社は、上記の属性に当てはまる人の支払い能力を補完するために連帯保証人を求めます。したがって、カーリースを検討するのであれば、自分の収入や雇用形態で連帯保証人が必要であるかを事前に確認しておくことが重要です。
カーリースの契約で連帯保証人が必要な人
カーリース契約において、契約者の支払い能力に疑問がある場合には、連帯保証人が必要になる場合があります。それでは、カーリース契約で連帯保証人が必要になる人とは、具体的にどのような人なのでしょうか。
ここでは、連帯保証人が必要になる人の属性について、それぞれ詳しく解説します。
無職の人は定期的な収入がないため、カーリースを申し込む場合、ほぼ確実に連帯保証人が必要となります。
リース契約では、月々の支払いが滞納されリース会社が損失を被らないよう、契約者に安定した収入があることを重要視するのが一般的です。
契約者が無職の場合、安定した収入を得ることが困難であるため、リース会社にとって大きなリスク要因だとみなされます。そのため、現在無職状態であるなら、カーリース契約の際に連帯保証人が必須となることを覚えておきましょう。
連帯保証人の当てがなければ、まずは定期的な収入を得ることを優先しましょう。
無職でないとしても、年収が低ければリース会社にとってリスクとなるため、連帯保証人を求められるケースが多いと言えます。年収が低いと、年収に占める毎月の返済額の割合(返済負担率)が大きくなり、月々の支払いが困難になる確率が上がるからです。
カーリース契約において、年収が低いと判断される一般的なラインは年収200万円だとされています。年収が200万円を下回る場合、リース会社はリスク軽減のために連帯保証人を求めてくるでしょう。
保証力のある連帯保証人を立てることで、年収が低い場合でもカーリース契約を結べます。
アルバイトで多くの収入を得ていたとしても、学生の場合は連帯保証人を求められるケースがほとんどです。
学生の場合は、長期的にみて安定した収入があるとはみなされず、月々のリース料金を払えなくなる可能性があるため、リース会社にとってはリスクとなります。
また、学生の場合、成績や就職先など将来的な不確定要素が多く、安定した支払い能力を求めるのは難しいでしょう。そのため、学生がカーリースを契約する場合は、親や親戚などで安定した収入を持つ人が連帯保証人になるケースが大半を占めます。
パートタイム勤務や契約社員など、正社員以外の雇用形態である非正規雇用の人は、カーリース契約に連帯保証人が必要な場合があります。
リース会社や信販会社が規定する以上の年収があったとしても、非正規雇用の場合は長期的な安定性に疑問を持たれてしまうからです。
特に、契約期間が限定されている場合や、収入が大きく変動する職種に就いている場合、リース会社にとってのリスクが大きいため、連帯保証人を求められることが多いでしょう。
非正規雇用の人がカーリース契約を結ぶ場合も、安定した収入を持つ家族や親戚を連帯保証人に立てることが、契約成立の近道です。
収入源が年金のみに限定される年金受給者の場合も、カーリース契約において連帯保証人を求められることが多いでしょう。特に、受給している年金額が少ない人や、年金の他に収入源がない場合には、ほとんどのケースで連帯保証人が必要です。
ただし、年金やその他の収入が多い場合や月額が安いカーリースプランを選択した場合は、返済負担率が低くなるため、連帯保証人なしで契約できる可能性もあります。
また、年金受給者の場合でも、連帯保証人を立てることでカーリース契約は可能ですが、多くのカーリースでは対象年齢が75歳以下であることに注意が必要です。
リース会社が重視するのは貯蓄額と収入の安定性です。貯蓄額が大きい場合は、リース会社にその旨を伝えることで、連帯保証人が不要となる可能性もあります。しかし、基本的に無職の場合には、連帯保証人を求められると考えておきましょう。
カーリースで連帯保証人が必要なケース
カーリースの契約時に、連帯保証人が必要になるケースは様々です。年収が低い場合や無職の場合だけでなく、リース会社が契約者の支払い能力を不安視するようなケースでは、連帯保証人を求められることが多いでしょう。
ここでは、カーリースで連帯保証人が必要になる3つのケースについて、それぞれ具体的に解説します。
カーリースの他にも多くの借り入れを抱えている場合、カーリース契約において連帯保証人を求められることがあります。
例えば、住宅ローンやカーローンなどの各種ローンや、クレジットカードの分割払いやリボ払いなど、様々な債務を抱えていると、リース会社としては契約者の支払い能力に不安を抱かざるを得ません。
カーリース以外で多額の借り入れがある場合には、返済が滞るリスクが高いため、カーリースの審査に通るのは難しくなります。
支払い能力があることを示すためには、安定収入のある連帯保証人が必要になるでしょう。
クレジットカードやローン返済の延滞、債務整理や自己破産の履歴などで信用情報に傷がついている状態にある場合、カーリースの契約において、連帯保証人なしで契約にたどり着くことは非常に困難です。
信用情報に傷がついた、いわゆる「ブラックリスト入り」の状態では、契約者の支払い能力に対しての不安が大きいため、リース会社はリスク回避のために連帯保証人を求めます。
信用情報に傷がついていることが原因でカーリースの審査に通らない場合は、信頼できる連帯保証人を立てることによりその問題を解決できる場合があるのです。
非正規雇用よりも正規雇用の信用力が高いのは間違いありません。しかし、たとえ正社員として働いていても、勤続年数が極端に短い場合は連帯保証人を立てることを求められる場合があります。
例えば、勤続年数が1年に満たなかったり、転職してすぐの状態であったりする場合、収入の安定に対する信頼度が低いため、支払い能力補完のために連帯保証人が必要です。
正規雇用ではあるけれど勤続年数が短い場合は連帯保証人を立てるか、しばらく待って勤続年数が1年を超えてからカーリース契約を結ぶという選択肢も検討すべきでしょう。
カーリースの連帯保証人は誰に依頼する?
カーリースの連帯保証人は、契約者本人に何らかの理由があって支払いができなくなった場合に、代わりに支払いを履行する重大な責任があります。そのため、連帯保証人になってもらう相手は本当に信頼できる相手を慎重に選ぶことが大切です。
連帯保証人を必要とする契約者それぞれに応じて、誰を連帯保証人に選べば良いかは様々ですが、多くのケースで血縁関係のある人ということになるのではないでしょうか。
ここでは連帯保証人として適している具体的な相手を紹介します。
カーリースの連帯保証人として、両親のどちらかに依頼する方は多いでしょう。特に学生がカーリースを契約する際には、両親が連帯保証人になるというケースが大半を占めます。
一般的に学生は安定した収入がないため、カーリースを契約する場合にはその支払い能力のバックアップとして、両親を連帯保証人に立てるのが最適です。
ただし、両親であれば無条件に連帯保証人として認められるわけではなく、安定した収入源があり信用情報もクリーンな状態にあることが求められます。
両親に連帯保証人を依頼する際には、契約内容やリース期間などを説明し、理解してもらった上で引き受けてもらうのが理想です。
両親が高齢に達している場合で、すでに安定した収入を持っていないのであれば、連帯保証人としての信用度が低いため、収入が安定した兄弟に連帯保証人を引き受けてもらうのが良いでしょう。
兄弟に連帯保証人を依頼する場合、契約者とその兄弟の関係が良好であることが条件です。仲が良くない場合には、連帯保証人を引き受けてもらうことは難しいでしょう。
また、兄弟に連帯保証人を頼む際も、安定した収入が必要であることは同様です。両親が連帯保証人になれない場合は、兄弟に依頼することでカーリース契約が成立しやすくなるでしょう。
両親や兄弟に頼めない場合や、頼める関係性であったとしても連帯保証人としての信用力に欠ける場合には、親戚関係から適任者を探すことになります。連帯保証人になる条件は両親・兄弟と同様ですが、できるだけ契約者と親密な関係性を築いている人物を選ぶべきです。
親戚の中で連帯保証人として適任なのは、多くのケースで叔父や叔母になるでしょう。自分よりも年長で安定した収入があり、年金生活を送るほど高齢に達していない親戚となると、叔父や叔母の他に見つかりにくいかもしれません。
また、年齢や収入状況によっては、祖父母に連帯保証人を頼むのも良いでしょう。
カーリースの連帯保証人を依頼する際の注意点
連帯保証人は法律上の重大な責任を負う立場にあるため、依頼する際は相手に十分な説明を与え、相手がしっかりとそれを理解したかどうかを確かめなくてはなりません。
ここでは、連帯保証人を依頼する際に気をつけておきたい注意点を、それぞれ詳しく紹介します。注意点をよく理解し、相手にもリスクを確認してもらった上で依頼しましょう。
相手が誰であれ、連帯保証人を依頼する際には、カーリースの契約内容(リース月額やリース期間、支払い総額、生じる可能性のある費用など)をしっかりと伝えることが重要です。
契約内容を伝えたら、次に連帯保証人の責任について、どのような場合に連帯保証人に負担が生じるのかなど、できるだけ詳細に伝えましょう。
契約内容に関して分からないことがあれば、リース会社に確認し、そこで得た正確な情報を連帯保証人にも共有することが大切です。契約内容に関して明確であるほど、保証人にとっても安心して引き受けられるでしょう。
連帯保証人を依頼する前に、相手の信用情報を確認しておくことも重要な要素の一つです。
連帯保証人は、何らかの理由により契約者本人が支払いを遅延した際に、代わりに支払いを行う責任があります。そのため、保証人になる人に信用力が足りない場合にはリース契約が成立しない可能性があるのです。
しかし、信用情報を確認するという行為は、ごく親しい間柄でなければ失礼に当たる場合もあります。信用情報の確認は、信頼関係が十分に築けている間柄で行うことが前提です。
相手が信用情報の確認に応じてくれた場合は、金融事故や債務整理などが記録されていないか確認し、カーリースの審査に備えましょう。
連帯保証人になってくれる人に対して、万が一の際に支払いがどうなるのかを具体的に説明しておくことは非常に重要です。その上で、契約者がリース料金を支払えなくなった場合のシミュレーションをしておき、どのようなタイミングでどれくらいの費用負担が保証人に発生するかを明確に説明する必要があります。
万が一の状況を想定して、その際に保証人が抱えるリスクを事前に正しく理解してもらうことで、後のトラブルの一部を未然に防ぐことが可能です。
また、不測の事態に陥った場合にどうするか、単なる口約束だけでなく書面に明記しておくことで、保証人が安心して引き受けられるようにしましょう。
連帯保証人に合わせて伝えたい3つのこと
連帯保証人を依頼する際には、しっかりとした信頼関係を結ぶために、不明瞭な部分が残らないよう必要な情報を伝えておくことが大切です。
特に、連帯保証人が直面する可能性があるリスクや、リスクが生じた際に契約者がどう責任を果たすのかなどを明確に伝える必要があります。
ここでは、連帯保証人に伝えたいことを3つにまとめました。
連帯保証人に伝えておくべき最も重要なことは、契約者本人が自分でリース料金を責任を持って支払う意思があることです。
連帯保証人を依頼する場合でも、まずは自分自身が責任を持って支払いを履行する意思が伝わることで、相手を安心させることにつながります。
自分にはどのような収入源がどれだけあり、月々の支払いをするのに十分な貯蓄があることを伝え、その証拠を提示するのも良いでしょう。
基本的に契約者自身が料金を計画的に支払い、問題が起きないよう対策していることを伝えることも大切です。
自分が月々のリース料金を支払えなくなった場合のような、「もしも」に備えた対処法を事前に説明しておくことは非常に重要です。
連帯保証人は、もしも契約者が料金を支払えない場合、代わりに料金を支払う義務を負うため、対処法を事前に決めておかなければ大きな不安を感じてしまうでしょう。
連帯保証人は非常に重い責任を負う立場であるため、引き受けてもらった場合には、最大限の感謝の気持ちを伝えることが大切です。
感謝の言葉を伝えるだけでなく、場合によっては贈り物という形で感謝を伝えるのも良いでしょう。
保証人になってもらったことに感謝し敬意を伝えることは、その後も良好な関係性を維持していくために必要なことです。
万が一、契約者本人が料金を支払えなくなった場合でも、リース会社は連帯保証人に料金を請求できるため、リスク軽減のために必要となるのです。
まとめ
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