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車を長く安全に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。車は日々様々な負荷がかかることで、少しずつ劣化していきます。長期間のメンテナンスを怠ると、思わぬ故障の原因につながります。
車のメンテナンスは大切だと理解していても、実際に何をすればいいのか、どこに頼めばいいのか、迷ってしまう方も多いかもしれません。
この記事では、車のメンテナンスをどこに依頼できるのか、依頼する際にどのような点に注意すべきかなど、具体的な方法について詳しく解説します。
車のメンテナンスがどこでできるか事前に確認しよう
車のメンテナンスを依頼する場所を選ぶ際には、それぞれの場所の特徴を把握することが重要です。依頼先の特徴を知らないと、技術力不足や部品調達のトラブルに遭う可能性があります。
車のメンテナンスは、購入したディーラーだけでなく、メーカーの車を専門とする整備士がいるディーラー、幅広い車種に対応可能な整備工場、日常的なメンテナンスが可能なガソリンスタンド、カー用品の購入と簡単なメンテナンスが可能なカー用品店など、様々な場所で実施できます。
そのため、車のメンテナンスは事前にどこで対応してもらえるか確認しておきましょう。
車を購入したらメンテナンスを行おう
車を購入したらメンテナンスを実施することは重要です。しかし、車を購入した後はメンテナンスの重要性を忘れ、先送りにしてしまうことも少なくありません。
ここでは、車を購入したらメンテナンスする、その重要性についてわかりやすく解説します。
新車であっても初期不良がゼロとは限りません。小さな不具合を早期に発見することで、より長く車を利用できるようになるでしょう。
また、中古車は一台ごとに状態が大きく異なるため、購入後のメンテナンスは必須です。中古車の状態は多種多様です。新車に近い状態のものから、長年使用されたものまで、以前のオーナーの使用状況や頻度、使用地域によって左右されます。そのため、中古車購入の際は、必ず整備履歴を確認し、今後のメンテナンス計画を立てることが非常に重要です。
購入後のメンテナンス計画を立てることで、予期せぬ故障やトラブルを未然に防ぐことが期待できるため、必ず行うようにしましょう。
新車は工場で細かく点検が行われた後に出荷され、各店舗でも点検が行われているでしょう。しかし、先述した通り初期不良が絶対にないとは言い切れません。
また、購入店舗の個人販売店やネットオークションでは価格が手頃でもメンテナンスが不十分な場合があります。メンテナンス不足の中古車は、納車後すぐに修理が必要となり、高額な出費につながる可能性があります。
中古車は、購入場所での過去のメンテナンス履歴や保証内容を確認し、車に適した整備を受けることが重要です。事前にどのような整備をするかを購入店に確認し、車の状態や必要なメンテナンスについて把握しておくことでトラブルを防止できます。
車のメンテナンスをどこで行うか
車を安全に走らせるためには、適切な場所でメンテナンスが必要です。しかし、あまり調べることもなく、メンテナンス場所ごとに特徴の違いがないと考えて、自宅近くで車のメンテナンスしている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、それぞれの場所でのメンテナンスの特徴と、どのような場合にどこを選ぶべきかを解説します。
ディーラーでの車のメンテナンスは、他の業者と比較して費用が高めになる傾向があるものの、的確な診断と修理が期待できます。
ディーラーの強みは、メーカーの車を熟知したスタッフが専門的な知識や技術を保有していることです。また、専門的な工具や設備と純正部品を使用することで、車の性能を最大限に引き出し、高品質な整備を実現しています。
新車購入時に付帯するメーカー保証期間内であれば、無償または割引価格で修理を受けられる場合があります。安心感を第一に考えるなら、ディーラーでのメンテナンスを選ぶと良いでしょう。
整備工場は、ディーラーとは異なる強みを持ち、柔軟かつ幅広い対応を提供します。特定のメーカーに限定せず、様々なメーカーの車種に対応しており、古い年式や生産が終了した車種でも、整備経験豊富なスタッフが対応してくれます。
純正部品だけでなく、社外品やリビルド品など、様々な部品を使用することが可能で、予算に合わせて使用部品を相談できるのが強みです。また、他のメンテナンス場所では対応できないような古い車や改造車もメンテナンス対応している場合があります。
ただし、ディーラーと同等の高い技術力を持つ一方で、整備工場によっては得意な車種や専門分野が異なるため、事前に確認が必要です。
ガソリンスタンドは、利便性が高く、気軽にメンテナンスを依頼できる場所です。給油のついでにオイル交換やタイヤ交換などを点検してもらえるメリットがあり、朝早くから夜遅くまで営業している店舗も多いため、忙しい人でも利用しやすいでしょう。
ただし、店舗によってサービス内容や費用が異なり、店舗によって技術力やサービスの質にばらつきがあるため、簡単なメンテナンスしか対応していない場合もあります。車検や点検整備に対応している場合でも、実際には他の業者に依頼することがあり、価格が安くないこともあるため、事前に確認が必要です。
カー用品店では、メンテナンスや修理の受付を行っており、店頭に並んでいる部品から修理に必要なものを選べられます。
商品知識に明るいスタッフが親身に対応してくれるため、車に詳しくない人でも予算や愛車に合った部品を選びやすいでしょう。
ただし、カー用品店はメンテナンスや修理専業ではないため、スタッフの技術力に幅があることや、対応できない故障や部位があります。特に、エンジン性能等の専門知識が必要な分野のメンテナンスに関しては、技術力やサービスの質が店舗によって異なることを念頭に置いておきましょう。
車のメンテナンスで見てもらいたい項目
車のメンテナンスでは、エンジンオイルやタイヤ関連など、走行の安全性に直接影響を与える車両周りの点検を行うことが重要です。
それでは、具体的にはどの部分をメンテナンスとしてみてもらえばいいのでしょうか。ここでは、メンテナンス依頼時に整備士に伝えるべき車両周りの主要なメンテナンス項目について詳しく解説します。
エンジンオイルとオイルフィルターは、メンテナンスで確認すべき項目です。
エンジンオイルはエンジン内部の金属部品同士の摩擦を減らす潤滑油として重要な要素です。エンジンオイルが不足したり、劣化したりすると、エンジンの性能低下や燃費悪化につながるだけでなく、エンジンの焼き付きや車両火災の原因となる可能性もあります。エンジンオイルの状態を確認する際には、オイルの量だけでなく、色や汚れもチェックしましょう。
また、オイルフィルターもオイルの汚れをろ過する重要な部品であり、オイルフィルターが汚れたままでは、エンジンオイルの劣化が早まります。そのため、オイルフィルターはエンジンオイル交換2回につき1回の交換が必要です。
タイヤのメンテナンスで確認すべき主な項目は、タイヤの空気圧、溝の深さ、異物や損傷、そして偏摩耗です。
空気圧とタイヤの溝の深さは、車の燃費や走行性能に影響するだけでなく、安全な運転においても重要な要素です。タイヤの溝の深さが不足すると、雨の日にスリップしやすくなるだけでなく、車検に通らない場合もあります。
タイヤに異物や損傷が見つかった場合、パンクの危険性があり、重大な事故を引き起こす可能性があります。そのため、日常点検と定期的なメンテナンスが不可欠です。
タイヤの空気圧と溝の深さを定期的に点検し、摩耗が進んでいるか、不具合がある場合は交換を検討しましょう。
ブレーキオイルは、安全な走行を確保するために必ずメンテナンス時にみてもらいましょう。
ブレーキオイルの点検を怠ることは、ブレーキオイルの劣化を見過ごすことにつながり、ブレーキ性能の低下を引き起こす可能性があります。
メンテナンス時に確認すべき主な項目は、ブレーキオイルの劣化具合です。ブレーキオイルは湿気を吸収しやすい性質で、水分を吸収すると劣化します。劣化したオイルは、ブレーキの利きを悪くするため非常に危険です。
ブレーキオイルの交換目安は、一般的に4年に1度程度とされています。定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
エアクリーナーは、定期的な点検と交換が不可欠です。これはエンジンに空気を送り込む際に、異物や埃の侵入を防ぐ重要なフィルターです。
エアクリーナーが汚れると、ろ過機能が低下し、エンジン性能の低下や燃費の悪化につながる可能性があります。
確認すべき主な項目は、エアクリーナーの汚れ具合です。走行距離約2万kmごと、または約2年ごとの交換が推奨されています。ただし、悪路や埃っぽい場所で走行する機会が多い場合は、より頻繁な点検と交換が必要です。
定期的なメンテナンスを心がけ、安全で快適な走行を維持しましょう。
車のエアコンフィルターを定期的にメンテナンスすることは、車内を快適な状態に保つため重要です。車内の空気清浄を保つ上で非常に重要な役割を果たしています。
エアコンフィルターが汚れていると、車内の臭いの原因となるだけでなく、エアコンの効きが悪くなるなど機能低下を招きます。
確認すべき主な項目は、エアコンフィルターの汚れ具合です。車内の臭いが気になり始めたら、フィルターに汚れやカビが発生している可能性があります。特に、花粉の時期や、埃の多い場所を頻繁に走行する場合は、早めの交換を検討しましょう。
自分でできる車のメンテナンス
安全運転のため、車内外のメンテナンスに加え、消耗品の定期的な点検は重要です。自分で車のメンテナンスをすることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、基本的なメンテナンスは一度覚えれば簡単で、短時間で完了できます。
難しく考えずに、まずは基本的な車のメンテナンスから始められるように、ここでは自分でできる車のメンテナンスについて詳しく解説します。
定期的な車内清掃は、不快な臭いをなくし、清潔で快適な運転に不可欠です。
車内は頻繁な利用により汚れがたまりやすい場所で、特にダッシュボードやハンドルは皮脂や汗で汚れやすく、注意が必要です。簡単なグッズで手軽に清掃できるため、定期的な清掃で快適な車内環境を維持しましょう。
車内の臭いが気になり始めたら、エアコンフィルターの汚れやカビも確認すると良いでしょう。また、シートカバーを定期的に洗濯することも、清潔な車内を保つ上で重要です。
定期的なセルフメンテナンスで、車を長く快適に乗り続けられます。
洗車は車のメンテナンスの基礎であり、車を清潔に保ち、車の寿命を延ばす上でも重要です。洗車で、埃や汚れを落とし、車本来の輝きを取り戻せるだけでなく、小さな傷や塗装の剥がれを早期発見できます。
月に一度の洗車は、汚れや埃を除去し、塗装の劣化を防ぎ、紫外線によるダメージを軽減し、車体の寿命を延ばします。タイヤやライト、ミラーなどの汚れを落とすことで、視界をクリアに保ち、安全運転に欠かせない作業です。
ただし、頻繁に行うとコーティング剤を摩耗させる可能性もあるため注意が必要です。
ウィンドウォッシャー液とワイパーゴムは、安全な視界を確保するために定期的な点検と交換が必要です。
ウォッシャー液が不足すると、窓の汚れが落ちにくくなり、視界不良を招き、安全運転を妨げるため、定期的な残量確認と速やかな補充が必要です。
また、ワイパーゴムの劣化は雨天時の視界悪化を招き、事故の危険性を高めます。ワイパーゴムの寿命は約1年ですが、使用状況や保管環境によって異なるため、定期的な状態確認と交換が重要です。
消耗品はカー用品店で簡単に購入でき、自分で交換できます。日頃から消耗品をチェックし、安全な運転を心がけましょう。
自分で確認できることとしては、漏れている液体の状態とオイルゲージでのオイル残量確認です。液体の色や粘度、臭いなどを確認することで、オイル漏れの疑いがあるかどうかを判断できます。
車のメンテナンスを頼む際に確認しておくこと
車のメンテナンスを依頼する際、依頼先の特徴や対応内容について事前に確認することが大事です。事前に確認していないことで、依頼後に支払いができないなどトラブルが発生します。
それでは、具体的にはどういった箇所を確認すればいいのでしょうか。ここでは、車のメンテナンスを頼む際に確認する事項について詳しく解説します。
メンテナンスで車の修理が発生する場合、保証や保険の適用範囲について確認しましょう。
保証期間内であり、保証対象となる故障箇所であれば、修理費用を抑えることが可能です。保険によっては、車の修理費用だけでなく、レッカー移動や代車費用も補償される場合があります。
ただし、車両保険を利用すると、翌年の保険料が上がる可能性があるため、修理費用と将来の保険料増加分を比較検討し、利用を慎重に判断しましょう。
メンテナンス費用の支払い方法については事前に何があるか確認しておきましょう。
修理費用の支払い方法は、現金一括払いだけでなく、クレジットカードやローンなど様々な選択肢があります。修理業者によっては、利用できる支払い方法が限られている場合があり、支払いができないこともあるため注意しましょう。また、高額の場合はローンも検討する必要があります。
それぞれのメリットとデメリットを比較検討し、自身に合った方法を選んでください。
修理費用を抑えたい、あるいは見積もり内容に不満がある場合は、複数の業者に見積もりを依頼して納得できる修理先を選びましょう。
修理の見積もりを取ったものの、提示された金額が妥当なものか判断に困る経験をされた方は多いのではないでしょうか。複数の業者から見積もりを取ることで、修理費用の相場を把握できます。また、相見積もりは費用を抑えるだけでなく、より良い業者を選ぶための有効な手段です。
複数の業者から見積もりを取る場合は、必ず同じ条件で見積もりを提示してもらうようにしてください。
カーリースならメンテナンスが含まれたプランも選べる
車の部品には、走行距離に関わらず、時間経過とともに劣化が進むものが多くあります。そのため、安全に車を利用するためには定期的なメンテナンスをする必要があり、そのぶん費用が発生します。
計画的な支出管理が難しい場合は、メンテナンス込みのカーリースを検討するのも良いでしょう。メンテナンス込みのリースは、車の維持にかかる費用を月額料金として一本化できるため、家計管理が容易です。
将来の資金計画を立てやすくしたいなら、メンテナンス費用の心配がない、メンテナンス付きプランのカーリースを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ

カーリースに関してのエキスパート集団です。カーリースに関する様々な疑問にお答えしていきます。